特集 2018年4月23日

自分の実家のゆるキャラをつくる

グッズを作るところまできました。
グッズを作るところまできました。
私はゆるキャラが好きです。「ゆるキャラは今、どのくらい居るのだろう?」とゆるキャラグランプリのHPを見てみると、2017年は680位までいました。同率がいるので680体以上いることになります。

こんなにゆるキャラがいるのなら近い将来、1家族に1体ゆるキャラが流行るのではないか?自分家のゆるキャラが!と私はずっと思っています。

思っているだけなのでまずは自分の実家のゆるキャラを考えました。
1987年埼玉生まれの栃木育ち・群馬県在住。
週末は群馬の温泉を巡っています。
漫画やイラストを描いたり、それに付随した講師もたまにしております。(動画インタビュー)

前の記事:国道のオアシス、ラーメン山岡家に初めて行ってきた

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さっそくですが我が実家の公式ゆるキャラはこちらです!

名前はくぅぷといいます!よろしくお願いします!
名前はくぅぷといいます!よろしくお願いします!
キャラ設定が異様に細かいのは、各家族の性格や特徴、癖をゆるキャラに詰め込んだからです。

どこが家族の誰なのか紹介します

うちは父・母・姉・私・弟の5人家族です。その家族の性格や特徴、癖をゆるキャラに反映させました。
全体的に悪口っぽい。
全体的に悪口っぽい。

キャラの性格はこんな感じです

みんなの性格や趣味をまとめてキャラ設定に。
みんなの性格や趣味をまとめてキャラ設定に。

ゆるキャラをつくる!!

このゆるきゃらがどうやって生まれたか…説明します!
まずは川越に来ました。なぜなら私の実家があるからです。
まずは川越に来ました。なぜなら私の実家があるからです。
余談なのですが、川越にはJR・東武東上線の川越駅、東武東上線の川越市駅、西武新宿線の本川越駅があります。ややこしい。

川越初心者は駅名を間違えやすいです。うまく待ち合わせができないので注意してください。

余談終わり。
お久しぶりです。覚えていますか?こんべーです。
お久しぶりです。覚えていますか?こんべーです。
実家に来たのにはワケがあります。記事を書き始めるまですっかり忘れていたのですが、うちには以前作ったこの子(こんべー)がいるのです。

ぬっきぃ宅の公式ゆるキャラはこんべーなのです。
今や公式サイト・Twitterアカウント・グッズまで作って運営しています。新たにゆるキャラを作るのはかわいそうなので、実家のゆるキャラを作ろうと帰省したのです。

ゆるキャラの作り方・キャラ生成カードを使います

ゆるキャラの性格や色を決めるカードを作りました。キャラクター設定を記入するのではなく自分の事を記入するものです。あと、就職活動の自己分析シートではありません。
ゆるキャラの性格や色を決めるカードを作りました。キャラクター設定を記入するのではなく自分の事を記入するものです。あと、就職活動の自己分析シートではありません。
ゆるキャラを作るのに大切なのは、ゆるキャラの人間(キャラクター)性です。

家族の趣味や特技・好きなものをゆるキャラに反映させてます。ゆるキャラはその地域の特徴や名産が盛り込まれていますよね。

これが細かい設定になります。出身地・地元をいれたのはご当地ゆるキャラに引っ張られているところがあります。

家族にキャラ生成カードを埋めてもらいます

記入するのは本人(自分が思う自分)と家族(自分が思うそれぞれの家族分)です。
記入するのは本人(自分が思う自分)と家族(自分が思うそれぞれの家族分)です。
このカードに記入することによって、自分が思う自分と家族が思う自分の差を埋められます。
このカードに記入することによって、自分が思う自分と家族が思う自分の差を埋められます。
自分が思う自分と人から見た自分って違うじゃないですか。

「うちの家族はこんな感じ」と私一人でゆるキャラを考えるのは違うのでは?と考えてキャラ生成カードを作りました。

姉の都合がつかなかったので都合のついた家族4人(私・父・母・弟)でカードを埋めていきます。
ゲリラ的に帰省(前日夜に帰ると連絡しました)した娘(姉)に突然自己分析シートみたいなのを書かさる家族。「ウケる」と弟。
ゲリラ的に帰省(前日夜に帰ると連絡しました)した娘(姉)に突然自己分析シートみたいなのを書かさる家族。「ウケる」と弟。
「ぜんぜん思いつかない!急に言われても困る」と母。そりゃそうだよ。事前に言っちゃうと模範解答を用意しちゃうだろう?
「ぜんぜん思いつかない!急に言われても困る」と母。そりゃそうだよ。事前に言っちゃうと模範解答を用意しちゃうだろう?
父は無言でもくもくと記入していました。
父は無言でもくもくと記入していました。

