特集 2017年9月15日
 

歴史上の人物を検索したら結果に男子高校生がいた

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先日歴史上の人物を検索していた際に、一見その人物とは関係がなさそうなイケメンのキャラクターが画像検索結果に上がっていた。

それは、制服姿の男子高校生っぽいキャラクターだった。「なんでこれが表示されるんだろう」と興味を引かれてクリックした。

なんてことはない、それはその人物をモチーフとした恋愛ゲームのキャラクターだったのだ。
1986年生。大人げない大人を目指し、日夜くだらないことを考えています。ちぷたそ名義でも活動しています。

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歴史上の人物をモチーフにした作品の人気は今に始まったことではなく、フランス革命を題材にした「ベルサイユのばら」や「王家の紋章」、横山光輝先生の「三国志」など、歴史をモチーフにした作品の人気は昔からあった。

最近は特にスマホゲームやネットゲームのリリースが多く、そこで登場するキャラクターのモチーフとして多くの歴史上の人物が選ばれている。その結果歴史上の人物をモチーフとした、イケメンのキャラから異性化したキャラなど、多種多様な姿をした歴史上の人物は次から次へと生まれているのだ。スマホゲームは、スマートフォンがあれば誰でも気軽に始められることもあり、電車内などでもプレイしている人をよく見かける。
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そんなスマホゲームに登場する、プレーヤーが使役するキャラクターのモチーフとしても歴史上の人物はよく描かれる。そして、有名な人物ほど、レアリティも高いしバトルでも活躍するし、魅力的な外見をしているので人気もでる。その結果、冒頭でお話ししたような「歴史上の人物を検索したら一見関係なさそうなキャラクターが表示されたけど、実は本人だった」ということが起こったのだ。

気になって調べるうちに検索結果の表示の傾向は人物によって違いがあり、意外に思える人物もイケメン化されていたりなどの面白いことが見えてきた。ソシャゲ流行で今、歴史上の人物の検索結果が面白い!!

検索結果の面白さ

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例えば誰でも知っているであろう織田信長。豪快でドラマチックなその生き方。実写や小説のモチーフにも多く選ばれる彼だから、検索結果も多種多様で、ゲームのキャラクター化した画像も多く上がるのではないかと思い調べてみた。
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織田信長」検索結果。Googleで約684万件のヒット。さすがは第六天魔王。やるわね。検索結果は……というと、Wikipediaや織田信長の紹介などでゲームやアニメ要素はあまり感じられない。あれだけ人気の人物で、さんざん小説やドラマなどにも登場しているから意外に感じてしまった。

ちなみに、検索結果はその時々によって変動するし、パソコンやスマホなど何で検索しているか、そして誰が検索しているかといった個人的な情報にも影響を受けるのだそうだ。今回はできるだけ個人的な影響を排除したいという思いからGoogle Chromeのシークレットモードで検索した。
「織田信長」で画像検索した結果
織田信長」で画像検索した結果
「織田信長」画像検索結果。たまに「ん?」という画像も散見されるが、そのほとんどは織田信長のイメージとして有名な、狩野元秀による「上紙本著色織田信長像」に描かれている織田信長だ。
ちなみにこの結果は別の検索エンジンYahoo! JAPANの検索結果でも似たような感じだった。

しかし、この検索結果を「織田信長 評価」にしてみると……。
「織田信長 評価」で検索
織田信長 評価」で検索
検索結果の雰囲気がガラッと変わる。まず、色味が全然違う。ちなみに、この「評価」という検索ワードだが、ソシャゲをやる人なら自分が引き当てたor引きたいキャラクターの性能がどうか、どう育てれば、どの場面で使うのか、ということを気にするので「キャラ名+評価」というワードで検索するはずなのだ(体験談)。

検索結果の上の方に上がってきているゲームは「モンスターストライク(モンスト)」「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」「Fate/Grand Order(FGO)」といったテレビCMでも放送している、ゲームをしない人でも名前ぐらいは聞いたことあるかなというゲームばかりだが、信長像のイメージに近い男性の姿だったり女の子の姿をしていたりとゲームによってキャラ像の解釈が違うので面白い。
ちなみに「織田信長 ルート」にするとまた表示の雰囲気が変わる。
「織田信長 ルート」で検索
「ルート」というのはノベルゲームなどでそのキャクターを攻略するシナリオのこと。なので、この検索方法だと恋愛ゲームでの検索結果が多く上がるようになる。織田信長はそのイメージから、俺様タイプのイケメンに描かれることが多いようだ。なので、その人物モチーフのゲームキャラクターを表示させたければ検索の際に「評価」をつければいいし、恋愛ゲームに登場するキャラクターを表示させたければ「ルート」で検索するとだいたい出てくる。面白い。

そして織田信長のように有名すぎる人物になると、人物名で日々大量の検索をされている。で、その多くは歴史上の人物である「織田信長」を求めるものであるから、「歴史の教科書で見た織田信長像」が検索結果の上位を占める。
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そして「歴史上の人物」と「ゲームの登場キャラ」……この検索のバランスが崩れてしまうと、検索結果はとたんに面白いものになるのだ。
塙団右衛門
例をひとつあげてみよう。当サイトライターのさくらいさんのご先祖様でもある「塙団右衛門」。
塙団右衛門 検索結果
塙団右衛門 検索結果
さまざまな要素が入り交じり面白いことになっている。本人がモチーフだが男性のキャラも女性のキャラもいる。また、大河ドラマにも登場していたので俳優さんが演じた実写の割合も多い。ちなみにさくらいさんは、「先祖の画像検索は変わったものがあったらたまに保存するようにしてます」と言っていた。いいなあ、自分の先祖がこんなふうにいろいろな姿で愛されていたら嬉しくなっちゃうなあ……。
ハンス・クリスチャン・
アンデルセン
また、デンマークの童話作家で「人魚姫」や「親指姫」などの作品を世に多く残したハンス・クリスチャン・アンデルセン。アンデルセンの検索結果もなかなか面白いことになっている。
本人の画像と、ゲームに登場するアンデルセン本人をモチーフにしたキャラクターが半々ぐらいの割合で入り交じっている。これらも、「アンデルセン本人を求める検索」と「本人がモチーフとなるキャラクターを求める検索」の需要が関係しての結果だと考えられる。ちなみに「アンデルセン」のみでの検索だと本人画像はさらに少なくなり、ゲームキャラが増えていた。これはもっといろんな人物を見てみたい!

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