広告企画♪ 2018年1月10日
 

こたつをスキーに連れてって

苦悩の日々がはじまる

こたつをソリにできるのかどうか、まずは信頼できる人たちに相談したいと思う。
というわけで突然こたつを送りつけてすみません。
というわけで突然こたつを送りつけてすみません。
おねがいしたのは当サイトでもおなじみバッタネイションの岩沢兄弟。過去にもフチ子のコップを作ってくれたり人間大砲を作ってくれたりと、無理難題を確かな技術力と華麗なとんちで解決してくれる素晴らしいユニットである(本職はインテリアデザイナー)。

こたつをソリにして、ゲレンデを滑るのって可能ですかね。

「いけるんじゃないですか。」

軽くオッケーが出た。ただ安全かどうかはまた別の話だという。
「まあこうやってソリを付けたら滑るでしょうけど。」
「まあこうやってソリを付けたら滑るでしょうけど。」
「転んだりぶつかったりすると体が天板に圧迫されるでしょうね。」
「転んだりぶつかったりすると体が天板に圧迫されるでしょうね。」
なるほど、するとどうなりますか?
「下手したら危ないと思いますよ。」
「下手したら危ないと思いますよ。」
岩沢さんは笑いながら話していたが、ホワイトボードには「死」と書かれていた。下半身がこたつに入った状態でソリが加速しそのままどこかにぶつかって止まる時、慣性で天板がおなかに刺さるらしい。
「そうですね、安全を優先するとソリよりもボートですかね。」
「そうですね、安全を優先するとソリよりもボートですかね。」
ソリだとスピードがつくと制御が効かなくなる可能性があるので、ゴムボートにこたつを固定してはどうかということだった。なるほど聞いてよかった。とにかくケガをするのは避けたいのでぜひそれでいきましょう。
「ゴムボートに乗せて滑るのが安全だと思います」。 その前にすみません、その死っていう文字だけ消してもらっていいですか。
「ゴムボートに乗せて滑るのが安全だと思います」。 その前にすみません、その死っていう文字だけ消してもらっていいですか。
方針は決まった。その場でちょうどよさそうなゴムボートを注文。「おれたち」のソリが加速を始めた瞬間である(岩沢さんたちを強引に仲間に引き入れた)。

ばかな撮影をさせてくれるゲレンデを探す

次はこたつのソリで滑らせてくれるゲレンデ探しである。ありのままを企画書に落とし込んで近場のゲレンデ3か所に送ったのだけれど、その後反応がなかった。シーズンイン直後の忙しい時期である、わけのわからない話に付き合ってはいられないのだ。

結局知り合いから知り合いの知り合いへと直接おねがいしてもらい、半ば強引にゲレンデを確保した。持つべきものは友だちである。場所は群馬県のたんばらスキー場。僕はもうこの先の人生、たんばらでしかスキーはしない。

撮影当日、爆弾低気圧が暴れる

バッタネイション岩沢さん監修のもと、こたつソリの制作は順調に進んだ。各パーツに分けて前日夜に現場に搬入し、われわれは近くの健康ランドで仮眠を取って朝6時に集合した。ここまでは順調だったのだ。だがしかし、である。

着いたときに目を疑った。
雪がすごいのだ。
雪がすごいのだ。
ちなみにたんばらスキー場には2週間前に打ち合わせと下見に来ている。その時はまったく雪がなくてオープンに間に合うのか心配したものだ。
2週間前のたんばらスキー場。
2週間前のたんばらスキー場。
それが撮影当日はこうだ。
吹雪。
吹雪。
発達した低気圧がちょうどこの日に関東を直撃した。ニュースでは猛吹雪が予想されるため「山間部では何かにつかまっていないと立っていられないくらいの風が吹く可能性がある」とのことだった。
立ってはいられるが立っていたくない天気である。この時点の気温はマイナス7度。
立ってはいられるが立っていたくない天気である。この時点の気温はマイナス7度。
まずい状況である。

しかしスキー場に無理を言っている手前、日を改めるわけにもいかず決行することになった。まあ雪玉に入って山頂から転がり降りる、とかではなく、ソリ用のファミリーゲレンデだから危険も少ないだろう。

吹雪を避けてスキー場スタッフの常駐するバックヤードで作業をさせてもらった。
「やるんですね。では組み立てちゃいますよ」
「やるんですね。では組み立てちゃいますよ」
ゴムボートに
ゴムボートに
こたつを設置していきます。
こたつを設置していきます。
軽量化と安全性を考慮した内部構造(みかん箱とベニヤ)。
軽量化と安全性を考慮した内部構造(みかん箱とベニヤ)。
ボートに空気を入れて内部構造を固定、布団をかけて天板を乗せたら養命酒こたつ型ソリの完成である。
すごい!
すごい!
すごい。布団の中はゴムボートだが外見は完全にこたつである。そうか、こたつって中がどうなってるのか見えないから割と改造の自由度が高いのだ。
「なんで?なんでここにこたつがあるんですか?」とたんばらのスタッフ。
「なんで?なんでここにこたつがあるんですか?」とたんばらのスタッフ。
しかしゲレンデではさらなる困難が待ちかまえていた。


いよいよゲレンデにこたつ登場。



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