特集 2017年12月25日
 

弟のクリスマスデートについていって実況する

今の若者のデートの主流は「インスタ映え」

みなとみらいは景色が良いので歩いているだけでもムードがでる。弟がドキドキのデート気分を味わっている間に、僕は安藤さんの「あそこの映画館でTシャツがベタベタになるくらい泣いたことあるんですよ」というクリスマスとは無縁の話を聞いていた。
みなとみらいは景色が良いので歩いているだけでもムードがでる。弟がドキドキのデート気分を味わっている間に、僕は安藤さんの「あそこの映画館でTシャツがベタベタになるくらい泣いたことあるんですよ」というクリスマスとは無縁の話を聞いていた。
しばらく歩いて「赤レンガ倉庫」に到着した。
しばらく歩いて「赤レンガ倉庫」に到着した。
道を間違えながらもなんとか着いたのは「赤レンガ倉庫」だ。買い物も出来るし、食事もできるし、この時期はスケート場も併設されるのだ。良いチョイスだ。買い物から遊びまですべて出来るので、2時間という短い時間であれば赤レンガ倉庫だけでデートを終わらせることもできる。弟は何が目的でここに来たのだろうか?
弟がどこで何をするのか我々は知らないので、予測しながらついていく(楽しい)
弟がどこで何をするのか我々は知らないので、予測しながらついていく(楽しい)
赤レンガ倉庫はイルミネーションがクリスマス仕様になっていた
赤レンガ倉庫はイルミネーションがクリスマス仕様になっていた
ちなみに後ろからついていく僕らは常にカメラを構えて決定的瞬間を逃さないようにしている。インカムしてカメラを構えているので、周りからみたらマジで何者かわからない異質な存在だっただろう
ちなみに後ろからついていく僕らは常にカメラを構えて決定的瞬間を逃さないようにしている。インカムしてカメラを構えているので、周りからみたらマジで何者かわからない異質な存在だっただろう
飲食の出店が左右に並びきらびやかな道を暫く二人で歩いている。もうカップルにしか見えなくなってきた。デートらしさはかなりでてきた。しかし外はかなり寒いのだ。寒さで手と耳が痛くなってきた。後ろからついていっている我々二人は「お店入らないの?」「寒くないのかな?」「女の子は生足だけど大丈夫なの?」とハラハラしきりだった。

と、ここで我々が油断していると、カップルっぽいイベントが発生していた。
カップルぽい…!!
カップルぽい…!!
さっきまで心配の気持ちで見ていたのだが、急にデートっぽいことをやりだした。また僕の中で恥ずかしさがこみ上げてくる。

しかし今の子は2ショットなんてそんな自然に出来るのだろうか。弟がレベル高いのか、それとも今のスマホ世代の10代からしたら普通のことなのだろうか。

僕は恥ずかしくて初デートで「2ショット撮ろう」なんて気軽に言えない。だんだんと弟の方が恋愛経験値が高いんじゃないんだろうかと、恐怖にも近い感情が誕生しつつあった。
出店で何か買うようだ。つまめるものを買ったようであるが、こちらとしては「どこで食べるの?」「座る場所はあるの?」「店内には入らないの?」と不安は募るばかりである
出店で何か買うようだ。つまめるものを買ったようであるが、こちらとしては「どこで食べるの?」「座る場所はあるの?」「店内には入らないの?」と不安は募るばかりである
弟は「俺が買うよ」という男らしさを見せていた。僕の感情としては恥ずかしよりも「おお、いいぞ!」と褒めたい気持ちになった。赤ちゃんが初めてハイハイをしたときのような賞賛に近い感情だと思う
弟は「俺が買うよ」という男らしさを見せていた。僕の感情としては恥ずかしよりも「おお、いいぞ!」と褒めたい気持ちになった。赤ちゃんが初めてハイハイをしたときのような賞賛に近い感情だと思う
今度はそれぞれで買った食べ物の写真を撮りだした
今度はそれぞれで買った食べ物の写真を撮りだした
かと思えばふいに再び2ショットを始める。後頭部がむず痒い。直視できない。
かと思えばふいに再び2ショットを始める。後頭部がむず痒い。直視できない。
露天で何かを買ったものの赤レンガ倉庫の中には入らずに、歩きながら食べているようだった。一体ここからどこに行くのであろうか。この先に何かお店とかあるんだっけ?と心配になりながらもついていく。

