特集 2018年6月13日
 

天国のような釣り堀「武蔵野園」の経営哲学

練り餌は親指の先ぐらいの大きさが目安

さて、ここは釣り堀だ。満を持して、コイでもヘラブナでも釣ってみよう。
その前に手作りの社を参拝
その前に手作りの社を参拝
「魚とのご縁がありますように」と祈願し、5円玉を入れる
「魚とのご縁がありますように」と祈願し、5円玉を入れる
ところで、僕は釣りに関してはまったくの初心者。スタッフのお兄さんが丁寧に教えてくれた。
まず、竿と練り餌ですね
まず、竿と練り餌ですね
「練り餌は親指の先ぐらいの大きさが目安。その際、魚から見えないように針を隠すのがポイントです」
ふむふむ
ふむふむ
「魚が練り餌をちょんちょんとつついてくるので、あとはパクッと食うのを待つだけ。当たりがない場合は魚が泳いでいない層に針がある可能性が高いので、浮きと針の間隔を調整してみてください」

小学生でも10匹以上釣る子がいるそうだが、果たして釣果はあるのだろうか。2代目が「釣りながら飲んでいいよ」と声をかけてくれたので、すばやくホッピーを注文。

釣果ゼロの同志に会ってホッとした

ジョッキを片手に、いざスタート。じっと座っていると、初夏のそよ風が肌を撫でる。周囲の話し声は昼寝中に遠くで聞こえる音のようだ。隣接するグラウンドからは草野球の声援。
ひたすら無心になれる時間
ひたすら無心になれる時間
やはり、天国だ。
!
30分が経過。釣れません。浮きはしょっちゅう動くものの、ぐいっと大きく沈むことはない。竿を置いて気分転換の散歩に出た。
少年よ、釣れるかね
少年よ、釣れるかね
「一匹も釣れない。餌がすぐバラけちゃうんだよね」

「あれ、平日だけど学校は?」と聞くと「運動会の振替休み」とのこと。釣果ゼロの同志に会ってホッとした。釣り場に戻って再び釣り糸を垂らす。
あれ、引いてる?
あれ、引いてる?

「武蔵野園」はキャッチ&リリースシステム

魚が針にかかっている。引きも強い。どれほどの大物だろうか。
そうでもないな
そうでもないな
一瞬、Tシャツの柄みたいになった
一瞬、Tシャツの柄みたいになった
獲物は体長20cmほどのコイ
獲物は体長20cmほどのコイ
しかし、正直釣れるとは思っていなかったので若干動揺している。「武蔵野園」はキャッチ&リリースシステムなので、針を外して池に戻さないといけない。しかし、どうすれば。おろおろしながら、先ほどのお兄さんを呼ぶ。
あ、針の外し方ですね
あ、針の外し方ですね
「皆さん、けっこう自分で外すんですか?」「そうですね、大体は」というやりとりをしながら、さっと外してくれた。
こう、クイっと
こう、クイっと
ありがとうございます。コイくん、さよなら。
リリース
リリース

その場その場のインスピレーション


多くの人に愛されてきた「武蔵野園」。その楽園ぶりは口コミで広がり、とくに土日は食堂業務がキャパオーバーになるほどだという。

青木さんに今後の展開を聞くと、「将来はこうしようではなくて、その場その場のインスピレーションだからね」とのこと。

「客ファースト」の思いで、どんどん姿を変えてゆく釣り堀。青木さんから飛び出る新たなアイデアが楽しみだ。次に来たときは、池の中をジョーズが泳いでいるかもしれません。
昔からここにいたかのようなジョーズ
昔からここにいたかのようなジョーズ

<取材協力>

釣り堀 武蔵野園
東京都杉並区大宮2-22-3 和田堀公園内
TEL.03-3312-2723

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