特集 2017年12月7日
 

地面に書かれた謎の記号から地下が見える

そもそも何で地面に書かれてるのか

ところで、これまで見てきたような記号は、誰がどんな目的で地面に書いたんだろうか。

それについては小金井さんが教えてくれた。
小金井さんが見つけたマカロニみたいな「見える地下」
小金井さんが見つけたマカロニみたいな「見える地下」
小金井さん「道路工事をやる際に、間違って既存の管を傷つけないように、何が埋まってるかあらかじめ書いておく、ということのようです。」

手順としてはこういうことのようだ。

1. ガスなどの工事計画が立ち上がる
2. 施工予定地の台帳を見て、だいたいこんな風に管が入っているだろうと事前マーキングする
3. その範囲に管理する管が埋まっている企業の方が集まって試掘する
4. 試掘したところを塞いで、実際に埋まっていた管の様子をマーキングする
5. ガスなど、予定していた工事をして仮舗装する
6. そのへん一帯の工事が終わったら本舗装する
こういうことをするのは、実際にいろんな事故が起きているからだ。国土交通省の資料(PDF)によると、ガス管、水道管、光ケーブルなどあらゆるものが破損している。そりゃ事前に調べたくもなるよね。

試掘をした結果が台帳と合わないこともよくあり、そういう場合は「不明」と書かれるそうだ。

小金井さん「ここに管があるね、でもうちのじゃないね、うちのでもないね、じゃあ不明管って書いとこう、みたいなことだと思います。」
不明管の例
不明管の例
下水道管を新しくしよう、という工事の場合でも、近くの地面にはガスや電気など別の管がたいてい埋まっているので、他の企業にも立会いをしてもらってみんなが見てる前で掘ることが多いそうだ。

そんななかで「なんだこの管・・」みたいな不明管が出てくる空気はちょっと見てみたい。でもそんなもんだよね!実物が更新されたのに図面は更新されないなんてよくあることだ。
見える地下の法則その4

よく分からない管も埋まっている
ひきつづき地面を見ていく。いままで気づかなかったけど、ほんとにいろんな記号が書かれている。
「D」とはなんだ
「D」とはなんだ
Nさん「Dはドレーン、つまり下水管ですね」

なるほど。確かにすぐ隣に合流とかかれた下水道のマンホールの蓋もある

Wが上水、Dが下水か。
Gの下にライクフ?
Gの下にライクフ?
Gはガス管だろう。ライクフとはなんだろうか。磯部さんが調べたところによると、「ライクス」という道路工事業者があるようだ。たぶんここを施工する予定の業者なんだろう。

磯部さんは橋や道路に詳しく、土木学会のイベントで道路の話をしていたりする。街角図鑑という本を一緒に作ってくれた編集者だ。
W ナカス
W ナカス
別の場所にあった「ナカス」もまた別の施工業者のようだった。Wだから水道管の工事をしたんだろう。

ライクスとナカスはどんな関係なのだろうか。生々しいのもあれなので、とりあえず仲良しだと思うことにしよう。
見える地下の法則その5

ライクスとナカスは仲良し

<もどる▽デイリーポータルZトップへ つぎへ>

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ
↓↓↓ここからまたトップページです↓↓↓