特集 2017年7月20日
 

源氏パイがあれば平家パイもある

源氏と平家が仲良く並んでいた
源氏と平家が仲良く並んでいた
ハート型のパイ「源氏パイ」は全国的にも有名だが、その姉妹品で「平家パイ」というパイがあるらしい。

源氏パイを販売している三立製菓は、静岡県浜松市に本社を置く菓子メーカーだ。

しかし、毎日浜松市に通っている筆者は、この平家パイを見たことがない。

幻の平家パイを入手すべく、菓子売り場を巡った。
1988年静岡生まれ・静岡在住。平日は制作会社勤務、休日は大体浜名湖にいる。 ダイエット目的でマラソンに挑戦するが、練習後温泉に入り、美味しいものをたらふく食べるというサイクルを繰り返しているため、半年で10kg近く太る。

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平家パイの予想図

「源氏パイの姉妹品に平家パイというのがあるらしい」という情報を知人から聞いた。

はじめにその話を聞いてわたしが思い浮かべた平家パイはこんなものだった。
かわいらしいハート型の源氏パイに対抗して、星型で元気っ子アピールする平家パイ
かわいらしいハート型の源氏パイに対抗して、星型で元気っ子アピールする平家パイ
ハート型のパイの姉妹品なら星型だろうという安直な考えである。

縦に入っている線は、層になっているパイを表現している。

ちびまる子ちゃんがショックを受けた時に表れる“ガーンの線”ではない。

源氏の近くに平家あり

平家パイを見つけるには、まずは源氏パイを見つける必要がある。

あるとすれば、源氏パイの隣に並んで売られているに違いない。

まずはよく行く近所のコンビニへ向かった。
ない。源氏パイすらない
ない。源氏パイすらない
大袋のキットカットやカントリーマアムなど、大人数でも分けられる甘いお菓子のコーナーに来たが、平家パイはおろか源氏パイすらなかった。

置ける数が少ないコンビニのお菓子コーナーからは、残念ながら選抜漏れしてしまったらしい。

仕方がないので、アルフォートとたけのこの里と、セブンプレミアムの枝豆チップスを買って帰った。

次に、大袋がたくさん売られているドラッグストアへ足を運ぶ。
やっぱり!大袋コーナーに源氏パイがあった
やっぱり!大袋コーナーに源氏パイがあった
しかし、平家の姿はそこにはなかった。

源氏の一人勝ちである。

ちなみにこの後、上記写真左側にある「ホームパイ」が源氏パイに並んでたびたび登場する。

平家パイは、このホームパイにいるべきポジションを奪われてしまっているらしい。
別のドラッグストア。右下に源氏パイはあるが、やはり平家パイは見当たらない
別のドラッグストア。右下に源氏パイはあるが、やはり平家パイは見当たらない
期間限定 塩バニラ味の源氏パイもあった。が、やはりこちらも源氏パイである
期間限定 塩バニラ味の源氏パイもあった。が、やはりこちらも源氏パイである
源氏パイは2種類も置いてあるのに、平家パイは基本の1種類ですら置いていないなんて。

だんだん平家がかわいそうになってきた。

期間限定 塩バニラ味の源氏パイなんて、なんだかぽっと出の新人に席を奪われた気分である(塩バニラ味おいしそう)

この後100円均一にも立ち寄ったが、こちらは源氏パイも平家パイも置いていなかった。
ハーベストが充実している
ハーベストが充実している

スーパーを巡る

コンビニ、ドラッグストア、100円均一と巡ってきたが、平家パイにはまだ出会えていない。

次は一気にスーパーをまわる。
1件目のスーパー。最下段に源氏パイはあった
1件目のスーパー。最下段に源氏パイはあった
源氏パイはあったが、先ほどのドラッグストアでも登場したホームパイにやはりポジションを奪われている。

そこは平家パイのポジションだ!!

