特集 2017年5月26日
 

教科書で見た世界四大文明の「黄河文明」を見に行く

中国まで黄河の肥沃さを確かめに行きます!
中国まで黄河の肥沃さを確かめに行きます!
黄河文明というものがある。世界四大文明のひとつで中国に流れる「黄河」の流域にできた文明だ。紀元前7000年頃からの話で、紀元前1600年頃には中国最初の王朝「殷王朝」も生まれている、たぶん。

そんな黄河文明は、黄河が運ぶ肥沃な土のおかげで栄えた、たぶん。そんなことを中学校の教科書で習った気がする、たぶん。ぜひ本物を見てみたい。黄河はどのくらい肥沃なのだろう。可能なら泳いでみたい。ということで、黄河に行くことにした。
1985年福岡生まれ。思い立ったが吉日で行動しています。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。

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> 個人サイト Web独り者 彼女がいる風の地主恵亮

中国の文明

世界四大文明は、イラクあたりの「メソポタミア文明」、エジプトの「エジプト文明」、インドあたりの「インダス文明」、そして中国の「黄河文明」である。特徴はどの文明も大きな川の流域にあることだ。
日本から一番近い文明が「黄河文明」です!
日本から一番近い文明が「黄河文明」です!
今回のテーマは「黄河文明」。全長5464kmの黄河の流域にできた文明で、紀元前7000年頃から始まった、たぶん。全体的に中学時代の教科書を思い出しながら書いているので正しいかは知らない。また年代などは諸説あるので、蜂蜜のように甘い目で見て欲しい。
甘い目で見てください!
甘い目で見てください!
教科書では見たことがあっても、実際には見たことがないものは多々存在する。アラスカのパイプラインの下を通過するヘラジカや、先に家を出た兄を一定の速度で追いかける弟など。その一つに「黄河文明」があるのだ。ぜひ見てみたいではないか。
ということで、中国・鄭州(ていしゅう)にやってきました!
ということで、中国・鄭州(ていしゅう)にやってきました!

鄭州の黄河

そんな黄河文明を、というか黄河を見てみたくて、中国の「鄭州」を訪れた。北京から新幹線で3時間弱の場所だ。日本で考えれば大阪的なポジションになる、たぶん。ここに確実に確認されている中国最初の王朝「殷」があったのだ、たぶん。
鄭州は大きな街です
鄭州は大きな街です
同じく中国の安陽に大きな殷王朝の博物館などがあるのだけれど、初期の殷王朝は鄭州にあった、たぶん。全体的に「たぶん」が多いので、今後は書かないけれど、ぜひ皆様には、「賢そうなことを言っているぞ」と思った箇所には、自ら「たぶん」をつけて読んで欲しい。
難しいことはわからないので、
難しいことはわからないので、
黄河に
黄河に
泳ぎに行くことにします!
泳ぎに行くことにします!
教科書を思い出したり、資料を読んだりしたのだけれど、黄河文明は歴史が長すぎて、いまいちよく分からない。黄河文明の中で殷王朝も生まれている。また、他の3つの文明には終わりがあったようだけれど、黄河文明は例外で今も続いていると考えられる、と書かれた本もあった。だとすれば、中国何千年の歴史になるのだ。
バスで黄河に向かいます!
バスで黄河に向かいます!
難しいことは忘れて、黄河文明を支えた黄河がどのくらい肥沃なのかを見に行こうと思う。肥沃と言われても、なにを肥沃というのか分からない。ぜひこの目で「肥沃」というものも見てみたい。そして、黄河で泳ぎたい。肥沃な川で泳ぎ、私も肥沃になるのだ。
肥沃を確かめに行きます!
肥沃を確かめに行きます!

