特集 2017年6月14日
 

オリンピック競技になるかも知れない(?)「おはじきサッカー」とは!?

子どもの遊び……かと思いきや思いっきりガチな競技でした
子どもの遊び……かと思いきや思いっきりガチな競技でした
先日、「おはじきサッカー」のアジア杯が開催されました! ……我らが・足立区で。

「おはじきサッカー」って何なのか。そんな子どもの遊びみたいなものに、どうしてアジア大会があるのか。そして、どーして足立区なのか!?

色々と気になることがあり過ぎるので大会を見に行ってきたんですが……。予想外にガチでエキサイティングな競技でした。
1975年群馬生まれ。ライター&イラストレーター。 犯罪者からアイドルちゃんまで興味の幅は広範囲。仕事のジャンルも幅が広過ぎて、他人に何の仕事をしている人なのか説明するのが非常に苦痛です。変なスポット、変なおっちゃんなど、どーしてこんなことに……というようなものに関する記事をよく書きます。

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ちょっとした遊びどころじゃない、ガチ過ぎる競技だった「おはじきサッカー」。

ハイレベルな試合は、観客として見ていても「うおおおっ」と思うようなプレイが続出して面白かったです。……ボールも選手も小さいので、見づらいのが難点ですが。ネット中継とかしたら盛り上がりそうだけどなぁー。

この「おはじきサッカー」って、いつ頃からあるものか……など「日本おはじきサッカー協会の鴻井さんに色々と聞いてきました。
本業は作業療法士。もともとは患者さんのリハビリのために指を使うゲームを……ということで「おはじきサッカー」(当時はこの名前はなかったが)を知って自分もハマッてしまい、「日本おはじき協会」を立ち上げたり、自腹でワールドカップに出場したりしている人なのです。
本業は作業療法士。もともとは患者さんのリハビリのために指を使うゲームを……ということで「おはじきサッカー」(当時はこの名前はなかったが)を知って自分もハマッてしまい、「日本おはじき協会」を立ち上げたり、自腹でワールドカップに出場したりしている人なのです。
この競技、いつ頃からあるものなんですか?
70年前、イギリスが発祥なんですよ。当初は「NEW FOOTY」などと呼ばれていたようですが、選手のコマを販売していた「サブティオ社」の名前から通称「サブティオ」と呼ばれたり、「スポーツ・テーブル・フットボール」などと呼ばれています。
日本に入ってきたのはいつ頃ですか?
日本にも40年くらい前には商品が入ってきていたんですが、当時はあまり定着しなくて、「日本おはじき協会」が出来たのも2007年のことなんですよ。

アジア杯がはじまったのもつい最近で、3年前にオーストラリアではじめて開催されて、第2回がシンガポール、そして今年、第3回が足立区で開催されたわけです。
……というか、なんで足立区だったんですか?
足立区の新田地域学習センターの所長をやっている人が「おはじきサッカー」の愛好家で、そのつながりでセンター内に東京では初の「おはじきサッカー」公式スタジアムを作ったりしていて、足立区では「おはじきサッカー」盛り上がっているんです。

その流れで今回のアジア杯も足立区での開催となりました。
(足立区民だけど知らなかった……!)

試合を見ていた感じ、オーストラリアやシンガポールの選手がメチャクチャ強い印象でしたけど、やっぱりそのあたりが盛んな国なんですか?
そうですね、オーストラリア、シンガポールは、もともとイギリスの植民地だったという歴史的背景があるので。
ああー……そういう事情が。
イギリスからこの競技が伝えられて、それ以降、盛んに行われててきたみたいですね。

ただ、アジア杯では強く見える両国も、ワールドカップに出たら、予選で敗退しちゃうようなレベルなんですよ。
えっ、かなり強く見えましたけど、それでもヨーロッパのレベルとは違う?
違いますね。私もはじめてワールドカップに参加したときはレベルの違いに驚かされました。

あっちではクラブチームも沢山あって、下を育てる土壌があるんですよね。イタリアなんかにはプロの選手もいたりするんですよ。
プロ!
もちろん、専業で生活出来るほどの収入があるわけじゃないと思いますけど。

オリンピックの準競技に登録して、 オリンピック正式競技にするのを目指している国なんかもあるんですよ。
はー、オリンピックに! でもe-Sportsをオリンピックに……なんて話が出ているくらいですから、可能性はありますよね。

試合自体もそうですが、ワックスを調合したり、選手のコマを選んだりという、マニア好みな要素も楽しそうでした。
ワックスは本当に重要で、ヨーロッパでは専用のワックスがいくつも販売されているんです。私たちでも成分を分析して、より性能の高いワックスを作りたいと思っているんですが、なかなかヨーロッパの性能には追いつけなくて……。

その他、ワックスを塗る布なんかも、なるべく静電気が起こらないような布がよかったりと色々な要素が絡んでくるんですよ。
うおー、静電気まで考えてるんですか!
もちろん、そういうハイレベルな戦いも楽しいですが、子どもやお年寄りでもそれなりに楽しめるのが「おはじきサッカー」の魅力です。

「日本おはじきサッカー協会」では定期的に練習会などを開いているので、興味を持ってもらえたら参加してみて下さい!

足立区は「おはじきサッカー」の聖地らしいです

足立区民ながら、そんなに盛り上がっていることをまったく知らなかった「おはじきサッカー」。

現在、日本おはじきサッカー協会に所属している選手は約100人とのこと。将来的にオリンピック競技に採用された時に、今からやっておけば日本代表になれるかも!?

鴻井さんによると、運動神経とか関係なく、おはじきサッカーの「才能」がある人がいたりするそうなので、興味がある人はぜひ足立区に!

取材協力:日本おはじきサッカー協会
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