いつの間にかホームパイを、平家パイとの共通の敵化している(ホームパイもおいしいし食べやすいのでよく食べていることは平家には秘密である)
2件目のスーパー。こちらも源氏パイはある
2件目のスーパー。こちらも源氏パイはある
おなじみの源氏パイにチョコを練り込んだ「練り込みチョコ」もあった
おなじみの源氏パイにチョコを練り込んだ「練り込みチョコ」もあった
塩バニラ味といい、練り込みチョコといい、君らは一体なんなんだ。

美少女コンテストでグランプリと審査員特別賞の両方を1人の子にかっさらわれてしまった時の屈辱感に似ている(味わったことないけど)

平家の出る隙がまったくない。

平家、ついに現る

3件目のスーパー、7件目のお店でその時は訪れた。
最下段中央に注目
最下段中央に注目
いーーーたーーー!!!
いーーーたーーー!!!
途中から平家平家呼んでいたので、あったというより「いた」という感覚に近かった。

予想通り、源氏パイの隣に並べられていた(反対隣はやはりホームパイだけど)

ここから平家の巻き返しが始まる。
4件目のスーパー。最上段に源氏パイより高く積み上げられている平家パイ
4件目のスーパー。最上段に源氏パイより高く積み上げられている平家パイ
5件目のスーパー。最下段に源氏パイ、平家パイ、ホームパイのおなじみのセットで並べられている
5件目のスーパー。最下段に源氏パイ、平家パイ、ホームパイのおなじみのセットで並べられている
異なるスーパーにも関わらず同じグループにあるラインナップがあまりにも似ているので、記事用の写真を仕分ける際混乱した。
3件目のスーパーとはPOPの色まで同じである
3件目のスーパーとはPOPの色まで同じである
なにはともあれ、平家パイに出会えてよかった。

源平合戦では、源氏が勝利し平家が滅んだ。

ゲンジボタル、ヘイケボタルを比べれば、ゲンジボタルの方が大きく立派で、ヘイケボタルは小物扱いされがちだ。

パイもはじめこそ源氏の勢力が強かったが、最後に平家の底力を見た気がした。

お徳用源氏パイを1袋、お徳用平家パイを2袋買って帰った。

平家パイは高級感のある大人の味

はじめ平家パイは、ハート型の源氏パイに対抗し星型のパイだと予想していた。
冒頭でもご紹介した平家パイの予想図
冒頭でもご紹介した平家パイの予想図
実際の平家パイはこちら
実際の平家パイはこちら
かたちは四角、洋酒に漬けた大きなレーズンが乗せられている。

予想は「パイである」という事実以外すべて外れたが、ここでひとつ、源氏に勝るポイントを見つけた。

5件目に巡ったスーパーを例に挙げると、お徳用源氏パイは28枚入りで285円(税抜)、お徳用平家パイは13枚入りで275円(税抜)だった。

1枚あたりの単価は、源氏パイは約10円、平家パイは約21円。平家パイの方が倍以上の値段で高級なのだ。

ちょっとだけ、平家が報われた気がした。
よかったね、平家。
平家に思いをはせながら食べる平家パイは格別だ
平家に思いをはせながら食べる平家パイは格別だ
平家パイは大人の味だ。洋酒の香りがふわっと口の中に広がる。レーズンが大粒かつパイの厚みがあるので、1枚で十分満足感が得られる。

出会えるまでお店を巡ってよかった。

お徳用を2袋も買ったので、あと25枚も食べられる(源氏パイも28枚ある)

ちょっと勢い余って買いすぎた気もするけど、頑張って探した分よしとした。

浜松はパイの名産地

浜松名物のパイといえば、うなぎパイを思い浮かべる人も多いだろう。

うなぎパイを作っている春華堂は、うなぎパイを“夜のお菓子”として売り出しているが、“真夜中のお菓子”として「うなぎパイV.S.O.P.」、“昼のお菓子”として「しらすパイ」も販売している。

(うなぎパイの製造工程が見られる「うなぎパイファクトリー」に関する乙幡さんの記事はこちらからどうぞ)

それに加えて、今回ご紹介した三立製菓の源氏パイ、平家パイもあるのだ。

浜松、パイの種類がやたらと多すぎやしないか。
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