特集 2018年2月3日

1月の記事ベスト5発表!&「ポジティブのはずが突然死」

!

こんにちは、編集部石川です。まだまだ1月だなーと新年感覚ですごしていると2月に入った瞬間に殴り込んできて新年の死を知るイベント、今日は節分です。鬼とは私たちの心の中にいるのではないでしょうか。(適当)

ではそんなすぎてしまった1月の総集編、2ページ目からはライターにも話を聞いております。

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アクセス数ランキングです。1位は加藤さんの台湾のあのホテルに泊まる記事。そして2位以降には平坂さんが2本!中でも神経毒に果敢に挑むオオヒキガエルの記事、有毒生物まで「ちょっと食べてみる」じゃなくてあくまで完食する姿勢がすごい。
台湾旅行の経験者なら100%共感してもらえると思うんだけど、台北市内にどこからでも見える、やたら豪華で宮殿みたいなホテルがある。そこに泊まってきた。
石垣島で繁殖する中南米原産のオオヒキガエル。大食漢な上に有毒なので元から島にいる蛇や鳥に食われることがないため問題になっている。人間が食べてみるのはどうだろう。
好きなものをたくさん食べる「勝手に食べ放題」。今年は4名の女性が挑戦しました。
海の魚のイメージがあるサヨリ。タイには淡水に棲むミニチュアみたいに小さいサヨリ「デルモゲニー」がいた。
神戸で食べられるという「もっこすらーめん」。なにしろ肉がすごいです。

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TwitterやFacebookなどのシェア数のランキングです。ビジネスポータルのスタートですごい数の記事を書きまくっている編集長 林が2本ランクイン。ビジネス用語はGoogle翻訳に翻訳言語として搭載してほしいです。
2003年の記事「かっこいい!ビジネス用語」の15年経っての続編です。よく分からないビジネス用語をわからないままに身につけよう。
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2018年春より観光船として船運が復活する琵琶湖疏水の船下り試乗会に参加した。
再発防止策を書くためのノウハウやフレーズをまとめたので、そのフレーズを活用してサンプルを書いてみた。浦島太郎の事案である。
石垣島で繁殖する中南米原産のオオヒキガエル。大食漢な上に有毒なので元から島にいる蛇や鳥に食われることがないため問題になっている。人間が食べてみるのはどうだろう。
次はライター井上さんのインタビューです。
いったん広告です
再発防止策を書くためのノウハウやフレーズをまとめたので、そのフレーズを活用してサンプルを書いてみた。浦島太郎の事案である。

再発防止策の才能が花開いた


再発防止策のフレーズを考えるミーティングでは、井上さんから流れるようにフレーズが出てきて驚きました。

井上
僕も口からこんなに出まかせが出るものかと驚きました。


井上さんは新卒で大手電機メーカー子会社で働いていたんですよね。

井上
そうです。システムエンジニアをしていました。


やはりそこでは再発防止策を書きましたか?

井上
書いてましたね……
社内に向けて書く場合と、社外に向けて書く場合があって、


相手によって真剣さが変わりますね。

井上
あの企画でポンポン出してたフレーズは、「社内向け」で使う感じですね


社外は深刻ですね…

井上
深刻です。僕じゃないんですけど、上司が「無断でお客さんのシステムをちょっとだけ止めた」っていうのがありました。バグが起きた現象を調査するためだったんですが、うっかり稼働中のものを一瞬止めて怒られてました。


社外だと書くだけじゃなくて、上司と一緒にお詫びに行くわけですよね。
キャプション!
お詫びする会社員(再現CG)。本ページのイメージ画像は林が先週買った3DCGソフトで作ってます
井上
具体的にどうするのかってのを説明しないといけませんからね。
「視野に入れて検討します」では怒られるので


会議でさすがと思ったのは「品質管理部署との連携も視野に入れ」ですよね。やるとはいってない。

井上
ありがとうございます(笑)


