特集 2018年7月13日
 

沖縄の焼きそばは少し違う

とある食堂のメニュー。「沖縄風」焼ソバとある
とある食堂のメニュー。「沖縄風」焼ソバとある
沖縄には、本土のそれとは少し違う食べのがある。例えば「ちゃんぽん」。ちゃんぽんといえば長崎ちゃんぽんのように麺だが、沖縄のちゃんぽんは野菜炒めの卵とじがご飯にのっている。ぜんざいはホットではなくかき氷だし、天ぷらは衣が厚くてフリッターのようだ。知らずに頼んでしまったら、食べるときにどう気持ちを切り替えればいいのかわからない。そんな少し違う沖縄の食べ物で今回は焼きそばを取り上げたい。
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沖縄では、焼きそば=「炒めた沖縄そば」?

まずは前提としてだが、 沖縄では「そば」といえばほぼ「沖縄そば」のことを指す。つまり大衆食堂で「焼きそば」を注文すると、出てくるのは沖縄そばの麺を炒めたものだ。
一方、イベントなどで出店される屋台などでは一般的な中華麺の焼きそばが出てくることもあり、沖縄で「焼きそば」は二種類あると考えた方がいい。

今回注目したいのは食堂で出てくる「焼きそば」の方。わかりにくいので沖縄焼きそばと呼ぶことにする。沖縄焼きそばは沖縄そばの麺を使っているだけではなく、味付けや具材に関しても少し違う。
しかし頼んで出て来たものが想像と違うなとは毎回思うのだが、何が違うのかがハッキリしない。
ということで今回は沖縄の食堂を巡り歩いて「焼きそば」を注文し、「沖縄焼きそば」とは一体どのような料理なのか、その傾向を探ってみようと思う。
大衆食堂 ミッキー
(沖縄市)
まずは沖縄市の老舗食堂である「大衆食堂ミッキ−」。
沖縄市のパークアベニューにあるのだが、外観からして奇妙な異国情緒が漂っている。
沖縄市のパークアベニューにあるのだが、外観からして奇妙な異国情緒が漂っている。
ゴーヤーちゃんぷるーの左横のなっとうタコライスも気になる
ゴーヤーちゃんぷるーの左横のなっとうタコライスも気になる
結構メニューは豊富で、洋食と沖縄料理がごっちゃになった感じだ。
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焼きそば 600円

味付けは多分醤油で、入ってる具材はレタス、もやし、たまねぎ、にんじん、鶏肉。
ミッキーで特徴的なのは、焼きそばにホットソースが付いてくること。
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炒めたレタスの食感が特徴的なのと、ゴロゴロとした鶏肉。ホットソースはそこまで辛くなくて、トマト感が結構する感じ。加えることでガラッと味が変わる。
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ノーマルな焼きそばは(多分)醤油味だが、ケチャップ味の「カープ道焼きそば」というメニューもあるようだ。
ケチャップとカープの関係性は、広島カープがミッキーがある沖縄市で春季キャンプをしているからだろう。
大衆食堂ミッキー
沖縄県沖縄市中央3-1-6
11:00-22:00、日曜定休
TEL:098-939-9663
はつみ食堂
(浦添市)
続いては浦添市の「はつみ食堂」。年季の入った食堂の文字がいい味を出している。
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昼には多くのお客さんで賑わっているが、駐車場が割と狭いのでしょっちゅう車の移動が必要だったりする。
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ザ・沖縄の大衆食堂的なメニュー。焼きそばの味はソース、しょうゆ、ケチャップの3種類から選択できる。
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焼きそば(しょうゆ) 600円

入ってる具材はキャベツ、たまねぎ、にんじん、ニラ。肉はコンビーフハッシュ。
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肉がコンビーフハッシュなのにちょっとびっくりだが、これがなかなか焼きそばに合う。次はソースとケチャップも試してみたい。
はつみ食堂
沖縄県浦添市屋富祖2-1-1
11:00〜18:00、日曜定休
TEL:098-876-3035
ハイウェイ食堂
(那覇市)
こちらは那覇市のハイウェイ食堂。
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ちょっとハイカラな響きで西洋風な内装だが、メニューはがっつり大衆食堂。24時間営業。
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メニューが多すぎて食券機のメニュー数が足りていない。結局自分でおばちゃんにメニューを言わなければいけないシステム。
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焼きそば 550円

