みじかい記事 2017年8月2日
 

酒蔵見学に日本酒試飲に「地酒ガチャ」も楽しめる天国が新潟にあった

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酒蔵を見学し、日本酒の試飲を堪能し、さらに「ガチャを回すと日本酒が出てくる」という夢のような体験をしてしまった。
これは夢……? いいえ、これはまぎれもない現実。それは、新潟に存在する。
1986年生。大人げない大人を目指し、日夜くだらないことを考えています。ちぷたそ名義でも活動しています。

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先日、大学の友人の結婚式に出席するために初めて新潟という土地に踏み入れた。
はじめて行った新潟は、米どころ、酒どころというイメージと寸分も違わぬ米も日本酒もおいしい最高の土地だったことを先に伝えておく。
でも、まさか「新潟ではガチャで日本酒が出てくる」とは思いもしなかった。

新潟から歩ける酒蔵、今代司酒造

新潟駅から歩いていける(約徒歩15分)全量純米蔵である今代司酒造。

余談であるが歩いて行けるといいつつバスで行こうとし(最寄りのバス停は沼垂白山)、全然違うバスに乗ってしまい、友人と途方にくれているところを昨日結婚式終えたばかりの新婦に車で拾ってもらう、という事件があった。新婦面倒見が良すぎだし、持つべきものは友人だ(新婦、まじでごめんなさい)。
撮る時になんとなくインスタっぽい気がしたのだがそうでもない
撮る時になんとなくインスタっぽい気がしたのだがそうでもない
そんなわけでなんとか今代司酒造に到着! ちなみに今代司酒造のある沼垂(ぬったり)周辺には味噌や麹の蔵もあって醗酵食好きの人にはうってつけだ。時間が許す限りはしごしてみることをおすすめする。
では蔵の中へ。ここでは、一日に数回酒蔵の見学をすることができる。
では蔵の中へ。ここでは、一日に数回酒蔵の見学をすることができる。

見学の時間は決まっている(9時〜、10時〜、11時〜、13時〜、14時〜、15時〜、16時〜)が、それ以外の時間でも団体客の予約があるときは一緒に回らせてもらうことができる。訪問時は見学時間外だったが、お店の人の計らいでツアー団体客に混ざり回らせていただいた。
あらー、酒蔵ったらフォトジェニック
あらー、酒蔵ったらフォトジェニック
蔵の見学は無料。蔵人が案内してくれる酒蔵見学が約30分で、その後約10分が日本酒の試飲の時間となる。6名以上で予約が必要で、5名までなら予約も不要だ。
ずらりと並ぶサーマルタンク
ずらりと並ぶサーマルタンク
酒蔵見学では今代司のお酒づくりについてや、新潟や沼垂地域の歴史などを案内してくれる。今ではどこの蔵も温度管理が機械で調整できる「サーマルタンク(写真に写っているグレーのタンク)」というものを使用してお酒を造っているところがほとんどだが、ここ今代司酒造では杉の桶を使って作るお酒もある。
昔ながらの杉の桶も使っている
昔ながらの杉の桶も使っている
杉の桶は全部人の手で温度を調整しなければならないので非常に難しいそうだ。なので、現在も杉の桶を使っている蔵は全国的に見てもすごく珍しいんだとか。近寄って香りをかがせていただいたのだがふわっと杉の香りがした。

私は日本酒に対する知識がほとんどなかったので恐縮だが、ここでしていただいた「日本酒の精米歩合」についての話が今後日本酒を選ぶうえで大いに参考になりそうなので、みなさんにも紹介しようと思う。
銘柄について「どのくらいお米が磨かれているか」という展示
銘柄について「どのくらいお米が磨かれているか」という展示
精米歩合は、使用する米の粒の大きさを表している。お米の外側にはタンパク質や脂肪や灰分などが含まれてており、これらは良い酒造りの妨げとなる。それらを取り除き、お米の中心部分にあるデンプンをより多く使うために米を磨いている。日本酒造りに使う場合は30%程度磨き(精米歩合70%)で、特定名称酒になるとさらに40〜50%も磨く(精米歩合60〜50%)。

今代司酒造では、精米歩合を65%にしようとするとお米を丸1日削る必要があるし、35%にしようとすると3日間ずっと削っている。手間がかかる分、精米歩合が少なくなるほどランクが高い、高級な日本酒になる。そして精米歩合が少なくなるほど繊細で飲みやすいお酒となる。なので、普段お酒を飲まない方はなるべく低い、35%などの飲みやすいものからはじめると良いのだそうだ。逆に精米歩合が大きい方はうまみのあるしっかりとしたお酒になり、「日本酒らしい味」になる。今回これを知ったので、今後日本酒を選ぶ際には大いに役に立ちそうだ。

