特集 2018年5月24日
 

牛舎でできたカフェは牛のにおいもしないし都会に負けないほどおしゃれ

ここで牛が暮らしていたなんて
ここで牛が暮らしていたなんて
静岡県掛川市のとある山奥に、元々牛舎だった建物を改造して作られたカフェがある。

「元々牛舎だった」と聞くと想像しただけで牛の香ばしいにおいが漂ってきそうだが、険しい道のりを経てたどり着いたその先にあったのは、カメラ女子が集まるめちゃめちゃおしゃれな秘境カフェだった。
1988年静岡生まれ・静岡在住。平日は制作会社勤務、休日は大体浜名湖にいる。 ダイエット目的でマラソンに挑戦するが、練習後温泉に入り、美味しいものをたらふく食べるというサイクルを繰り返しているため、半年で10kg近く太る。

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看板は出ているものの、合っているか不安になる

今回目指すのは『アンティークカフェ ロード』というカフェ。

Googleマップで検索するとピンは刺さるものの、周りには店ひとつ見当たらない。
不安になるやつ
このカフェは以前知人に教えてもらい知ったが、

「でっかい車で行くと痛い目見る」
「運転に自信がないならおすすめしない」

などと聞いていたので、その話とこのマップを見た時点で早々にあきらめたくなった。

アンティークカフェ ロードは、掛川市で一番高い山・粟ヶ岳(あわがたけ)山頂へ向かう途中にある。初めて行く方は掛川市で一番高い山はどれか目分量で測り、まずはがんばって粟ヶ岳を見つけるところからスタートしてほしい。

粟ヶ岳が見つかったらあとは簡単だ。カフェが看板を出してくれているので、それに従って進んでいけば着く。
国道一号線を走っていると粟ヶ岳山頂を指す看板があるのでそこから入る
国道一号線を走っていると粟ヶ岳山頂を指す看板があるのでそこから入る
ちなみに写真にも看板が写っているが、このすぐ近くに『事任八幡宮(ことのままはちまんぐう)』という神社がある。枕草子にも登場した有名な神社で、“ことのまま”=“事(言)のまま”願いを叶えてくれる神様がいる。

世界が平和でありますように(この記事がある程度シェアされますように)

と願った。

アンティークカフェ ロードへの道のりは自然豊かで目に優しい。
葉っぱは摘み取られているが茶畑が広がっている、静岡らしい風景
葉っぱは摘み取られているが茶畑が広がっている、静岡らしい風景
カフェの看板が出てくるまでは『粟ヶ岳』と書かれた方向へ進む
カフェの看板が出てくるまでは『粟ヶ岳』と書かれた方向へ進む
カフェの看板発見!
カフェの看板発見!
看板の矢印が指す先はあきらかに細い道。ここで本当に合ってる…?
車で?行くの?
車で?行くの?
行くらしいです
行くらしいです
チャリの方が良くない?
チャリの方が良くない?
竹林を通り抜けた先に
竹林を通り抜けた先に
あったー!ロード(北第1P)
あったー!ロード(北第1P)
看板を信じて進むと牛舎と駐車場が突如出現。合ってたようだ。

ただその外観に再び不安になる。
これ本当に営業してる?
これ本当に営業してる?
昔の祖母の家がこんな感じだった。今は建て替えて、きれいなダイワハウスの3階建てになっている。

昔の祖母の家のように見えるのはカフェの側面で、正面へ回るとレトロでおしゃれな入り口が見えてきた。
山の中で唐突に突き付けられたおしゃれ
山の中で唐突に突き付けられたおしゃれ
“アンティークカフェ”という名前の通り、店の周りにはアンティークなアイテムがあふれていた。
ここだけ昭和にタイムスリップしたよう
ここだけ昭和にタイムスリップしたよう
うちにあるとお母さんに捨てられそうなものでもここにあると全部おしゃれに見える不思議
うちにあるとお母さんに捨てられそうなものでもここにあると全部おしゃれに見える不思議
外観を眺めているだけでもワクワクするが、メインは元牛舎のカフェ部分。
早速中に入ってみる。

見た目は牛舎、素顔はおしゃれカフェ

中に入ると開店直後なのに既にお客さんがいっぱい!

