特集 2017年11月30日
 

スマートスピーカーの呼びかけをお母さんに変えてみる

お母さんがどこの天気も知っている時代になりました
お母さんがどこの天気も知っている時代になりました
Google Home、Amazon Echoとスマートスピーカーが日本で次々と発売された。
声で呼びかけて、やってほしいことをお願いするだけで天気予報やニュースが聞けたり、好きな曲をかけてくれる未来な代物だ。
僕も先日購入して、試しに使ってみている。

そうしたら気づいたのだ。声で呼びかけるのが意外とハードル高いぞ、これは。
もっと呼びかけやすいパターンがあるんじゃなかろうか。
1987年兵庫生まれ。会社員のかたわら、むだなものを作る活動をしています。難しい名字のせいで、家族が偽名で飲食店の予約をするのが悩みです。

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スマートスピーカーの呼びかけ方問題

流行の波に乗って、Amazon Echoを買ったのである。アメリカでの発売から数年遅れではあったが、ようやく日本でも発売されたのでひとまず買ってみたかったのだ。
一番安いAmazon Echo dotを買いました。
一番安いAmazon Echo dotを買いました。

これに「アレクサ」と話しかけることで、お願いを聞いてくれるのだ。呼びかけを認識すると、写真のように周りが青く光るようになっている。アレクサという名前のAIがスピーカーの中にいて、その子に話しかけるという設定なのである。
試しに天気予報を聞いてみよう。
アレクサ、東京の天気を教えてー。
アレクサ、東京の天気を教えてー。

こう話しかけると、おお、確かに天気を話してくれた。へー、便利便利!

…すいません、ここまで書いてテキストではまったく伝わらないことに気が付きました。
情緒たっぷりに表現出来ればいいのだが、アレクサはただただ淡々と答えてくれるだけである。
こちらだといかがでしょうかみなさま。
こちらだといかがでしょうかみなさま。
テレビの字幕方式を採用した。今回はこの形式の画像でいきたいと思います。
とまぁ、こんな感じで質問したら答えてくれるのである。

ただ最初のうちは面白い面白いと話しかけていたのだが、そのうち気が付いた。
話しかけるの、結構ハードルが高いのだ。

なんといっても「アレクサ」である。誰なんだ、アレクサって。馴染みがなさすぎるのだ。
「アレクサ」で画像検索したらモデルの人がたくさん出てきた。こんな人たちに話しかけようとしているのか、僕は。
「アレクサ」で画像検索したらモデルの人がたくさん出てきた。こんな人たちに話しかけようとしているのか、僕は。
スマートスピーカーは色んな人からの呼びかけを認識しないといけないので、呼びかけ方は自由に変えられない。
Amazon Echoでは「アレクサ」の他に、「アマゾン」「エコー」「コンピューター」から選べる。スタートレックのファンはコンピューターを選ぶといいかもしれない(そういうシーンがあるんです)。でも、そうじゃない人は慣れるまで大変だ。
Google Homeに至っては「OK Google」か「ねぇGoogle」のどちらかしかない。「ねぇGoogle」!そ、そこまで親しんだ仲じゃないかな僕らは…。

もうちょっと話しかけやすい呼びかけ方があるのではないだろうか。

それっぽく呼びかけたい

先ほど書いた通り、アレクサという呼びかけ方は自由には変えられない。せめて、それっぽく呼びかけられる仕組みを作ろう。
100均のスピーカーを用意した。右上のごちゃごちゃしているのは音を大きくするためのアンプ。
100均のスピーカーを用意した。右上のごちゃごちゃしているのは音を大きくするためのアンプ。
これをAmazon Echoの上にかぶせて、スマホからの音を聞かせられるようにつなぐ。
これをAmazon Echoの上にかぶせて、スマホからの音を聞かせられるようにつなぐ。
あらかじめスマホで「アレクサ」という声を録音した。これを再生すれば、自分で声を出さなくてもAmazon Echoが拾ってくれるのだ。
スマホの再生ボタンを押すだけで反応する図。
そして、再生ボタンを押すのと同時に自由に呼びかけることで、実質的に好きなように呼びかけることが可能になっているはずである。
汚い絵で恐縮ですが、要はこういうことです。
汚い絵で恐縮ですが、要はこういうことです。

