とくべつ企画「すげえ」 2018年5月4日
 

足の裏でホンビノスを探す潮干狩りがすげえ楽しい!

足の裏で貝を探す潮干狩りが、なんかすげえ楽しいんですよ! 写真:オカダタカオ
足の裏で貝を探す潮干狩りが、なんかすげえ楽しいんですよ! 写真:オカダタカオ
東京湾の干潟には、船に乗ってやってきた外来種の大きな貝、ホンビノスが多数生息している。前に捕った記事はこちら

素手や熊手で泥を掘って探してもいいのだが、もっと効率的で、なおかつすげえ楽しい方法を紹介したい。なんと足の裏で探すのだ!
趣味は食材採取とそれを使った冒険スペクタクル料理。週に一度はなにかを捕まえて食べるようにしている。最近は製麺機を使った麺作りが趣味。

前の記事:「キロ1万円越えの超高級魚、シロアマダイはやっぱりうまい」
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干潟のオシャレは足元から

干潟遊びのシューズは、地下足袋がいいと思うんだ。長靴だと中に水が入ったりするし、ビーサンだと泥にハマって脱げたりする。

地下足袋だったらまず脱げないし、貝殻などで怪我をする可能性も低い。干潟まで遠い場合も、コンパクトに収納できるので荷物にならない。汚れても簡単に丸洗いできる。最高。
干潟の正装、それは地下足袋。
干潟の正装、それは地下足袋。
そんな地下足袋のストロングポイントが、また一つ増えた。なんと足の裏の感覚で貝を探せるのだ。

その方法を教えてくれたのは、大量の大きな貝を持って海から上がってきたベテラン干潟マニアのおっちゃんだ。
外に出るといろんな知識が吸収できて楽しい。
外に出るといろんな知識が吸収できて楽しい。
この干潟にホンビノスという外来種の大きな貝が住んでいることは知っていたが、地下足袋のように足裏の感覚が伝わりやすい履物なら、膝下くらいの水深の場所を歩いているだけで、泥の中の貝が発見できるというのだ。

それを教えてくれている人が地下足袋ではなくウェーダー(胴長)なのは、この日がものすごく寒い日だったから。

まずは手さぐりで探してみる

そういえば去年この干潟に来た時も、別のおっちゃんがそんなことを教えてくれたが、その日はアナジャコ捕りに夢中で試さなかったんだった。

とりあえずホンビノスがいるのを確認するため、まずは手さぐりで探してみようか。

手袋をした手で泥の中をまさぐると、1平米あたりに1個くらいの収穫があった。
ホンビノス、あった!
ホンビノス、あった!
泥の中で石のように転がっているホンビノス。これが手に当たる悦びは尊いものだが、逆立ちの助走みたいな姿勢でずっと探すことになるので、とにかく腰と腕が痛くなる。そして寒い。

もし足で本当に探せるのであれば、その方が絶対に楽だろう。
これがホンビノスという外来種の貝。最近はスーパーなどでも見かけますね。
これがホンビノスという外来種の貝。最近はスーパーなどでも見かけますね。

確かに足裏で貝がわかる!

この下にホンビノスがいることを確認した上で、今度は摺り足で歩きながら、足の裏の感覚だけで探してみよう。

本当にこんな方法で見つかるのかなと半信半疑だったが、20歩目くらいで足の裏に違和感を覚えた。

この泥の下に何か固いものがある!
歩きながら貝を探せる日が来るなんて。
歩きながら貝を探せる日が来るなんて。
手ごたえ、いや足応えのあった場所に手を突っ込んでみれば、見事ホンビノスをゲットである。楽しい。すっごく楽しい。

地下足袋の裏から伝わってくるホンビノスの踏みごたえは、想像以上にハッキリとしていた。この方法なら腰も痛くならないし、広い範囲をさっさと探せる。

手でまさぐる『泥の中身はなんだろなゲーム』方式もいいのだが、この歩いて探す『ウォーキング潮干狩り』は、私にとって全く未知の悦びであり、さらに上をいく楽しさだ。またの名を『足裏ダウジング潮干狩り』。
すげー楽しー。
すげー楽しー。
もしこれを知らない人が観ていたら、海の中をただ歩いて、ふと立ち止まって水に手を突っ込むたびに大きな貝を採っているのだから、私のことを神か超能力者だと思うことだろう。

試しに布団の下に缶詰でも置いて、足の感覚で探してみてほしい。その楽しさの一端がわかってもらえると思う。
アルミホイルにしっかりと包んで、そのまま直火で焼くと、貝の汁で蒸し焼きになってうまいよ。
アルミホイルにしっかりと包んで、そのまま直火で焼くと、貝の汁で蒸し焼きになってうまいよ。

足で何かを踏むというと、大切なものを壊したり、犬の落し物にガッカリしたり、あるいは画鋲で痛い思いをしたりと、だいたいが悪いことなのだが、このホンビノス探しでは踏んでこその収穫である。

手ではなく、足で探すというのが、もう楽しい。我が体の使われていなかった機能が発動したみたいで、大袈裟に言えば己の新たな可能性を感じたのだった。
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