特集 2017年12月14日
 

巨大スズメ・バルーン、都内で膨らむ!

こんなにスズメに触れ合った日はなかった(本物は出ません)。
こんなにスズメに触れ合った日はなかった(本物は出ません)。
巨大なスズメのバルーン。Yahooニュースにも載っていたので見たことある方も多いだろう。

ニュースは高松での出来事だったが、その展示が東京でも実現するというので、わくわくしながら見に行ってきた。

住宅街だからか、想定の数倍でかかったです。スズメ。
1970年群馬県生まれ。工作をしがちなため、各種素材や工具や作品で家が手狭になってきた。一生手狭なんだろう。出したものを片付けないからでもある。性格も雑だ。もう一生こうなんだろう。

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風景も言葉も「トリまみれ」に

高松と東京、両方の展示場所とつながりがあった私は、そのスズメ展示の張本人「株式会社 鳥(とり)」さんのことを人づてには存じ上げていた。
この巨大スズメが東京の住宅街に!どうなる縮尺!(愛知での展示にて 杉浦さん提供)
この巨大スズメが東京の住宅街に!どうなる縮尺!(愛知での展示にて 杉浦さん提供)
鳥をこよなく愛し、鳥の生態や姿態、鳥をめぐる環境などアレコレをワークショップや雑貨、展示を通して啓蒙している会社である。

しかしやはり一番に目に飛び込んでくるのはあの「巨大なスズメ」だろう。それがこの週、京王線は代田橋駅近くの「杉並 海の家」で見られるという。これはぜひとも拝ませてもらわねば。

バルーンの展示本番は、12/15〜17の金土日。展示の初日である12日にバルーンのリハをやるというので、ドキドキウキウキとやってきたところ、何かの準備をしている最中。お、これが、もしや??
絶対スズメだ、という色合いの何かを広げようとしていらっしゃる。
絶対スズメだ、という色合いの何かを広げようとしていらっしゃる。
聞けば、こちらは巨大なのではなく、小さめの2メートル級スズメだそう。これをまずは展示場所の目印にと、膨らまそうとしているところだった。おおー。
何かが膨らんでいくというのは、こう・・・
何かが膨らんでいくというのは、こう・・・
過程を静かにじっと見守るという形にはなるわけだが・・・
過程を静かにじっと見守るという形にはなるわけだが・・・
その先には必ず興奮が待っているというわけで・・・
その先には必ず興奮が待っているというわけで・・・
つまり楽しい!シャキーン!
つまり楽しい!シャキーン!
立った、立った、スズメが立った。自家製の、なんとも丁寧に作られている、味のあるフォルムのスズメだ。

この「味」の正体は、作り方にもあるのかもしれない。小さいスズメをまず粘土で作り、そこに紙を貼り、切り開いて型紙とし、拡大して布を裁断して自力で制作したそうだ。3Dソフトとかじゃないんだ。

それも、バルーンの会社にわざわざ出向いて教わったという。それにおじい様がふとん職人で、ミシンも教わって。皆で作りあげたスズメだ。頭が下がる。私にはそういうところが足りない、となぜかここで自省する。
背中の溝に、これから紹介する社長、もとい“社鳥”が挟まって、イベント会場で歩き回ったりするんだよ。いいなぁ。
背中の溝に、これから紹介する社長、もとい“社鳥”が挟まって、イベント会場で歩き回ったりするんだよ。いいなぁ。
これがそのときの様子(杉浦さん提供)。「わっ大きなスズメ!」のあとに「わっスズメが操縦しとる!」と2度ビックリだな。
これがそのときの様子(杉浦さん提供)。「わっ大きなスズメ!」のあとに「わっスズメが操縦しとる!」と2度ビックリだな。
このあと、置き場所に悩んでいた。会場のかなりの部分を埋め尽くしてしまうから。
このあと、置き場所に悩んでいた。会場のかなりの部分を埋め尽くしてしまうから。
悩んだ末、なんとか目印の役目を果たしつつ、収まりのいいところへお引きトリとなったようだ。
一見普通の住宅街。しかし左の並びを追っていくと、なんだか縮尺の明らかにおかしいヤツが・・・
一見普通の住宅街。しかし左の並びを追っていくと、なんだか縮尺の明らかにおかしいヤツが・・・
遠近感を狂わすニクいヤツが・・・
遠近感を狂わすニクいヤツが・・・
「チュンー!」めっちゃいい笑顔。
「チュンー!」めっちゃいい笑顔。
入り口の大半を占め「どこから入ればいい?」と来訪者を戸惑わせつつ看板スズメに収まっている。こちらが本日ご紹介する展示です。
入り口の大半を占め「どこから入ればいい?」と来訪者を戸惑わせつつ看板スズメに収まっている。こちらが本日ご紹介する展示です。
やっと展示場所「杉並 海の家」に入れました。この「ありがとり展」の主、株式会社鳥の“社鳥”、杉浦さんとはどんな方なんでしょう。
肩に鳥が止まって、スズメと合わせた色味のオーバーオール、ざっと申し上げても「超いい人」としか思えません。実際丁寧で語り口の優しい、鳥を愛する超いい青年、杉浦さんだ。
肩に鳥が止まって、スズメと合わせた色味のオーバーオール、ざっと申し上げても「超いい人」としか思えません。実際丁寧で語り口の優しい、鳥を愛する超いい青年、杉浦さんだ。
元々はデザインや商品企画の仕事をしていた杉浦さん。小さい頃からの筋金入りの鳥好きが高じて、その名も「鳥」という会社を作ってしまった。小学校上がる前から、家族をバードウォッチングに誘って一家総出ででかけていたという、鳥好き界のエリートである。

