特集 2018年5月27日

柴犬がギョウザに見えるので「柴ギョウザ」を作ってみた

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うちの柴犬を見ていたら、その茶色具合が、ギョウザに見えて仕方がなくなったので、「柴ギョウザ」を作ってみた。
多摩在住のイラストライター。諸メディアにおいて、フマジメなイラストや文章を描くことを専門としながらも、昼は某出版社でマジメな雑誌の編集長をしたりするなど、波乱の人生を送った後に、新たなるありのままの世界へ。そんなデイリーポータルZでのありのままの業務内容はコチラを!(動画インタビュー)

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柴犬って茶色なのだが、うちの柴犬・ももを見ていたら、その茶色具合が、パンに見えて仕方がなくなり、
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「柴パン」を作ったことがあった。

また、その茶色具合が、大根おろしに見えて仕方がなくなり、
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「柴犬おろし」を作ったこともあった。

と、愛犬が食べ物に見えてしまうのは、サイコパス飼い主の悪いクセだが、
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またガン見していたら、今度はその茶色具合から、柴犬が
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ギョウザに見えて仕方がなくなってしまった。我らのヘブン「王将」でも見慣れたこのビジョン、
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なんとも茶色くこんがりと。あまりにおいしそうゆえ、我ら「歩兵」(※「王将」愛好家を意味する造語)にとっては、
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柴犬がギョウザに見えてしまうのは、やむをえないだろう。

もしこのこんがり茶色を駆使して、柴犬のギョウザを作れたら、かなりWIN‐WINになれるはず。誰と誰がWINかはさておき、さっそく作ってみたいと思う。
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    「あらやだ、おいしそうねぇ~」

まずはギョウザのアンを作るわけだが、
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普通ギョウザを作る際は、手のひらに載るくらいのサイズが妥当である。
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ただ今回は、柴犬的な柴ギョウザを作るので、ギョウザらしからぬ驚異的ボリュームになることは、覚悟せねばならない。
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そもそもちゃんと火が通るのかどうか、はあとで困ることとしよう。
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では、キャベツ、白菜、ニラ、ニンニクなんかを、大量かつ凄惨にみじん斬りしたら、
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ひき肉を投入。
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ここから柴犬的に形づくるには、アンがちゃんとつながらねばならないので、強度を求め、片栗粉を多めに投入。
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入れすぎて、片栗粉の味しかしないのでは、と思えてきたが、気にしない気にしない。
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アンができたところで、これをギョウザにトランスフォームさせるために
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餃子の皮ドン。
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あの脆弱なヤツ。水でひっつく。
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柴犬をイメージして
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アンをこねこねしながら、
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うまいこと皮を水でひっつけて、
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柴犬へと変えていこう。
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よし、なんか奇妙な個体ができた。では、ギョウザってまずは焼くので、
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これも焼く。すると焼けてきた。
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底だけ。もっと表面をこんがり焼きたい。

そこで全身を紅蓮の炎で焼き尽くすべく、普段はパンとかを焼く
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トースターに投入! が、ギョウザらしからぬ縦横感ゆえに、
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          「あらやだ、おいしそうねぇ~」

いまいち焼けなかったので、
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チャッカマン着火! 根性焼きの要領でこまごま焼き進めていく。
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なんかブッツブツに焦げてきたが、見て見ぬフリ。で、そこそこ、茶色めいてきたら、あとはギョウザとしての最終段階、
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蒸す!
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蒸してびちゃびちゃになることで、ギョウザであることを再確認。
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隠し味としてショウ油もぶっかけておくね。そういや柴犬って、目や鼻は黒いので、穴を開けたところから材料である。
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焦げたニラを、ブラックぺアン並みに垣間見せることで、具現化や。ってことで! これにて誕生してしまった「柴ギョウザ」が、これだ!!
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!! ギョッ!!
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こんな柴犬はイヤだ。とりあえずギョウザには見えない。ちょっとした世界遺跡のよう。実際のギョウザと比べてみても、
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比がパない。同じ種族とは思えない。そもそもコレ、ギョウザ10個分はあると思われる。まずい。
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すでにギョウザのラスボスのような存在感が醸し出されるなか、
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ももは、すでにまるめこまれているのか
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まじゾッコン。この犬、食欲のみ。

ではこの「柴ギョウザ」一体どんな味なのか、ギョウザらしからぬ重量を感じながら、ハシですくい、実際にパックンチョしてみたところ…
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!! これは確かに、ギョウザの味! そして野菜がシャキシャキしている!! …まぁそれは切り方によるだけ。柴犬なこととは関係ナッシング。
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そして大量すぎるアンが、まるでチャーハンのようなアピール感をもって迫ってくるッ!
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ちゃんと火も通っていて(よかった)、ギョウザなのにギョウザの次元を超えた食べごたえにッ(だってデカイから)!!

王将でコレ出てきたらマジ卍だけど、手製では十分許されるレベルと言ってよいだろうッ!!
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 「あらやだ、おいしそうねぇ~」

そんな「柴ギョウザ」、みなゾッコンなほどギョウザとしては十分な味わいで、なにより満腹になれるので、みなさんも適宜参考にしつつ、
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「歩兵」から「王将」をめざしていただけたら幸いです。ではおなか一杯になったところで、これにておやすみなさい…。

はい、以上いかがでしたでしょうか今週の「ていうか王将行きたい」。みなさんも王将行きましょう。よろしくお願いします。
ちなみに、そんな柴犬ももと変なことをする連載を柴犬雑誌「Shi-Ba【シーバ】」で始めるので、よかったらぜひ。
ちなみに、そんな柴犬ももと変なことをする連載を柴犬雑誌「Shi-Ba【シーバ】」で始めるので、よかったらぜひ。
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