特集 2017年8月13日
 

スーパーのうずら卵から、ひな鳥ピヨピヨ!(デジタルリマスター版)

さらに10日間ゴロゴロ。(時々、納豆と同棲)

とにかくこれで、「有精卵が混ざっている」という情報の確認はできた。兄の言っていたことは本当だったのだ。
5個中1個が有精卵であると考えると、確率的には残り25個の中に5個は発生中の卵があるということになる。果たしてその5個は最後まで育つのだろうか。自然と僕のゴロゴロする手にも力が入る。

ヒナがかえったらどうしようか。この恒温槽で育つのだろうか。メスだったら大きく育ててまた卵を産ませようか……。

そんな妄想をしながらゴロゴロし、10日間が経過した。
納豆の実験に場所を取られながら温めた日もありました。
納豆の実験に場所を取られながら温めた日もありました。

第一次実験、失敗に終わる。

と、ここまで盛り上げておいたのに申し訳ないが、この第一次実験は失敗に終わる。
17日経過後も変化は無く、気長に23日まで毎日ゴロゴロしていたのだが、いっこうにふ化する気配は無く、あきらめて残りの25個を割ってみた。

そしたら驚き、何と残り全部が無精卵だったのだ。

つまり僕は、30個中に1個だけ混ざっていた有精卵を、自らの手で無駄にしてしまった上に、15日間も無精卵を無駄にゴロゴロゴロゴロ温め続けていたわけだ。
自分的にもあまりに強力な肩すかし感・徒労感を覚えたため、何もかもがイヤになったので、割った無精卵の中身は、全部流して捨ててしまった。だから写真は残っていない。
こいつらは全部、無精卵だったのだ……。
こいつらは全部、無精卵だったのだ……。

多忙につき、実験再開までしばらくお持ち下さい

さて、ここまでは実は昨年の秋の話。Webマスター・林さんから、デイリーの記事執筆の話をいただくずっと前の話だ。
このあと、僕に多忙期が訪れる。

ところで皆さんは「『学校の先生には残業代を支払わない』と、法律で決まっている」ということをご存知だろうか。これは知らない人に言うとかなり驚かれる話である。日本には通称「給特法」という法律があり、上記の内容が明記されているのである。理由はたぶん夏休みや春休みなどで相殺できるから、といったところだが、冷静に考えると、ものすごいどんぶり勘定だ。
まあというわけで、仮に僕が毎日夜12時まで働いたとしても、残業代は出ない。

そうして時は流れ、第二次実験が開始できたのは、今年に入ってからだった。

第二次実験、開始!

第二次実験には、50個の卵を用意した。
どーんと50個。入荷したてで鮮度も抜群のやつです。
どーんと50個。入荷したてで鮮度も抜群のやつです。

これなら確率30分の1であったとしても、1〜2匹はふ化する計算だ。
そして前回の反省点として、恒温槽内の温度差がありすぎたというのがあったので、庫内に小型ファンを取り付けることにした。これで空気を循環させ、庫内の温度差を無くす。器具の古さは工夫でカバーするしかない。あとは熱意だ。
今度こそ失敗はできない。

50個の卵を恒温槽にセッティングし、第二次実験が開始となった。
本来は水槽用の小型ファン。ゾエアに似ている。  (参照:ゾエア)
本来は水槽用の小型ファン。ゾエアに似ている。 (参照:ゾエア
ウズラ卵50個と小型ファン、セッティング完了。
ウズラ卵50個と小型ファン、セッティング完了。
この期間の僕の合言葉。
この期間の僕の合言葉。

みなさんも母鳥の気持ちを味わってください。

こうして僕は約2週間、毎日2回、休まずゴロゴロし続けた。これは意外とめんどくさい作業だった。どうしても行けない日は生徒にデイリーポータルZ特製QUOカード1000円分を渡して、代わりにゴロゴロしてもらった。
なので皆さんに100分の1でもいいから、このゴロゴロの大変さを味わって欲しいと思い、母鳥体験コーナーを下に設置しました。
ゴロゴロを追体験することができます
ふ化まで17日間をアニメGIFでどうぞ

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