再発防止策って書いてるあいだにどんどん真面目になってしまって、あとからなんであんなことやるって言っちゃったんだろう?って思うじゃないですか

井上
「チェックリストを作成して日々報告します」とか


報告されるほうも迷惑

井上
報告されるほうも見てないですからね


以前の会社に日報があったんですが、誰も読んでないと思って冗談書いてました。

井上
日報って最初は真面目に書きますけど、どんどん短くなりますよね

研修はコント


目標管理制度とか枠ありすぎですよね。ありました?目標管理制度

井上
ありましたありました。「10年後になりたい姿」とか言われてもわかんないですよね。


あ、それ僕も聞かれました

井上
こっちは一ヶ月後の納期もどうなるかわからないのに。


明日の記事がまだ来てないというのに

井上
「無事に生きていたい」と書きたかったです。


企業研修でやりがちなこともあつめたいですね。
机の上に人形が置かれて、喋るときはそれを握るというグループワークありました。

井上
「イントロで曲がわかったらマイクを握って答える」みたいなワークですね


たぶん狙いは同じなんじゃないかな。

井上
ロールプレイングとかもありますよね。


あるある。朝9時に集まって

井上
交渉かなんかの研修で、土地を開発したい企業と、現地の住民に分かれて交渉をやりあうのありましたよ。


おもしろそう!

井上
「現地の住民」チームだったんですけど、一人を「何を言っても『怖い』『祟りがある』と繰り返す人」にして、僕は「ほら現地の方はこんなに怖がってるんです!」と繰り返す代理人になったりしました。
全く交渉じゃなかったです。


(笑)それは難しい。
キャプション!
何を言っても「祟りがある」と繰り返す人と代理人(イメージ画像)

僕、富士通グループの合同研修に出て、50すぎの半導体工場の人のペアになって
その人が新人役、僕がマネージャー役で、新人の悩みを聞くロールプレイングやりました

井上
(笑)50過ぎの新人!

会社もコント


会社って、コントみたいなことたくさんありますよね。

井上
ありますよねー。
「上司と部下」って設定がもうコントですよね。


事業部長をJBと略して資料に書いたりとか。

井上
「社外秘の資料を捨てに行く」とか。ビルの地下2階の行ったことないエリアに行けって言われて


試されてる感じしますね。

井上
指示を頼りに薄暗い廊下を進んでいったら、「社外秘」って書かれたゴミ箱がぽつんって置いてあったことあります。なんのゲームかと思いましたよ。


アドベンチャーゲームですね。迷路のような風景をイメージしてました。
キャプション!
戻ってきたら100年たってそうな地下2階(イメージ画像)
井上
選択肢を間違うと一生閉じ込められちゃう。
次に社外秘資料を捨てに来た社員を襲う側になりますね。


ゾンビ映画みたいに


残業時間に僕がいないと思ってタメ口で話し始める男女とか。つきあってるんでしょうけど。
キーボードを派手に叩きますよ。存在感を示すために。

井上
カタカタカタ、ターン!
取る必要もないコピーを取ったりとか

コピー機はゲーム機


コピー機も会社の楽しさですね。

井上
大量のコピーを取ってるあいだ、横でぼーっと待ってるのいいですよね。


あれ色っぽくないですか

井上
紙が?


待っている人が

井上
あー
所在なげな感じ!


そうだ。言語化された。

井上
憂いを帯びた表情で次々出てくる紙を見つめてたりする


ほかほかの紙を。

井上
「こんなところからトナーが!」みたいなのあるじゃないですか。円柱形のものをにゅーって取り出したりとか。
マグロの解体ショーみたいなもんですよ


うまく出た!と思ったら粉で手が真っ黒になったり

井上
そうそう!
床にトナーが散らばったり……


OAクリーナーでそれを拭いたり

井上
小さな機器トラブルで時間食うのありますよね。


シュレッダーのゴミ捨てようと思ったら飛び散ったり
キャプション!
シュレッダーに驚く会社員(イメージ画像)
井上
シュレッダーのゴミっていつもいっぱいですよね。ぎゅうぎゅうに押し込んだりして


逆回転ボタンを押すとまた少し入るんですよね。それを繰り返して、開けた途端に爆発する。

井上
コントですよねー


10年後、なにやってるかと言われても、たぶんコピー機のふた開けたりしてるだろうなーとしか

井上
「現状より紙詰まりを解消までの時間を25%短縮します」
みたいな目標に。


数値目標

井上
これが「母数がわからない数値目標」です


そういうの本当にうまいですね。

井上
恐縮です

ビジネスポータルZのメッセージは "Don't be serious"


会社のコントっぽさを伝えたい、がビジネスポータルZですね。

井上
コントだと思えばツラい状況もクリアできる!


