特集 2018年5月11日
 

連休の終わりに干してある靴を味わう

かかとだけ最後まで乾かなかったりした。
かかとだけ最後まで乾かなかったりした。
ゴールデンウィークや夏休みの終わりが近づくとよく目にするものがある。干してある靴だ。たぶん、休みの間に洗っておこう、ということなのだと思う。

玄関先にちょこんと置いてあるスニーカーや上履き。そのかわいらしい佇まいには惹かれるものがある。終わってしまった連休を惜しみつつ干した靴をしみじみ鑑賞しよう。
もっぱら工場とか団地とかジャンクションを愛でています。著書に「工場萌え」「団地の見究」「ジャンクション」など。

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大人になって靴を洗わなくなった

とはいえぼくはフリーランスなので、実は連休の実感があまりない。むしろこれら干してある靴を午後の街に見かけて「ああ、休みなんだなあ」と思う、といったぐあいだ。
全体的に白い玄関周りにビビッドなピンクが花を添えている。左右がちょっと離してある点に「干してる感」があっていい。
全体的に白い玄関周りにビビッドなピンクが花を添えている。左右がちょっと離してある点に「干してる感」があっていい。
似た色が2足。ブルーが好きなのかな。左の靴が段差をまたいじゃってるのがキュート。
似た色が2足。ブルーが好きなのかな。左の靴が段差をまたいじゃってるのがキュート。
ブラウンにホワイト、そしてガラスブロックという落ち着いた玄関に黒いスニーカー。シック。
ブラウンにホワイト、そしてガラスブロックという落ち着いた玄関に黒いスニーカー。シック。
こんなぐあいに干してある靴たちを見かけて、なんかいいなあ、と思うわけです。なんなんでしょうか、この感慨。

思えば大人になって靴を洗わなくなった。革靴をはじめとして、アダルトな靴は洗えないことが多い。

そもそもあまり汚れない。洗わなきゃならないほど汚れたときには買い換える必要があるぐらいくたびれている。それが大人だ。

匂いでいえば、中年の靴は子供の靴よりも格段に洗浄の必要があるが、残念ながら見えないので洗わない。

つまり感慨の正体は郷愁かもしれない。でも靴洗うのすごくいやだったな、子供の頃。

ドロシーとマイケル

さて、上の3例を見てお気づきかと思うが、いずれもかかとを下にして立てかけてある。

これとは逆につま先を下にしているケースも見かける。
かなり急角度な干しっぷり。ナチュラルな感じの玄関周辺にブルーが映える。あと手前に「七人ぐらいのこびと」がいる。
かなり急角度な干しっぷり。ナチュラルな感じの玄関周辺にブルーが映える。あと手前に「七人ぐらいのこびと」がいる。
上はつま先立ちの例。今回紹介する中では最も急角度だ。

このつま先立ちタイプを「マイケル」と名付けよう。もちろんジャクソンさんのことだ。名曲「Billie Jean」などのミュージックビデオで見られる、あの特徴あるつま先立ちのダンスを彷彿とさせる。フー!

一方、さきほどのかかとタイプを「ドロシー」と呼ぼう。「オズの魔法使い」で彼女はかかとを3回鳴らした。最もかかとにゆかりがあるキャラクターといったら彼女だ。

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