実はここで巨大スズメを膨らますのは2回目だそうで。私も秋にこの海の家で展示をしたのだが、そのときに家主の海山さんからスズメの話を聞き、鳥好きとしてはぜひ行かねばと興奮したわけである。

中庭でこのあと巨大スズメ・バルーンのリハーサルをやるのだが、その前に展示を見せていただこう。今回は「スズメづくし」のようです。
いやがおうにも目に入る2メートル級。
いやがおうにも目に入る2メートル級。
対照的に小粒でかわいいフィギュアのスズメがそこここに。
対照的に小粒でかわいいフィギュアのスズメがそこここに。
1個1個違う!これ、型はなく、社鳥が1個1個個性を出しながら作っているとのこと!愛!
1個1個違う!これ、型はなく、社鳥が1個1個個性を出しながら作っているとのこと!愛!
わぁ、お話をしているようだよ。
わぁ、お話をしているようだよ。
目をテーブルに転じると、そこにも大勢のスズメ。しかしこちらは2色しか塗られていない。これ、もしかしてワークショップでお客さんに続きを塗ってもらうとか?

「いいえ、まだ途中でして・・・会期中に塗っていきます!」

会期中に3,000羽を目指して製作するそうだ。
さ ん ぜ ん!
ZeppTokyo満員にするくらいなんですが、大丈夫ですか!

「意外と飽きずに作業できちゃうもんですよ」

もんですか〜。
途中でもかわいいんだこれが。こちらは粘土で作られているそう。
途中でもかわいいんだこれが。こちらは粘土で作られているそう。
これが実物大のスズメ張り子「実物ュン(ジツブチュン)」。
これが実物大のスズメ張り子「実物ュン(ジツブチュン)」。
ジツブチュン、つまり本物のスズメのスケールだが、張り子のためとても軽い。

「ピーマンくらいの重さです、そしてそのままそれが、スズメの重さと思っていいです、と皆さんには説明しています」

鳥は自重を軽くするために骨の中もスカスカと聞く。これ、すごく軽い。ピーマン。スズメ。それがたくさん群れて空を飛んでそれぞれ生きているのが、なんとも不思議に感じてしまうな。
そういえばこのスズメたちには全部磁石が内蔵されているので、金属にピタッととまることができます。缶バッジと一緒に買えば、肩にもしっかり乗せられる!
そういえばこのスズメたちには全部磁石が内蔵されているので、金属にピタッととまることができます。缶バッジと一緒に買えば、肩にもしっかり乗せられる!
ほら、こんなふうにね。
ほら、こんなふうにね。
ガーランド(三角の旗飾り)も、スズメ色。の、上にちょこんと1羽発見。
ガーランド(三角の旗飾り)も、スズメ色。の、上にちょこんと1羽発見。
なぜこんなにも「スズメ」なのか。

それはつまり、社鳥の一番好きな鳥が「スズメ」だからだそうです。おしまい。


えっ、そもそもそれはなぜなのですか?

「そうですねー、スズメは一番身近な鳥だからですかね。でも皆さん、いざスズメのことを描こうとしても、どんな柄だとか、意外と知らないでしょう。それを伝えたいなと思ったんです」

さかなにはさかなクンという代弁者がいる。鳥にもやっぱり代弁者がいた。
「とりいれよう 暮らしに鳥を こころに鳥を」が会社のテーマ。しかし“社鳥”といい、“アとりエ”といい、いたるところに鳥ダジャレ。統一感が出せて、なんだかうらやましい鳥まみれっぷり。
「とりいれよう 暮らしに鳥を こころに鳥を」が会社のテーマ。しかし“社鳥”といい、“アとりエ”といい、いたるところに鳥ダジャレ。統一感が出せて、なんだかうらやましい鳥まみれっぷり。
スズメに関する本も啓蒙の一環として展示。あああ、これ私が子供の頃(40年前)読んでた本だ!
スズメに関する本も啓蒙の一環として展示。あああ、これ私が子供の頃(40年前)読んでた本だ!
!!!
!!!
あーびっくりした。スズメ型のヘルメット「スズメット」(ここにもシャレが!)を装着した社鳥だった。(制作はダンボール彫刻家の本能研太さん)

「巨大スズメ・バルーンを膨らますときは、こうやってスズメに変身するんです」

んーなるほど!
ではスズメによるスズメ膨らましの儀、とくとご覧いただこう。

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