この仕組みを使えばOK Googleと言ってもAmazon Echoは反応してくれるはずだ。アレクサには悪いが、より良い呼びかけ方を探してみよう。

様々な呼びかけを試す

まずはこれまでの人生で一番お願いをしてきたであろう、母に呼びかけてみる。
お母さーん
お母さーん

天気予報も把握しているとは!母よ!
アレクサ、と言うよりはさすがに話しかけやすい。
「○○して」というお願いがちょっと子どもっぽくなるのが気になるが、自然に呼びかけられるのがいい。

これではどうか。
先生!
先生!
自然と敬語になってしまった。「先生、○○して」とは言いづらかったのだ。
あとお母さんに頼んだときと比べて姿勢が若干かしこまった。
先生呼びは肩が凝りそうである。

天気予報を聞くだけでなく、曲を流すようお願いすることも出来る。
呼びかけ方を変えてお願いしてみよう。
おばあちゃんがサカナクションを…!?
おばあちゃんがサカナクションを…!?
かけてくれた!
かけてくれた!
サカナクションを流すおばあちゃんDJ、という情景が脳裏に浮かんでしまいフフってなってしまった。どこで知ったの、という疑問がある。

余談だが現実の僕の祖母は嵐の松潤のファンで、家にザ・テレビジョンについてきた嵐のポスターが貼られている。若い。
何かの拍子にサカナクションを知る可能性もなくはない。

呼びかけを固有名詞にしたらどうだろう。
大統領があのアイドルグループを…!
大統領があのアイドルグループを…!

「トランプ大統領」と「AKB」という単語の組み合わせがもうダメだった。ひとりで笑ってしまった。
大統領がデンモクを操作してカラオケの次の曲にAKBを入れてくれる、という光景を勝手に想像してしまう。

呼びかけを具体的な名前にすると、その人にお願いするというシチュエーションを想像してしまっておかしい。

他の人にもやってもらおう

他の人の意見も聞いてみたいということで、デイリーの会議に持ってきた。
お願いをしやすくするように、「誰に」「何のお願いをするか」の紙も用意してみた。
お願いをしやすくするように、「誰に」「何のお願いをするか」の紙も用意してみた。
「お母さん、朝7時に起こしてー」
「お母さん、朝7時に起こしてー」
「7時にアラームをセットしました」わー。ぱちぱち。
「7時にアラームをセットしました」わー。ぱちぱち。
みんなスマートスピーカーは初体験だったので興奮の会場となった。モノ自体の未来感はやっぱりすごいのだ。
アレクサよりお母さんの方が呼びかけやすいよねぇ、と橋田さん。やはりそうですよねぇ。
「ねえねえ」の方が気軽かも、ということで試してみるネッシーさん。
「ねえねえ」の方が気軽かも、ということで試してみるネッシーさん。
確かに「ねえねえ」とか「すみません」の方が呼びかけではよくありそうだ。
井口さんも同調して「ねえねえ」でいくことにして、お願いの紙を適当に引いたら「結婚して」が出た。
ものすごい軽い人になってしまった。
ものすごい軽い人になってしまった。
「ありがとうございます。この関係のままでいませんか」しかもふられた!
「ありがとうございます。この関係のままでいませんか」しかもふられた!

このあとも注文系のお願いをするときは「大将!」「マスター!」と呼びかけると頼みやすいという気づきを得たり、トランプ大統領に朝起こすようにお願いすると愛着が湧く、現実には話すなんてこと絶対にないので、お願い出来て気分がいいという感想が飛び出したので、各社はぜひ参考にしてほしい。

ちなみに僕の名字である「タメフサ」は「アレクサ」にめちゃくちゃ音が似ており、うやむやに言うとAmazon Echoが反応してくれるので持っている方がいたらぜひ試してほしい。

「アレクサ」ボタンがほしい

声をかけて起動する、というのはなかなか慣れない。今回はスマホから「アレクサ」と再生したが、本当はスマホではなく物理的なボタンにしたかった。
押すとアレクサと言うだけのボタン、出たら買いたいので作ってほしい。サンコーレアモノショップとかに。
呼びかけ方を「タメフサ」にする紙を引いてしまい、マジかという顔の與座さん。すみません。
呼びかけ方を「タメフサ」にする紙を引いてしまい、マジかという顔の與座さん。すみません。
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