特集 2017年8月29日
 

これが俺たちの空中戦・エアヘボコンレポート

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ライト兄弟を例に挙げるまでもなく、昔から空を飛ぶことは人類の憧れであった。あの広い大空を自由に飛び回れたらどんなにすばらしいことか。

今年3年を迎える、技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)。技術力や根気に欠ける僕たちも、一人前にあこがれだけは抱いてきたのだ。いつかは空で戦ってみたい。そして、ついに実現した。

これは8/5〜6にMaker Faire Tokyoにて開催した、空中大会「エア・ヘボコン」のレポートである。

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インターネットユーザー。電子工作でオリジナルの処刑器具を作ったり、辺境の国の変な音楽を集めたりしています。「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」主催者。1980年岐阜県生まれ。

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我々のできる精一杯の空中戦

過去には地表で行う普通のヘボコンにくわえ、水上でやる「水ヘボコン」も開催した。陸、海、ときたら次は空しかない。しかし我々に空を飛ぶ機体を作る技術はない…。そこで考えたのが、こういう「空」だ。
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目に見えない透明な板に乗っていれば、それは事実上の「空中」である。さらにそれを補強する「空」の定義も考えた。
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成人男性の平均身長を超える空間を、「空」と定義。これにより、ポンコツばかり集まるイベントでも空中戦が実現するのだ!(全面的に詭弁)

以上のアイデアは、6月に行われた打ち合わせにて僕が提案したものだ。はっきり言ってあまり実現するとは思っていなくて、「とりあえず言っておいて、あわよくば…」くらいの感じだった。捨て案ってやつである。「検討します」というMaker Faire事務局の返答に、待つこと数週間。意外にもトントン拍子に話が進み始めたのだ。

空の重さ=24キロ

まず、「透明の板」が用意された。
素材はアクリル。土俵一式を作ってくれた山元さんいわく、「厚み10mmだとたわむので、20mm必要」。そしてサイズは1m × 1m。このサイズのアクリル板は、重さが24キロになる。
もう一度いう。24キログラム
もう一度いう。24キログラム
今までヘボコン関連イベントをさんざんやってきたが、10キロもある物体を扱ったことがない。それが、ふざけて「エアーやりましょう!エアー!」とか言ってみたら、24キロである。社会人として、自らの発言の重み(文字通り)を思い知った瞬間である。

空を支える技術

さらに、板だけあればいいわけではない。これを170.7cm以上の高さに持ち上げる必要があるのだ。当初、素人の我々は「本棚を2つ借りて、その上に乗せましょう」なんて話をしていた。耐震補強のない棚に24キロの板を乗せて、さらに上でロボットが暴れる。……事故まっしぐらである。

見かねた山元さんが、単管パイプ(工事現場で足場を組むような金属パイプ)を使って足場を組んでくれた。(ほんとすいません)
そしてできたのがこの土俵
そしてできたのがこの土俵
高さ180cm
高さ180cm
提案時、ホワイトボードに描いた図。まさか本物になるとは…
提案時、ホワイトボードに描いた図。まさか本物になるとは…
飛び出し防止用のネットだけ自分たちで張ったのでだるだるである
飛び出し防止用のネットだけ自分たちで張ったのでだるだるである
上から見るとこう。そして下から見ると…
上から見るとこう。そして下から見ると…
と、飛んでる…!?
と、飛んでる…!?
こうして俺たちの空中戦は、その戦場を手に入れた。定義上、ここで戦いさえすればなんでも空中戦だ。マス目を引けば囲碁や将棋の空中戦もできるし、なんなら消しゴムサッカーでもおはじきでも、ぜんぶ空中戦である。しかし僕らがやるのはもちろん……ロボットバトルだ。
いざやってみると下からお客さんが覗きこめて、思いのほか便利だったことも付け加えておきたい。
いざやってみると下からお客さんが覗きこめて、思いのほか便利だったことも付け加えておきたい。

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