不安や心配にかられたり急に恥ずかしさが押し寄せてきて、感情の起伏がラクダの背中くらいデコボコしている。これあれだ、「はじめてのおつかい」に着いていく親の感覚に近いのかもしれない。
白い靴下見えているけど大丈夫?それダサいやつじゃないの?と服装まで不安になってくる。おかんの考えに近くなってきた。(後で聞いたら白靴下見えているのが今のオシャレらしい)
白い靴下見えているけど大丈夫?それダサいやつじゃないの?と服装まで不安になってくる。おかんの考えに近くなってきた。(後で聞いたら白靴下見えているのが今のオシャレらしい)
今この歩いてる瞬間も心配は尽きない。赤レンガ倉庫から次の目的に向かう道中で弟が「友達と一緒に船に乗って釣りに行ってもらいゲロをした」という話しを吉岡さんに披露していた。おいおい、クリスマスデートにその会話で大丈夫なのか…?
しばらく歩いていくとインスタ映えしそうな壁があった。どうやらこれが目的だったらしい。
しばらく歩いていくとインスタ映えしそうな壁があった。どうやらこれが目的だったらしい。
お互いを写真で撮っていた。今のデートの主流はやはりインスタ映えなのかもしれない。お互いに写真を撮って見せあってキャッキャウフフとはしゃいでいた。楽しそうだ。
お互いを写真で撮っていた。今のデートの主流はやはりインスタ映えなのかもしれない。お互いに写真を撮って見せあってキャッキャウフフとはしゃいでいた。楽しそうだ。
このあたりは「マリン&ウォーク」と呼ばれるモール街で、インスタ映えするポイントがたくさんあるのだ。この階段も有名なポイントらしい。
このあたりは「マリン&ウォーク」と呼ばれるモール街で、インスタ映えするポイントがたくさんあるのだ。この階段も有名なポイントらしい。
気がついたら安藤さんは微笑ましいものを見る目になっていた
気がついたら安藤さんは微笑ましいものを見る目になっていた
安藤さんは「変に指示だして邪魔するとかそういうことじゃなくて、優しく応援して見守りたくなる気持ちになりますね。大人のデートってその先とかを考えてしまうから純粋で良いですね」と完全に親モードになっていた。でも確かにそうかもしれない。最初は恥ずかしくてむず痒いものが大部分を占めていたが、見ていると応援したくなってくる気持ちの方が大きくなってくるのだ。
赤レンガ倉庫→マリン&ウォークとデートとしてはなかなか雰囲気のあるルートを通っている気がする。なかなかやるな、弟よ。
赤レンガ倉庫→マリン&ウォークとデートとしてはなかなか雰囲気のあるルートを通っている気がする。なかなかやるな、弟よ。
「車道側を歩かなくて大丈夫か?」「会話リード出来ているのか?」「食事はそれで良いのか?」「会話は盛り上がっているのか?」と心配になったり何かアドバイスしたくなったりすることが多くなる。初めはただただ恥ずかしかった弟のデートが、だんだんと愛おしいもの見る目に変わってきているように感じる。単純にデートが成功して欲しい。この二人を守りたい…!!

そしてやはり安藤さんも見ていると恥ずかしさのようなものがあるようだ。肉親でなくても、初々しいデートいうのは見ているだけで恥ずかしいものなのだ。それが初々しいというものなのだ。

我々がノスタルジックな気持ちになる

ようやくお店に入るようだ
ようやくお店に入るようだ
「寒いけど大丈夫なのか?女の子は冷え性じゃないか?」という我々の心配が二人に伝わったのか、いよいよお店に入るようで看板を見てどこに行くか相談していた。ただこれもなかなか決まらず3分くらい看板の前であーだこーだと会話しているようであった。

この気持ち僕には少しわかる。男ならガツンと決めた方がカッコイイのだろうが「女性の好みを優先させた方が良いのではないか…」という気持ちがあって、なかなか決められいのだ。弟も同じような心情なのだろう。こういうのがモテない原因なんだろうなと弟を見て自己分析した。ただ安藤さんはガツンと決めるタイプのようで「長いですね…」と10秒ごとにつぶやいており、そういうbotみたいになっていた。
いよいよお店が決まって店内へ。やはりデートの定番のイタリアン系を選んだようだ。もちろん我々も店内に入る。
いよいよお店が決まって店内へ。やはりデートの定番のイタリアン系を選んだようだ。もちろん我々も店内に入る。
運良く隣の席をたまたま確保することができたので、引続き観察を続ける
運良く隣の席をたまたま確保することができたので、引続き観察を続ける
メニューを決めたあとは二人で仲良さそうにスマホを見せあっていた。だいぶ仲良くなってきているようだ
メニューを決めたあとは二人で仲良さそうにスマホを見せあっていた。だいぶ仲良くなってきているようだ
デートの残り時間はちょうど1時間弱くらいだったので、弟は時間の配分も上手くできているようであった。僕が「弟に残り時間教えた方が企画的におもしろくなりますかね?」と安藤さんに聞いたら「いや…やめておこう。二人をそっとしておこう…」と言われた。完全に雛を守る親鳥のような感情になっているようだ。

僕も弟がデートコースを自分で決めて動いていることに感動していた。また同時に9歳離れたかわいがっていた弟が急に遠くに離れていってしまったような、弟が男になってしまったような気持ちにもなった。

しかし、そのときたっだ。
吉岡さんが席をたった瞬間に急に弟に呼ばれた
吉岡さんが席をたった瞬間に急に弟に呼ばれた

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