入ってる具材はキャベツ、たまねぎ、にんじん、ニラ、もやし。肉は薄切りよりは厚い豚肉とポーク。
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味付けはしょうゆ。焼きそばの麺は平麺。平麺の焼きそば珍しいが美味しかった。
ハイウェイ食堂
沖縄県那覇市前島2-3-6
24時間営業
098-863-2277
食堂花笠
(那覇市)
お次は国際通り近く、ホテルJALシティの裏手あたりにひっそりと佇む『食堂花笠』。
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看板を見ると2号店とある。すぐ近くにある年季の入った小さなお店が1号店。そして公設市場の近くには『花笠食堂』がある。いろいろと混乱してしまうが、まあおそらくいろいろあるのだろう。
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テーブル席、カウンター席、座敷席があり、お昼時は近隣のサラリーマンや観光客で賑わう。このときはお昼のピークを外したのが、それでもぽつぽつとお客さんが入っていた。
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焼きそば 650円

具材はキャベツ、たまねぎ、にんじん、ニラ、ツナ。
味付けはケチャップ味がメインだが、ウスターソースも混じっているかな?という印象。しっかりめの味付け。
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焼きそばについてくるサウザンアイランドドレッシングは付け合せの千切りキャベツ用。焼きそば用ではない。
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はじめはお肉的なものが見当たらず「あれ、野菜だけの焼きそばなのかな?」と箸でさぐってみたところ、わずかながらツナが入っていた。焼きそばにツナとは。
食堂花笠 2号店
沖縄県那覇市牧志1-3-14
10:30〜20:00
098-867-3830

うみちか食堂(宜野湾市)

お次は宜野湾市のコンベンションセンターの近くにある『うみちか食堂』。
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食堂は建物の一階部分で、青い大きな看板が目印。
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こちらも人気店とあって、お昼時にはお客さんでいっぱいになるほど。
座敷席もあるのがファミリーにとってありがたい。
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きれいな写真入りのメニューが見やすく、種類もかなり豊富。ここの焼きそばは少し特徴的で、熱々の鉄板の上に焼きそばがのっており、生卵がトッピングされている。味付けも塩味、ソース味、ケチャップ味の3種類から選択可能。隣のイカスミ焼きそばも気になるぞ。
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焼きそば(ソース味) 650円

具材はキャベツ、たまねぎ、にんじん、もやし、ニラ、ベーコン、花かつお、生卵と具だくさん。
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なんとツナに続き今度ははベーコンが入っていた。今回はソース味だが、ケチャップ味だったらナポリタン風な味わいになりそう。そうなるとニラやもやしに違和感が生まれそうだが。
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食べ終わっても鉄板の上にはソースがたっぷり。かなり味が濃い焼きそばだった。
そして鉄板なので最後まで熱々のまま食べられるかと思いきや、店内が冷房&扇風機ガンガンで寒いぐらいだったので、あっという間に冷めてしまった。これは沖縄の食堂あるある。
うみちか食堂
宜野湾市真志喜2-27-1
11:00〜21:00
098-897-1117

フレッシュプラザ ユニオン

最後は食堂ではなく、スーパーから。台風でも全然閉まらないスーパー「フレッシュプラザ ユニオン」の焼きそば。
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お弁当コーナーに「沖縄風チャップソース焼きそば」があった。
お値段は100g当り79円。177g入っていたので139円。
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原材料を見てみると、沖縄そばに野菜(キャベツ、たまねぎ、にんじん)、豚肉、ソース(トマトケチャップなど)を絡めて炒めたようだ。
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ハイウェイ食堂ほどではないが、通常の食堂の焼きそばよりも若干麺が平たくて太い感じ。原材料名に記載されていないポークやピーマンが入っているのはご愛嬌か。
材料もケチャップ味も、もはや沖縄風ナポリタンスパゲティである。

沖縄における「焼きそば」とはなんなのか

さて、以上が今回食べてきた焼きそばである。ここから沖縄焼きそばについておさらいしよう。

沖縄そば

すべての食堂の焼きそばの麺が沖縄そばであった。

味付けのバリエーションが豊富

まず一般的な焼きそばがソース味なのに対して、沖縄の焼きそばはしょうゆ味、しお味、ソース味、ケチャップ味とバリエーションが豊富である。

自由な肉使い

続いて注目したいのは肉。
一般的な焼きそばは豚コマ的な豚肉の薄切りかソーセージが多いが、沖縄のそれはポークだったり、チキンだったりベーコンだったりツナ(!)だったりと、かなり自由に入っている。

味が濃い

全体的には結構油でぬらぬらしている。沖縄そばの麺は油がすでにまぶされているので、さらに油で炒めることによって結構な油の量になってるのではないかと推測できる。また味付けのソースの量も多くて味が濃い。

以上、何をもって「沖縄焼きそば」とするかということだが、
沖縄そばが使われていて、ソースや具材は各店の趣向によるが結果的に味が濃くて油でぬらぬらしたもの、ということになるだろうか。
言葉にするとまったく美味しくなさそうだが、普通に美味しいのでまだ食べた事が無いという方はぜひ一度ご賞味あれ。
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