コント 謝罪会見

井上
ショートコントで済ませたいですね。


こんどビジネスコント書きましょう!

井上
コントの執筆も視野に入れて検討します!


やらないやつですね。

井上
「社員」っていうロールプレイングですからね。
知り合いの腐女子が昔「OLのコスプレして会社に行ってる」って言ってました


たのしいですね。会社。

井上
いまはひとりなので、ちょっと寂しくなってきました


いや、そんな楽しいことばかりでもないか…と思ってました

井上
会社とは遠くにありて思うものかもしれません


いい話だ

井上
エモくまとめました。
キャプション!
会社とは遠くにありて思うもの(イメージ画像)
次のページは工作特集で記事を書いた爲房さんと淺野さんを交えたインタビューです。
いったん広告です
漫画ではひらめいたときに電球が点灯し、驚いたときにはビックリマークやギザギザが頭上に現れる。これを現実世界で再現することができれば、もっと豊かなコミュニケーションが可能になるんじゃないか。
将軍さまが一休さんに「この屏風の虎を捕まえてみせよ」と言った結果、とんちでやりこめられてしまう話がある。将軍よ、21世紀の技術で一休を逆にやりこめてはみないか。
石川
工作記事って定番ジャンルですけど、特集として工作ばっかり集めてやったのはたぶん初めてです。参加してみてどうでしたか?

淺野
みんなが進捗をグループに投下するのが恐ろしかったです
工作特集参加ライターのグループチャット。制作の過程が続々アップされていてた
工作特集参加ライターのグループチャット。制作の過程が続々アップされていてた
石川
ちなみに淺野さんは今回ゲストライターということで出てもらったんですけど、元をたどればデイリーの記事づくり体験インターンに来てくれた学生でした。
その後、今ではものづくり系のメディアのFabcross等で、ものづくり系ライターとして活躍されております

淺野
インターンの時の記事がこれです

石川
チャットでみんなの進捗見ててどうでしたか?

淺野
みんな手早いし、ちゃんとできてるので普通に焦ってました

石川
いつもはデイリーにしても淺野さんが書いてるFabcrossにしても、物を完成させて記事書いて入稿まで一人の世界じゃないですか。今回はチャットがあったから他の人と比べられたんですよね

淺野
でも石川さんの書き込みを見て少し安心する場面もありました
その発言。「今もうできてるみたいに言いましたが現状これです」
その発言。「今もうできてるみたいに言いましたが現状これです」
石川
まだブレッドボードだった時だ。
僕もほかの人がどんどん完成させていくの見てヒヤヒヤしてました

※ブレッドボード…電子工作で使う、基板の代わりになる部品。はんだ付けしなくてもいいけど部品がすぐ取れる。試作によく使う。

淺野
僕は最後までブレッドボードでした。
基板にはんだづけしようとしたんですけど、見事にショートして。久々にArduinoから煙が上がるのを見ました。

石川
煙!
煙と異音異臭は電子工作の華ですよ。

淺野
人体が強くなる。

石川
煙を出した分だけ人間として成長する。

淺野
あとは記事に載ってないところで電池ボックスも溶かしました。

石川
破天荒…。

淺野
現代の破天荒はインドアです。

石川
電子工作ヒヤリハットといえば、僕はよくはんだごての電源挿したまま外出してしまいます。

爲房
うわー

石川
アウトドア派なので

淺野
それもうヒヤリハットというかインシデントですね
帰ってから気付くんですか?

石川
始末書ですね。
気付くのは下手すると2日後とか…
はんだごてって電源ランプなくてただ熱くなるだけじゃないですか、だから一回意識から失われると、触るまで気づく機会がないんですよね。
なのでランプのつくスイッチ付きの電源タップを買いました

淺野
ヒヤリハットは減りましたか?

