瓶の底を準備
瓶底メガネの瓶底はいったいなんの瓶底だろうかと考えれば、やっぱりそれは牛乳瓶の底だろうとおもう。
これだわな
この瓶底が2個あれば、憧れの瓶底メガネが手に入るのだ。
ところでガラスを切ったことなんてないので、そういうための道具がない。ホームセンターにいかなきゃならないなとおもいつつ、ふと目にとまったのが、
いけるのかこんなんで
小さいノコギリみたいなのがあった。とりあえず試してみる。
ききき
つるっ
すべる。切れ目なんてまったくできない。
分厚く丈夫な牛乳瓶。もっとも、それだからこそ瓶底メガネにする甲斐があるのだ。
100円ショップのですが
どうよ
ためしてみたらちょっと傷がついた。小さいノコギリよりはいけそうだ。ただ表面がすべって同じ場所をこすりつづけることが難しいので、
テープを巻いてガイドに
どうなのよ
小さいけれど、ぼくには大きな1歩でした
のってきたぜ
と言うほどのってきてはいないのだが、それでもうまい具合に傷がつけられて嬉しくなる。
この時点でホームセンターに行く気はさらさらなくなっていた。もうこのままやってやるぜ。
がんばれ不器用
そろそろいいだろうか
割るか
もちろんこのまま切りとることができるとはおもっていない。傷が入ったら、あとは割るのだ。
下の階の住人に「昨夜すごい音してたけど」 と訊かれた原因
うまくいけば、つけた傷にそってガラスが割れ、みごと瓶底だけを取りだせるはずなのだが。
うまくいかなかった
結果的に、つけた傷に意味があったのかどうかよくわからないが、まあ、これはこれでいい。ヒビが入った瓶底メガネだなんて、より漫画的でステキじゃないか。
ボンドってすごいですね
憧れが現実になるとき
もう片方のレンズもなんとか割りだし、いよいよ憧れの瓶底メガネを手にするときがきた。
なにをもったいぶることがあろう。これだ。
来年こそは合格したいとおもっちょります
瓶底メガネのご紹介
突然こぎたない男の写真をみせてしまって申し訳ない。気分は完全に漫画にでてくる受験浪人生だ。
さて、できあがったメガネをあらためてみていただくと、
やっぱりボンドってすごいよね
ぼくは裸眼だと生活に不自由する。なので瓶の底だけでは、せっかくメガネにしても物をみることができない。というわけで、ちゃんとしたメガネに瓶底をくっつけてしまうことにした。
どうくっつけるかでさんざん悩んだあげく、魔が差してアロンアルファをつかってしまった。ただ、せっかくみえるようにと瓶底・オンザ・メガネにしたのだけれど、
結局よくみえてない
瓶底が分厚すぎて本物のメガネがあるとかないとかに関わらず、よくみえないのだ。
「みえないみえない」と、はしゃぎながら部屋をさまよう
メガネ百景
せっかくつくった瓶底メガネ。漫画的に活用してみたい。
受験勉強に煮詰まって川をみにきた浪人生
そしたら川でなにかみつけちゃった浪人生
参考書を買いにきたのに ついエッチな本を手にとる浪人生
2冊で吟味しはじめた浪人生
息抜きにコアリズムをやりだした浪人生
テレビをみながら夜食の浪人生
ゴミを捨てにきたのに あさっているようにしかみえない浪人生
むしゃくしゃして渡りもしない横断歩道の ボタンを押す浪人生
見返り浪人生
やりきった
なんというか、「やってやった」みたいな、すがすがしい気持ちだ。これ以上とくに書き加えることもない。視力矯正用としてのメガネは1つ失ったが、それ以上のものを得られたと感じる。
いまはただ、瓶底メガネのかけすぎで、ちょっと気分が悪いです。