バスで向かう間に

バスに乗り黄河を目指している。その間に鄭州で見た黄河文明を紹介したい。殷王朝の遺跡や発掘物が展示された博物館があるのだ。今また難しい話に戻ったけれど、基本的にはそれらを見て、「ほう」と頷くのが目的だ。
鄭州商城遺跡
鄭州商城遺跡
鄭州商城遺跡というものがあった。殷王朝の遺跡で、全長7キロにも渡り、道が盛り上がっている。黄河文明初期と比べれば、技術力も高くなっている時期だけれど、手作業で7キロも盛り上げるのは、新婦が謎の男に連れ去られた結婚式ほど盛り上げるのが大変だろうと思う。
登ることもできて、
登ることもできて、
外側は普通だけど、
外側は普通だけど、
内側は整備されている
内側は整備されている
盛り上がった外側は、普通の景色だったけれど、内側に行くとウッドデッキのような感じで整備されていた。早朝ということもあり、多くの人がウォーキングをしていた。そして、リードのない犬も歩き回っていた。
河南博物院には、
河南博物院には、
甲骨文字や、
甲骨文字や、
后母戊鼎などがあった
后母戊鼎などがあった
河南博物院に行けば、殷王朝での出土品を見ることができる。亀の甲羅に文字が書いてある「甲骨文字」は、確認できる最古の漢字だ。私は漢字が苦手なので、これがなければ、と思いながら見ていた。全ては黄河文明の賜物なのだ。
ということで、黄河に到着です!
ということで、黄河に到着です!

黄河で泳ぐ

鄭州での黄河文明を紹介している間に、黄河に到着した。別にピンポイントで黄河のここに行きたい、というわけではなく、鄭州の最寄の黄河に行きたかった、という感じだ。確認されている最初の王朝の住民達も、この黄河を見ていたのだ。ロマンだ。
黄河、雄大だ!
黄河、雄大だ!
雄大すぎる!
雄大すぎる!
とにかく雄大!
とにかく雄大!
黄河はとても雄大だった。私の住む東京・狛江を流れる多摩川の比ではない。流されたら助からない、たぶん。ここで出た久々の「たぶん」は、先ほどまでの「たぶん」と違い、ほぼ間違いない、と断言しても問題ないけど、一応という意味に近い「たぶん」である。
そのためなのか、泳げない!
そのためなのか、泳げない!
黄河で泳ぐつもりで日本を発った。鄭州駅でゴーグルや水着なども購入して、夏の海水浴場の客みたいな感じで黄河に向かっていたのだけれど、泳ぐなと看板が出ている。一部だけかと思い1時間ほど歩いたけれど、全体的にダメと書いてあった。
握りしめていたゴーグルが悲しい
握りしめていたゴーグルが悲しい

肥沃を確かめる

確かに黄河の流れを見ると、中国に来て数日、雨には遭遇していないけれど、水量が多く、流れも強かった。また薄い茶色と言えばいいのか、柴犬の背中みたいな色で、万が一溺れたら、見つからないだろうという危険も感じた。
でも、少しだけ入ります!
でも、少しだけ入ります!
しばらく歩くと地元の人に出会ったので、少しだけ入っていい? 的なことを身振り手振りで聞いたら、少しならいいよ、的なことを身振り手振りで教えてくれた。その人に何の権限があるのか謎だけれど、お言葉に甘え足だけ入ることにしたのだ。
あ、これやばいやつだ!
あ、これやばいやつだ!
危険なのは流れだけではなかった。川底が粘土質の土で足が抜けない。イメージ的には「底なし沼」に近い。これは泳いだら危険だ。死ぬ。いま「死ぬ」に「たぶん」がつかなかったのは、この記事で初めて「間違いない」と思ったからだ。泳がなくてよかった。
土を掬うと、
土を掬うと、
粘土質!
粘土質!
これが「肥沃」です!
これが「肥沃」です!
足が抜けないはずだ。掬ってみるとドロドロを通り越した何かだった。滑らかでありながら粘土質が高く、ただこれで形作れるほどは固くない。これが「肥沃」ということなのだ。肥沃は足が抜けなくなるのだ。
水はポカリスエットみたいな色、つまり肥沃!
水はポカリスエットみたいな色、つまり肥沃!
水は茶色ではなく、ポカリスエットみたいな色だった。肥沃な土を運んできたので、肥沃な水になっているのだ。だから、ポカリスエットみたいな色なのだ、たぶん。馬が黄河の水を飲んでいたので、鍛えれば飲んでも問題ないのかもしれない。私は肥沃でも飲まなかったけれど。
新たな文明(愛)も生まれていました!
新たな文明(愛)も生まれていました!

四大文明で泳ぐ

泳ぐつもりで行った黄河だったけれど、泳ぐことはできなかった。ただその肥沃さはわかった気がした。よく私が泳いでいる多摩川の川底とは違った。周りをみると緑色の畑が広がっていて、肥沃さを裏付けている気がした。あと水が冷たくて、泳いでいたらヤバかった、間違いなく。
鄭州名物「羊肉烩面」が美味しかった!
鄭州名物「羊肉烩面」が美味しかった!
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