特集 2018年2月15日
 

コンクリートでプッチンプリンをつくる 慶応SFC石川研展示会

コンクリート製のプリンやアイスなど。学生たちの真面目な成果です
コンクリート製のプリンやアイスなど。学生たちの真面目な成果です
これまで何回か「役に立たない機械を作る」のような早稲田大学での面白い授業を紹介してきた。

その授業の担当だった非常勤の先生の一人がなんと慶応で教授になり、そこでの成果をまとめた展示会を開くという。

きっと面白いに違いない。行って来た。

展示会は表参道でやってました

その展示会は「LANDWALK.KIT」というタイトルで、表参道の奥の方でやっていた。
入り口に看板があった。奥の家の二階が会場。
入り口に看板があった。奥の家の二階が会場。
すごく人ん家みたいな入り口をくぐって二階にあがると、中はぎゅうぎゅうだった。
大人気
大人気
先生は石川初さんという。
右側で手を振っているのが石川さん
右側で手を振っているのが石川さん
石川さんの専門は広場や公園などの設計だけど、大学ではもうちょっと広く、社会に対して新しいデザインを提案する、といったような内容を研究しているという。

今回の展示会は、3年目となる先生と学生の研究の成果をまとめたものだそうだ。まずは順路どおりに見ていくことにした。
SFCガイド
SFCガイド
「SFCガイド」は、これまで見たことがない視点でのキャンパスのガイドブックを作るというもの。

たとえば「流れているものガイド」は、キャンパスのなかで流れているものについてのガイドブックだ。どういうことなのか。
まずは「水」をご紹介
まずは「水」をご紹介
人や、その滞留も流れだという。
人や、その滞留も流れだという。

最初は「水」みたいな穏当なところから始まるんだけど、そのうち教室から出てくる「人」とか、渋滞して教室から「出ていけない」ということ(滞留)も、流れだというふうに視点が広がっていく。

教室でみんなが座ってる光景を「流れ」だと思うことは普通ない。流れに注目したからこそ、そう思えるようになる。

この課題は、研究会に所属したての学生に、頭をほぐしてもらうという意図があるそうだ。早稲田の「役に立たない機械」の課題も一年生向けの演習の1つなので、意図としては似ているのかもしれない。

遠距離通学をポジティブに

慶応SFCへは、かなりの遠距離通学をしている学生も多い。そんな長時間の移動をポジティブに描くことはできないか、という課題。
「ももことつむじ」
「ももことつむじ」
この作品では、通学中の電車内の風景を絵本としてまとめていた。

電車内では、手元のスマホや本をずっと読んでいたりしがちだ。そうすると、手元の風景と向かいの席の風景が、なんだか別々の世界のように感じられる。ほんとは同じ車内なのに、手元だけは「なんだかじぶんのへやみたい」だという。

縦に見開きにする、というレイアウトがうまい。車内での位置関係と同じなので、とても伝わりやすい。
「TRACK LOG GRAPHICS」(写真は浦島もよさん @monoprixgourmet からお借りしました)
「TRACK LOG GRAPHICS」(写真は浦島もよさん @monoprixgourmet からお借りしました)
この作品では、研究室メンバーみんなのGPSログを統合して、通学路を描き出した。

SFCへは、主にすぐ東の湘南台駅からやってくる。南の辻堂駅からは多くない。全体としては右上、つまり東京方面から来る人が多く、左下、つまり湘南方面から来る人は少ない。湘南藤沢キャンパスなのに!みたいなことが分かる。

石川さんは「愚直に、執拗に、丁寧に」という。そうやって積み重ねて初めて見えてくることがあると。本当にそうだなーと思う。

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