石川
はい、1/3くらいになりました

爲房
まだ起きてた
机の上に常時出しているのが悪いのでは…(人造ネコがキーボードの上に乗ってきて仕事ができないより)
机の上に常時出しているのが悪いのでは…(人造ネコがキーボードの上に乗ってきて仕事ができないより)
石川
爲房さんはどうでしたか?(話変える)

爲房
急にボールが

淺野
これが印象的でした。
!
石川
雑コスプレ。雑コスプレと下手な虎とその辺にあったルンバの箱という、何もよりどころのない写真。

爲房
感想ですが、今回はテーマが決まってたので発想元はみんな同じはずなんですけど、でてくる案がみなさんの得意分野に寄るんだなーと。
乙幡さんはことわざからひねったりとか、さくらいさんは衣装も作るとか、普段の工作記事と同じ系統になるんだなという。

石川
そういうアイデアだしの個性ありますよね。
小堀さんは造形寄りだったりとか。

爲房
藤原さんがネガティブなやつとか。
最初は「私のことが嫌いな犬」というアイデアでした(市販の犬のおもちゃの『警戒心』を強くした</a>より)
最初は「私のことが嫌いな犬」というアイデアでした(市販の犬のおもちゃの『警戒心』を強くしたより)
石川
2日目のテーマ「動物が歩くおもちゃ」がピンポイントだったので、僕と藤原さんがけっこう似てて。
で、僕はかわいくしてポジティブで、藤原さんはネガティブにいくという。
あれおもしろかったですね

爲房
そうなんですよね
見た目とか動きとかは似てるんですけど、どういう意味を持たせるかというところで違いが

淺野
ポジティブのはずが、突然死
石川
そうか、死だ
帰着点は結局ネガティブという。

爲房
そういえば3日目はなんで虎だったんですか?

石川
怖いから面白いかなと思って

爲房
怖いから!

石川
編集部で相談したときのボツ案があるのでちょっとお待ちください。
!
石川
これですね。「平成」とか全然わかんないですね。

淺野
「人生」「生」とか

石川
あと「変形」とかは絶対に手を出してはいけないやつ。
面白がって引き受けると全然できなくてやけどするパターンです

淺野
一番下に「川の上あるく」ってあるんですけど。
工作でどうにかなるレベルではない。

石川
忍法ですよ。
忍法特集しましょうか。

淺野
「火遁」「水遁」「木遁」から選んで。

石川
うかつにやると死ぬやつが多いですよね、忍術。

お気に入りの記事

石川
自分の以外で気に入った記事を1本ずつ選んでください

淺野
ブラックタイガーが想像と全然違って驚きました。
最初のスケッチだと、鉛筆書きで黒っぽかったのでもうちょい黒くなるかと…

石川
そうそう、ゆでちゃうと赤くなっちゃうんですよね。

淺野
あんなに生肉っぽい感じになると思わなかったです。

石川
あれ、でもゆでる前に剥いてる。
干す過程で赤くなるんですね。学びだ。
爲房さんは?

爲房
僕は斎藤さんの電話ですね。
というか斎藤さんのは全般的にそうなんですけど、クオリティが高すぎてですね。

石川
技術的にも高度だし、さらにレーザーカッター導入して見た目もきれいに

爲房
やめてくれーー参ったーーッ!って毎回思います
あとレーザーカッターで作品名を入れるのが藤原さんとかぶっていて、そういうブームが来ているのかと思いました
石川
そうそうそれ思った。銘ブームが。

爲房
イベントでの展示も視野に入れた周到さが…

石川
説明しなくていいですからね。
ブースに置きっぱなしにして、自分は他のブース見に行くところまで視野に入れた

淺野
自分で作ったモノを説明する恥ずかしさも回避している

石川
冗談を説明する恥ずかしさですね

淺野
あのタイミング、みんな感じているハズ
「○○〇、というものです」「ふーん…」

石川
汗マークが出るやつですね

淺野
そうそう

爲房
使い所ですね
淺野
僕の記事を読んでくれた人が
一番最後の影になっている写真を見て、「このジャケットに似てる」って教えてくれました。

石川
スティーリー・ダン!
影なだけじゃないですか!

淺野
立ち位置が若干近いです!

爲房
何か首から生えてますけどね

石川
スティーリー・ダンって文字入れた写真入れときますね
色味が地味…
色味が地味…

お知らせと今後の予定

さてさて2月。NHKとのコラボ企画で、街の手書き文字を集める「#NHK手書き倶楽部」を実施中です。それから明日はカルカルで乙幡さん出演のイベントも。

さらなる最新情報はTwitterFacebookを御チェックのほどお願い申し上げます。
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