そんな感じで約30分の酒蔵見学が終わると、酒蔵で作っているお酒の試飲が待っている。十種類以上ある日本酒を試飲することができるのだ。

日本酒の試飲

これ全部試飲できるやつ……!
これ全部試飲できるやつ……!
説明を聞いて、日本酒の選び方も教わったから飲んでみると違いが分かるようになっている(気がする)。ここではいろんなお酒を試飲したが、説明を聞いて一番気になっていた、今代司酒造で作っているなかで精米歩合が一番低い、一番高級なお酒も飲むことができた。
これです
これです
精米歩合35%の「純米大吟醸 今代司 極上」は非常に飲みやすく、まるで水のようにごくごく飲めてしまう。なんだこれ……! おいしい。
酒瓶きれいだな
酒瓶きれいだな
先ほどの杉の桶を使用して作られるお酒や、7年寝かす古酒などの個性の強いお酒のバリエーションも豊かで、「日本酒の味の違いなんて素人にはわからないのでは?」と思っていた私にも違いが分かるものだった。
甘酒がまたうまい
甘酒がまたうまい
さらに、今代司酒造では甘酒も作っているのだが、蔵人さんに教えてもらった飲み方「酒蔵で作っている甘酒を日本酒で割って飲む」方法を試させていただいたところ、これがまた美味しくて困った……! 酒蔵のうまい甘酒とうまい日本酒を合わせて、うまくないわけがないのだ。そんな普段はしたことがなかった飲み方もできて満足。
既にかなり楽しんでいる
既にかなり楽しんでいる
酒蔵見学は楽しいし、試飲もたくさんの銘柄楽しめて本当にいいんですか……? という気分。試飲だが、酒蔵見学ツアーに参加しない場合は500円で可能となる。

地酒ガチャ

売店
売店
試飲が終わると、台所(厨)をリノベーションした売店でお買い物ができるのだが、そこに目当てのひとつの地酒ガチャが……!

地酒ガチャ

地酒ガチャ!
地酒ガチャ!
「地酒ガチャ」自体は去年からやっていたが、今年の新潟の日本酒イベント、「にいがた酒の陣」で人気に火が付いた。SNSで話題になり、当日は何千人もガチャを引くために行列ができたらしい……。さりげなく置いてあるが、すごいやつですよこいつぁ。
内容。外れなし!
内容。外れなし!
1回400円の地酒ガチャ、大当たりは先ほども登場した今代司酒造で作っている一番高級なお酒、「純米大吟醸 今代司 極上」(180ml)だし、5等もプラスチックで扱いやすく、見た目もスタイリッシュな升「冷え升」で本当に外れがないのだ。
地酒ガチャをやってみる
地酒ガチャをやってみる
というわけで、私も実際に回してみた。
カプセルの中身
カプセルの中身
「地酒ガチャ」といってもカプセルの中にお酒が入っているわけではなく、カプセルの中に入っているコインの色で商品がもらえるもの。青は……というと3等。
お酒が当たった
お酒が当たった
やったー! 3等は「純米吟醸 今代司」(180ml)。ガチャに課金したものがお酒となって実際目の前に現れる。幸せだ……! 蛇口からみかんジュースやうどんが出る場所があるというのは聞いたことあったが、ガチャから日本酒が出るのはここぐらいなのではないだろうか。
冷え升がまた、いいのだ。青・緑・赤の3色ある(これは青)
冷え升がまた、いいのだ。青・緑・赤の3色ある(これは青)
調子に乗ってもう一回引いたところ、冷え升だった。この升も普通に買うと540円(税込)の商品なので、ガチャが断然お得なのである。

この升がまたスグレモノで、実際帰ってから升を使ってみたんだけど、これ最高だぞ……キンキンに冷やして使うことで、アルコールの風味がまろやかになり、日本酒がマイルドに感じられた……。見た目も涼しげで、氷で飲んでいるみたいな気分になる。これ、もっと買ってくればよかった……(後悔)。一泊の荷物に、引き出物もあった私は、あまり荷物が増えてもな……と思いガチャを回すのを2回にとどめてしまったのだが、もっと欲望のままに回しておくべきだった。みなさんは後悔のないよう、なおかつ節度を持ってお回しください。健闘を祈る。

新潟は天国だった

年代物の蔵、かっこよかった
年代物の蔵、かっこよかった

今代司酒造のある沼垂周辺は新潟駅から歩いて行ける範囲で、周囲には神社などの歴史的な建造物もあったりして観光にもぴったりだ。

新潟、今回はじめて機会があり訪れたが、日本酒が一気に好きになった。
日本酒は「最近ちょっと美味しいかもしれない」と思い始めたぐらいのレベルだったのだが、「本当においしい日本酒を口にすると変わる」というのは本当だった。
まだ自分のひいきの銘柄とかは持っていないので、これを機にもっと日本酒と仲良くなっていきたいと思う。
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