特集 2018年4月21日

ラルフとランク王国を復活させてみた

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この春、長きに渡り栄華を誇っていたある王国が滅びていたことに、キミは気づいただろうか。その王国の名は「ランク王国」。

かれこれ20年以上、土曜の深夜に君臨していた、ランキング形式のエンタメ情報番組である。その番組のマスコットだったのが、謎のCG怪獣「ラルフ」。その能天気なキャラで大人気だったわけだが(たぶん)、そんなラルフともう会えないわけである。悲しすぎる。

そこで今回はテレビっ子として、そんなラルフを地獄から引きずりだし、ランク王国を復活させたいと思うッ!
多摩在住のイラストライター。諸メディアにおいて、フマジメなイラストや文章を描くことを専門としながらも、昼は某出版社でマジメな雑誌の編集長をしたりするなど、波乱の人生を送った後に、新たなるありのままの世界へ。そんなデイリーポータルZでのありのままの業務内容はコチラを!(動画インタビュー)

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土曜の深夜、ダラダラ夜ふかしするテレビっ子を、
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優しく受け入れてくれた「ランク王国」。
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たまに不可解なランキングもあったりしたが、そんな王国が大好きだった。確かに僕らはキングダムの国民だった。
そして、
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ラルフはいつもそこにいた。
エンタメのランキングが発表される際には、常に狂言回しを担っていたCGの彼。
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あの耳に衝く甲高い声、時にゲスイほど軽薄なパーソナリティー、今となってはその全てが愛おしい。いなくなって初めてわかるこの喪失感。
歴史とは諸行無常、未来永劫続く王国など、ないのだ。
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しかしテレビっ子ランク難民として、このまま悲嘆に暮れていていいのだろうか。
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ラルフを再びこの世に召喚して、ランク王国の復活に打ち込むのが、僕の使命ではなかろうかッ!
というわけで今回は、ラルフを再誕させてみたいと思うッ、
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100均の紙粘土でッ!!
ついテレビっ子として熱くなり、前書きが長くなってしまったが、
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つまりこれで、あのラルフを作ってみたいと思うよ!テレビっ子のみんなはぜひ参考にしよう!!
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ちなみにラルフはこんなカラーリングなので、この白色のをベースに
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作っていきたいと思う。
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むにゅーっとね。
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ラルフの身体を、ってことで、手や足をむにゅむにゅーっとね。
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かなり短足だが、知らない。

続いての色味として、
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「うす緑」のねんどを投入。くにゅくにゅしてから、さっきのに
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べっちょっと添付。もうね、だいたいでいいのよ、変な怪獣っぽくなれば。さらに彼、一丁前に翼も生えていたので
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翼を広げてね。J-POPの歌詞のようにね。
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ちなみにこの種のねんど、適度に手に水をつけながら行うと、制作過程が円滑になるので、覚えておこうッ!

からだの大枠ができあがったところで、
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最後は「みどり」のねんどで、顔面を作っていく。
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目と口の所をくぼませると、なんかカエルの化け物のよう。ここに、ラルフの目を、
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ぶち込む。さらに一丁前に角もあるので
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ぶち込む。さらにリアルに歯も
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施しておく。このディテールへのこだわりが、大切である。
で、これらを本体に結合するとだいたい完成だが、ある程度乾いたところで
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マジック投入!!
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これで、完璧なるラルフを求めて
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リアル感を施していく。そんな不毛なプロセスを経て、ついに完成してしまったラルフが、コレだッ!!
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!!?

ラルフと言えばまぁラルフだけど、なにこの、コレジャナイ感。リアルを突き詰めすぎたか。
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あえて言えばデスピサロ(詳細はドラクエ4を。)歪んだ愛が暴走してついモンスターが。
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そしてなんだか品がない。でも本家ラルフも時に女性MCから「エロ怪獣」と罵倒されていたので、それを具現化したことにしよう。
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ではこうしてラルフ、地獄からこの世に再誕できたので、実際に! ラルフがいたら僕らの普段の生活を、
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どれだけランク王国にできてしまうのか、実際に検証してみたいと思うッ!
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●1国目 「ブック王国」

まずは日常生活の、読書のシーンにて。
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本って、一人で読んでいてもいまいちダイナミズムを感じない。なかなかにクセがスゴイ本だが、そんな時である。
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ラルフキター!!
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「何読んでるの~ グフフ♪」

と、その勢いのまま、
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「コンビ二の下段に売ってるようなゲスめの本だね~ ゲスゲスゲス~♪」

さすが内容のゲスさに食いついてくるゲルフ。
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「じゃぁこの本はランクインしてるのかな!? 本のランキング~、チェキラ!♪」

やった!!
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無味乾燥な日常風景でも、ラルフのおかげで、見事にランク王国を再現できたのであった!! ありがとうラルフ!
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●2国目 「ゲーム王国」

では続いて
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ゲームをするシーンである。
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ゲームって1人でやっていても、感じるのは虚しさのみ。そんな時である。
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!!  ラルフ、キター!!
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「何やってるの~ゲへへ♪ なんかハードが古典的だね~♪」
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まさかの古DS、にもちゃんと喰いついてくれるラルフ。
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「じゃぁこれはランクインしているのかな!?ゲームのランキング~、チェキラ!♪」

やった!!
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またもラルフのおかげで、見事にランク王国を再現できたのであった!!
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●3国目 「セクシー王国」

そして最後はこちら、
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入浴シーンである。本家王国でも、写真集ランキングが発表される際には、時に女性MCが何かしらセクシー状態になっていたものである。
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では、僕もそんなセクシー状態になっていたところ、
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「あら、セクシーだねぇ~ ゲスゲスゲス♪」

またキタ―!!
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「ねぇねぇ何読んでるの~ さてはセクシーなヤツじゃないの~ ゲスゲスゲスゲスゲス♪」

ゲルフ、ここに極まれり。
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「じゃぁこれも、ランクインしているかな? 写真集ランキング~、チェキラ~!♪」
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実際は八王子の広報紙だったのでランクインは厳しそうだったが、でもこのように!
またここに、ランク王国を再現することができたのであったッ!!
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というわけで、このようにラルフを実際に作り出すことで、無事、テレビっ子としての喪失感を埋め合わすことができたのであった。ありがとう、ラルフ。
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僕みたいに悩んでいるテレビっ子の方は、ぜひ参考にして、郷愁に浸っていただけら幸いです。ではまたおやすみなさい…。

はい、以上いかがでしたでしょうか今週の「キングダム最高」。これからもテレビ見ていきましょう。よろしくおねがいいたします。
「頑張っていこうね♪」
「頑張っていこうね♪」
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