特集 2018年1月8日
 

ホウキを手作りして空を飛んだ

綿毛を取り除く

集めたオギの穂には綿毛が付いているので、櫛でやさしく取り除かなければならない。これをやらないと、掃除をすればするほどゴミが散らかる逆便利グッズになる。

オギがカラッカラに乾いていたため、力を入れ過ぎると肝心の穂がパキパキと折れたり、プスプスと抜けたりしてしまうので、なかなか加減が難しい作業だ。
櫛にこんな使い道があるなんて。
櫛にこんな使い道があるなんて。
とても面倒臭い作業だが、やればやっただけきれいになるので、なんとなく正月にふさわしい気もする。

綿毛がきれいに無くなって繊維だけが残ると、一気にホウキっぽくなった。努力が報われるって素晴らしい。
このミニチュアの竹ボウキみたいなのが集まって、一本のホウキになるのか。
このミニチュアの竹ボウキみたいなのが集まって、一本のホウキになるのか。

穂をまとめて柄をつけたら完成だ

下処理をした穂を丁寧にまとめて、輪ゴムで仮止めをする。

ここまでくれば、もうほぼホウキである。

元々は雑草なのに、手間を掛けることでちゃんとホウキへと成長していく。
元々は雑草なのに、手間を掛けることでちゃんとホウキへと成長していく。
穂のまとまり具合をなんとなくかっこよく揃えたら、茎を同じ長さにバッサリと切り揃え、その中心に拾ってきた竹の棒を刺して、針金で3箇所ほどしっかりと縛る。

これにて人生初となる手作りホウキの完成だ。予想していたよりも、しっかりとホウキである。それも先が柔らかくて高級感すら感じる立派なホウキだ。
SF作品によくある居住地区を分けられている世界で、ビルが立ち並ぶ川の向こう側へと、殴り込みを掛けに行く反政府軍っぽいな。
SF作品によくある居住地区を分けられている世界で、ビルが立ち並ぶ川の向こう側へと、殴り込みを掛けに行く反政府軍っぽいな。
俺のホウキが完成。大事に使えば一年くらいは持ってくれるかな。
俺のホウキが完成。大事に使えば一年くらいは持ってくれるかな。
作業開始から2時間弱にしては、なかなかの達成感が味わえた。

今更だけど、なにかを作るのって楽しい。今度はしめ縄とか草鞋も作ってみたくなった。
唯一の経験者であるHさんは、ネットの動画で観た糸で細かく束ねる方法で、ホウキの完成度を上げていた。
唯一の経験者であるHさんは、ネットの動画で観た糸で細かく束ねる方法で、ホウキの完成度を上げていた。
より民芸品らしくなった手作りホウキ。我々の中でのホウキ王ということで、ホーキングさんと心の中で呼ばせてもらおう。
より民芸品らしくなった手作りホウキ。我々の中でのホウキ王ということで、ホーキングさんと心の中で呼ばせてもらおう。

ホウキで空を飛ぶ

せっかくホウキができたので、これを持って記念写真を撮りたい。

「じゃあホウキで飛んでください!」

カメラを渡したNさんが、私に無茶振りをしてきた。でも今日の空とこのホウキなら、飛べる気がした。
飛べるかな?
飛べるかな?
お、浮いたね。
お、浮いたね。
意外と飛べる!
意外と飛べる!
満月と重なる正月の三が日、オギを摘んで手作りしたホウキには、特別な魔力が宿るという。このままデイリーポータルZの編集部まで飛んでいったが、正月なので誰もいなかった。

そんな話はもちろんなくて、ホウキにまたがってピョンと飛んで、ローアングルから撮影しただけなのだが、抜けの良い景色と遠くに見えるビルのおかげで、それっぽい写真になってくれた。
ふわりと浮かんだ魔女達。
ふわりと浮かんだ魔女達。
デジカメの液晶画面で写真を確認して、4人で爆笑した。目の前で起きた現実から一瞬だけが切りぬかれて、こうして虚構が生まれたのだ。

ホウキ作りは空を飛ぶまでがセットだな。コツはカカトをお尻につくくらいしっかりと上げること。そして背筋を伸ばして遠くを見ること。

こうして空を飛べたのだから、今年は飛躍の年になるかなとずうずうしいことを考えつつ、とにもかくにも良い初笑いができて満足だ。
手作りしたホウキは、気になっていた天井のホコリを落とすのにちょうどよかった。
手作りしたホウキは、気になっていた天井のホコリを落とすのにちょうどよかった。

家に帰ってから、そういえばホウキはすでにあったなと確認してみると、ものすごく複雑な作りで驚いた。

一度でも自作したからこそ分かるその凄さである。
ものすごく複雑!
ものすごく複雑!

<もどる▽デイリーポータルZトップへ  
デイリーポータルZをサポートする じゃあせめてこれだけでも メルマガ SNS!

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ
↓↓↓ここからまたトップページです↓↓↓