みんな険しい道のりを経てここへたどり着いた猛者たち。助手席に乗っていただけのわたしを含め…
入った瞬間満席モー牛牛(もうぎゅうぎゅう)!
入った瞬間満席モー牛牛(もうぎゅうぎゅう)!
わたしはデイリーポータルZに2年近く記事を寄稿し続けているが、たった今、これまでで一番恥ずかしいキャプションを書いた。

並んでいるアンティーク品はただ並べられているだけでなく、買うこともできる。よく見ると小さな値札が付いている。
手を突っ込むと怒られる懐かしの扇風機
手を突っ込むと怒られる懐かしの扇風機
アンティーク化したトロンボーン奏者
アンティーク化したトロンボーン奏者
パソコンの買い替えを考えている人に一周回ってお勧めしたい逸品
パソコンの買い替えを考えている人に一周回ってお勧めしたい逸品
乗車率100%の丸ノ内線
乗車率100%の丸ノ内線
牛舎の名残りを感じるものもあった。
牛の体重を測る体重計、ではなくその右側
牛の体重を測る体重計、ではなくその右側
牛の水飲み場だ。
皿の部分に水を溜め、そこから牛が水を飲んでいたらしい。

そんな牛を感じるコーナーのすぐ隣で、コーヒーと食事をいただいた。

心地いい空間と寅さん

この日はとてもいい天気で、わたしが座った窓際の席にはやさしく太陽の光が降り注いでいた。初夏の風が心地よく、席に着いただけでたくさんの人がここを目指す理由がわかった気がした。
きっとみんなこの空間を求めて来たのだ
きっとみんなこの空間を求めて来たのだ
眼下には小川が流れ、ちょうちょが飛び、鳥のさえずりが聞こえるという完璧すぎる風景。ここだけ時の流れ方が違う。これが一般相対性理論というやつか(たぶん違う)
窓際の席から見える外の景色。三輪車でひとボケかましたいところだが、何から何までおしゃれすぎてボケられない
窓際の席から見える外の景色。三輪車でひとボケかましたいところだが、何から何までおしゃれすぎてボケられない
外にはインディージョーンズのアトラクションを彷彿させる、車が迫りくる迫力ある席もある。こちらの席もおすすめ
外にはインディージョーンズのアトラクションを彷彿させる、車が迫りくる迫力ある席もある。こちらの席もおすすめ
まずはドリンクを注文。
ホットコーヒーと、マンゴー・バナナ・豆乳のスムージー。
SNSでこういうの見たことあるね
SNSでこういうの見たことあるね
わたしの注文内容を聞いていなかった同行者がスムージーだと知らず「山芋?」と本気で聞いてきたので、それからずっと山芋を飲んでいる気分だった。喉がかゆい(※山芋ではありません)

おしゃれに慣れていないため思わぬコメントが飛び出す。

開放的なあまりこんな来訪客もいる。
堂々と入店し
堂々と入店し
水を飲み
水を飲み
お休みになられた。か、かわいすぎる…!
お休みになられた。か、かわいすぎる…!
飼っているのか野良なのかわからないが、アンティークカフェ ロードには7〜8匹の猫が出入りしており、この猫は『寅さん』というそうだ(漢字はわたしの想像)
寅さんとさくら
寅さんとさくら
猫好きにはたまらないし、猫が入ってきても怒る人がひとりもいない優しさにあふれた雰囲気が最高にピースフル!

おしゃれなものを食らう

ドリンクに次いでランチメニューも注文。
アボカド&トマト&チーズのパニーニ
アボカド&トマト&チーズのパニーニ
16穀米と2種の豆入り鶏挽肉カレー
16穀米と2種の豆入り鶏挽肉カレー
最近の流行りに乗っ取って真上から撮影してみたが、慣れていないので構図が汚い。
おしゃれなものをきれいに食べるスキルがほしい。この後具がほとんど出るパターンである
おしゃれなものをきれいに食べるスキルがほしい。この後具がほとんど出るパターンである
パニーニは好きなものしか入っていなくて幸せ過ぎたし、カレーは辛みと豆のほくほく感が相まって癖になる味だった。平日限定のカレーもあるそうなので、次回は平日に来たい。

険しい道のりを超えて出会ったのは、おしゃれな空間とおいしいメニュー、そして癒しの寅さんだった。

寅さん以外の猫に会うためにも、あと7回は来たい。

トイレが風呂、風呂がトイレ

トイレに寄って帰ろうとしたら、トイレは元牛乳風呂だった。

寄らないと見えない場所にあるため、トイレに寄るのはマストである。
牛乳風呂も将来トイレとして活用されるとは思っていなかっただろう
牛乳風呂も将来トイレとして活用されるとは思っていなかっただろう
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