記入したカードを見せ合って認識の差をすり合わせていきます

なんだかんだ30分ほどで書き終わって集まりました。
なんだかんだ30分ほどで書き終わって集まりました。
記入した紙を「せーの!」で見せ合います。
「ああ、こういう所あるね」「オマエこういうやつだぞ」とお互いの差をすり合わせていきます。
結構ドキドキします。
結構ドキドキします。

結果をまとめました

せーのでお互いのすり合わせを家族分やりました。これが結構盛り上がったのですが、割愛して表にまとめました。

本人と一致しているところはピンク・本人以外で一致しているところは黄色に塗っています。
家族による筆者のイメージ。出身地地元以下はバラバラですが、書いてあることすべて事実です。
家族による筆者のイメージ。出身地地元以下はバラバラですが、書いてあることすべて事実です。

父のイメージ結果まとめ

ピンクと黄色がまんべんなくあります。自分が思う自分と家族が思う父の差はあまりないようです。
ピンクと黄色がまんべんなくあります。自分が思う自分と家族が思う父の差はあまりないようです。

母のイメージ結果まとめ

母はお菓子作りが趣味と思っていたらしいのですが、それ以外の家族は特技と思っている部分が面白かったです。
母はお菓子作りが趣味と思っていたらしいのですが、それ以外の家族は特技と思っている部分が面白かったです。

弟のイメージ結果まとめ

自分のことを「短気・気分屋」と書ける弟がすごいと思いました。でも弟はそういうところがあるのでこれも事実です。
自分のことを「短気・気分屋」と書ける弟がすごいと思いました。でも弟はそういうところがあるのでこれも事実です。
自分が思う自分と他人の思う自分に差があって面白かったです。

「なんでそうなるの?」という記述があっても、根拠あっての記入なので納得できます。

私の場合ですが、父が書いたミッキーは特に好きなキャラクターではありません。「なんでミッキー?」と父に聞くと「ミッキーのTシャツ着ていた時期がある」と言われて腑に落ちました。たしかに一時期ミッキーのTシャツが着やすくてずっと着ていた時期が私にあったのです。「そういえばそんなこともありましたな」と納得しました。

集めたデータを元にゆるキャラをスケッチしていきます

弟のカードに「うさぎ」の回答が多かったのでゆるキャラはうさぎに決めました。

あとはカードを元にしっくりくるまでうさぎをスケッチしていきます。

一回目スケッチ

スケッチ。いろいろ描いてまずは第一回目の発表です。
スケッチ。いろいろ描いてまずは第一回目の発表です。
酷評。「何のためにカードに記入したんだ!」と弟に言われてハッとしました。
酷評。「何のためにカードに記入したんだ!」と弟に言われてハッとしました。

二回目スケッチ

ふにゃふにゃの口を発見したらトントン拍子にゆるキャラが出来上がりました!
ふにゃふにゃの口を発見したらトントン拍子にゆるキャラが出来上がりました!
一回目のうさぎは自分でもしっくりきていませんでした。

「じゃあなんで描いたの?」となりますが、一回目は手癖で描いてしまったところがあります。

うちの家族は一回目のうさぎみたいにお上品ではなく、ややひねくれているところがあるのです。そこをスケッチに落とし込んでいきます。

家族にお披露目

家族にできたゆるキャラを見せるとなぜかみんな「自分に似ている」とは言わない。一回目に比べたら大成功である。姉には二回目だけ見せた。気に入ってくれた。
家族にできたゆるキャラを見せるとなぜかみんな「自分に似ている」とは言わない。一回目に比べたら大成功である。姉には二回目だけ見せた。気に入ってくれた。
家族はだいぶ気に入ってくれました。

キャラ設定から、ゆるキャラと自分を重ねられるのでとてもかわいく見えるそうです。

グッズを作る

キャラクターができたので次はグッズ展開です。
せっかくなのでグッズを作りました。まずはアクリルキーホルダーを
せっかくなのでグッズを作りました。まずはアクリルキーホルダーを
業者に頼んでちゃんとしたグッズを作りました。このままだと家族はこの子の存在忘れそうなので、家族にはキーホルダーを身に着けてもらいます。なんたって家族の公式ゆるきゃらなんですから。

家族のLINEグループに「アクリルキーホルダーができたよ!」と写真を送ったら「原価はいくらだ?」と速攻で返信が来ました。

そういうちゃっかりした性格もこのゆるキャラに反映されていればいいなと思いました。

感想

実家のゆるキャラを作っていて思い出したことがあります。「これ、結婚式の新郎新婦のロゴ制作に似ているな」と。

友人の依頼で結婚式に使う新郎新婦のロゴを作成したことがあります。

出身地・趣味などを取り入れてロゴを作成していくのですが、実家のゆるキャラづくりはそれに似ていました。
実家に帰るたびに川越が変わっていく。また便利になっていた。
実家に帰るたびに川越が変わっていく。また便利になっていた。
アクリルキーホルダーを見た夫が「いいなー!うちの実家のゆるキャラも作ってよ!」と言ってきました。

これは近い将来、1家族1ゆるキャラがやっぱりくるのではないでしょうか!
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