特集 2017年10月17日
 

エンジニアがいらないものを持ち寄ったら懐かしいだけじゃなかった

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私は1995年ごろからパソコンにふれるようになったがパソコンまわりで当時使っていたものはもうなにひとつ持っていない。

20年以上前なので普通のことのようでもあるが、それよりもさらに前に買った文房具や裁縫道具はいまなお自宅で現役のものがある。

そう思うとハード、ソフト問わず5年10年で(ものによっては1〜2年でということもあるかもしれない)さくっと物が古くなる、盛者が必衰すぎるのがコンピュータまわりの世界である。

そんなスピーディーな世界を主戦場として生き続ける人々が集まるイベントが行われた。国内最大級のIT系勉強会「エンジニアサポート CROSS2017」だ。

参加するのはおおむねがエンジニア職の方々。そりゃあもう過去の遺産持ちまくってるんじゃないだろうか。不用品、もってきてください! と告知したところ、思った以上に深い世界が広がっていました。
1979年東京生まれ、神奈川、埼玉育ち、東京在住。Web制作をしたり小さなバーで主に生ビールを出したりしていたが、流れ流れてニフティ株式会社へ入社。趣味はEDMと先物取引。

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人気記事:「決めようぜ最高のプログラム言語を綱引きで」

> 個人サイト まばたきをする体 Twitter @eatmorecakes

不用品の交換ガチャをやりました

「いらないもの持ってきてください!」といってもただ持ってきてもらったわけではない。

当サイトが誇るいらないものの永久交換マシンである「いらないものガチャ」を実施したのだ。
「いらないものガチャ」とは、巨大ガチャを介して永久に人の間を回り続ける仕組み!
「いらないものガチャ」とは、巨大ガチャを介していらないものが永久に人の間を回り続ける仕組み!
こちらがそのいらないものガチャ、3メートルあります
こちらがそのいらないものガチャ、3メートルあります
前に立っているのは当サイト編集部員の橋田。へんな服は彼女の趣味ではなく、「ガチャマスター」の証である。

いらないものといっても、ゴミはガチャには入れられない(当たった誰かが持って帰らなくちゃいけないから)。持ってきてもらったものがゴミかゴミでないかを判別するのが「ガチャマスター」の仕事だ。ゴミかゴミでないかを判別するというやってること事体は謎の仕事のため、権威を感じさせるためにキラキラした服を着ているのである。
カプセルは直径20センチ(このサイズに入りきらないものは目録を入れる)
カプセルは直径20センチ(このサイズに入りきらないものは目録を入れる)
申し送れましたが「CROSS2017」は横浜の大さん橋ホールで行われました(写真奥がホール入り口)
申し送れましたが「CROSS2017」は横浜の大さん橋ホールで行われました(写真奥がホール入り口)
中もかっこいいぞ! 写真メインステージの後ろでガチャは稼動しておりました
中もかっこいいぞ! 写真メインステージの後ろでガチャは稼動しておりました

一切分からないという興奮

さて、今回事前の告知では

「もう使わなくなったハードにソフト、教則本やガジェット類、メディア、歴史を感じるサービスのノベルティなど思い入れはあるけどもういらないものをぜひお持ちよりください」

というふうにアナウンスしてある。

どういうものが来たか。早速ざっぱーっと見ていこう。
(古い)CPU!
(古い)CPU!
 (古い)GPU!
(古い)GPU!
 (古い)光ファイバーとトランシーバ
(古い)光ファイバーとトランシーバ!
(古い)WiFi AP!
(古い)WiFi AP!
(古い)グラフィックボード!(ヒートシンクがかっこいい)
(古い)ヒートシンクがかっこいいグラフィックボード!
(古い)光スプリッタ!(業務用で買ったとき50万!)
(古い)光スプリッタ!(業務用で買ったとき50万!)
(古い)コンソールサーバ(もう私にはいよいよ何がなにやらだ…!)
(古い)コンソールサーバ!(もう私にはいよいよ何がなにやらだ…!)
……。

ここまで書いておいてなんだが私はコンピュータまわりのことに疎いのである。疎すぎて憧れが高じてこのような企画をついやってしまいがちなのだ(過去このCROSSで「プログラム言語対抗綱引き」や「古いメディア射的」などをやらせてもらっております)。

いや、正直もっと素人にもわかりやすいものが来るものと思っていたがなめていた。さすがプロの世界である。

現場では今回サポートとして待機してくださった日本UNIXユーザ会幹事の小山さんに何からなにまで解説いただいた次第だ。
これは古いな〜とCPUを検分する小山さん。奥には同じくサポートについてくれたさくらインターネットの瀧本さん。頼もしい!
これは古いな〜とCPUを検分する小山さん。奥には同じくサポートについてくれたさくらインターネットの瀧本さんも。頼もしい!
素人でもはっとする興奮ポイントとしては、どれも3年〜10年前にそこそこの値段を出して買ったものにもかかわらず現在はアキバのジャンク屋で投げ売られがちなものというところだろうか。

時間の流れの圧倒的な速さにしびれる。

私としては憧れのエンジニアのみなさんが丸くなって「あったあった笑」「懐かしいっすね〜」「同じの使ってましたよ!」などと盛り上がっているのを隣でながめる最高のひとときであった。
個人的にしびれたのがこのキーボード!かっこいい!
個人的にたまんなかったのがこのキーボード! かっこいい!
もちろんエンジニアならずとも古さに親しめるグッズも多数寄せられた。
 (古い)パソコン!
(古い)パソコン!
 (古い)ノベルティ!(2000年くらいの)
(古い)ノベルティ!(2000年くらいの)
FireWire!
FireWire!
おおっ! FireWireだ…! こういう古い規格のものに再会して興奮するというのは、歳をとっているからというだけで労せず体験できる数少ない感動だろう。
ちなみに上のDELLのパソコンにはこんな付箋が、さすが…(UbuntuというのはオープンソースのOSだそうです)
ちなみに上のDELLのパソコンにはこんな付箋が、さすが…(UbuntuというのはオープンソースのOSだそうです)

えっ!?「Oculus RiftのDK2ですか!?」

と、しばし談笑のひと時であったが、ある時間帯を向かえ会場の空気がとまった。
えっ!?「Oculus RiftのDK2ですか!?」
えっ!?「Oculus RiftのDK2ですか!?」
なんと高額のヘッドマウントディスプレイを「いらないもの」として持ってくる猛者があらわれたのだ。いいの!? 大丈夫なの!? あわてたが「めっちゃ酔ってしまって…」とのこと。

ありがたくガチャに投入しこれが完全に今回の台風の目となった。
結果、脳波を読んで頭の上のネコ耳が動くカチューシャの「necomimi」を持ってきてくれた方が引きあてていきました
Oculus Riftは脳波を読んで頭の上のネコ耳が動くカチューシャの「necomimi」を持ってきてくれた方が引きあてていきました
意外にも現役だけどいらない、というパターンはほかにも。次のページへ続きます。

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