特集 2017年9月27日
 

蔵(クーラー)ボックスで蔵の街を歩く

ダジャレにつぐダジャレがこの中に…
ダジャレにつぐダジャレがこの中に…
今年の夏も暑かったですね。そんな夏をさらに暑苦しく、じゃなく涼しげに彩る雑貨を作ってみましたよ。

名付けて「蔵ボックス」。そう、クーラーボックスのダジャレ。まあ、ダジャレは暑苦しいけど、蔵は涼しいというし、プラマイゼロでちょうどいいかもしれませんな。
1970年群馬県生まれ。工作をしがちなため、各種素材や工具や作品で家が手狭になってきた。一生手狭なんだろう。出したものを片付けないからでもある。性格も雑だ。もう一生こうなんだろう。

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暑さで頭クラクラだったのだ

ダジャレから何か作ることが多くて自分でもほとほとあきれるが、今後も精力的に活動していきたいと思う。

さて発端は、100円ショップでコレを見つけたからだ。もうあそこには、思いつくものは何でも売っているね。
「クーラーボックス!」という、ドラマや漫画のタイトルみたいに「!」が入った商品名。
「クーラーボックス!」という、ドラマや漫画のタイトルみたいに「!」が入った商品名。
これを見て3秒で「あ、蔵ボックス作ろう、あーこりゃこりゃ」となったわけであるが、まあ、今回けっこう大変だった。

ボックスの形からして、これは蔵に容易に似せられるのではないだろうか、ウホウホ、と当初は考え、ワクワクしながら作業に取り掛かったのだけど…。

今回、長く続いた暑さのせいか、素材や工程で奇妙な選択をたくさんしていた気がする。まあ焦らず見ていきましょう。

まずは、とにかくフタ=屋根である。ゆくゆくは瓦も載せるので、その土台作りだ。
加工しやすさから、段ボールを屋根に選んだ。今思えばちゃんとベニヤ板とかでやったほうがいいよな。
加工しやすさから、段ボールを屋根に選んだ。今思えばちゃんとベニヤ板とかでやったほうがいいよな。
屋根の角度は、フタのこの角度にピッタリ合わせればいいや!ラッキー!(これは本当に助かった)
屋根の角度は、フタのこの角度にピッタリ合わせればいいや!ラッキー!(これは本当に助かった)
屋根裏の空きをスタイロフォーム切り出して埋める。
屋根裏の空きをスタイロフォーム切り出して埋める。
とりあえず屋根設置できたが、てっぺんの隙間のことはまだ考えていない。
とりあえず屋根設置できたが、てっぺんの隙間のことはまだ考えていない。
蔵の写真をプリントアウトして、参考にしつつやっていく。屋根の多層的なところはこれでいいとして、てっぺんの隙間は本来「冠瓦(かんむりがわら)」という半円状のあのおなじみの瓦が載るので、家にあった木の丸棒を渡すことにする。

蔵をそれらしく見えるものにするためのディテールを適度に盛り込むわけだが、能力と材料と時間の相関を考慮しつつ、取捨選択をしていく。簡単に言えば「蔵っぽくしたいけど、まあ私のできる範囲でちゃちゃっとやるかね」ってことだ。
なまこ壁はぜひ再現したい。と思って下書きなどしてみるが…
なまこ壁はぜひ再現したい。と思って下書きなどしてみるが…
さてどうやってあの格子を簡単に作りこめるかさんざん悩んで、なぜかフェルト布を切って貼ることに。本当にいいんか?
さてどうやってあの格子を簡単に作りこめるかさんざん悩んで、なぜかフェルト布を切って貼ることに。本当にいいんか?
…というわけで、さっきの下書きがさっそく意味なくなったわ。下地の黒を塗る。
…というわけで、さっきの下書きがさっそく意味なくなったわ。下地の黒を塗る。
はい、ここが今回一番、自分でもわけのわからない工程を経た箇所だ。今見てもわからない。

確かにあの格子状のなまこ壁を粘土や木の棒などで作るのはとても骨が折れそうだが、そこで布かい、と。一見良さそうでもあるが、白く塗ってもいまいちなまこっぽく無いように見える。
しかも下書きの黒いペン跡がアクリル絵の具に引っ張られて表面に何度も染み出てくるんだよ。
しかも下書きの黒いペン跡がアクリル絵の具に引っ張られて表面に何度も染み出てくるんだよ。
ええい、いったんここは休ませて、他の施工に移ろう。気分だけはいっぱしの大工である。たとえ依頼が「蔵ボックス」だったとしても。
屋根は結局こうして隙間を埋めることになったので、粘土の水分でエッジがガタガタになったんだよ。
屋根は結局こうして隙間を埋めることになったので、粘土の水分でエッジがガタガタになったんだよ。
全体には本物の壁パテをざっくり塗って、「味」に逃げさせてもらう!
全体には本物の壁パテをざっくり塗って、「味」に逃げさせてもらう!
そして結局なまこ壁は石粉粘土を盛ってかまぼこ型に。おお、ザ・いきあたりばったり。
そして結局なまこ壁は石粉粘土を盛ってかまぼこ型に。おお、ザ・いきあたりばったり。
なまこ壁でえらく時間を取ってしまったが、これから何と私は瓦を一枚一枚ふこうと思うのである。いいからもう寝ろ。

しかしこれは「厚紙」で簡単に作ることにした。たぶん、大丈夫だと思う。
適当に形を作って増殖させて厚紙にプリントした瓦を、一枚一枚切り離す。来年こそレーザーカッターとかその類の便利なものを揃えよう…。
適当に形を作って増殖させて厚紙にプリントした瓦を、一枚一枚切り離す。来年こそレーザーカッターとかその類の便利なものを揃えよう…。
ご丁寧に、ちょっと折り目をつけながら一枚一枚貼っていく!でもこれけっこう楽しいんですよ。
ご丁寧に、ちょっと折り目をつけながら一枚一枚貼っていく!でもこれけっこう楽しいんですよ。
つや消しニスを塗れば、東山魁夷チック!
つや消しニスを塗れば、東山魁夷チック!
鬼瓦もスタイロフォームで済ませちまった!
鬼瓦もスタイロフォームで済ませちまった!
どこまで作れば蔵っぽくなるか、というのをギリギリまで悩んで、やれることは全部やったのがこちら。
本当は蔵に特徴的なあの窓も付けたかったが、まあクーラーボックスとして使うわけなので、許して頂戴ませ。
本当は蔵に特徴的なあの窓も付けたかったが、まあクーラーボックスとして使うわけなので、許して頂戴ませ。
鬼瓦がサザエさんみたいになった。屋号は「冷」。あそこん家は冷やすことにかけちゃ右に出るものはいねぇ…みたいに村でウワサされているのだろう。
鬼瓦がサザエさんみたいになった。屋号は「冷」。あそこん家は冷やすことにかけちゃ右に出るものはいねぇ…みたいに村でウワサされているのだろう。
あのL字フック(じゃなくて折釘っていう)は急遽付けたけど、愛されポイントになっているはず。
あのL字フック(じゃなくて折釘っていう)は急遽付けたけど、愛されポイントになっているはず。
そしてもちろん、クーラーボックスの機能もあり。
そしてもちろん、クーラーボックスの機能もあり。
さてこの蔵ボックス、これが似合う街でさっそく使ってみたいのが人情というもの。ちょっクラ行ってきます。

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