特集 2018年7月23日
 

南海上の台風が酷暑にブレーキをかける?〜あと出し天気予報

熊谷で41.1℃。国内最高気温の記録を更新!記録的な酷暑がいつまでつづくか?
熊谷で41.1℃。国内最高気温の記録を更新!記録的な酷暑がいつまでつづくか?
1週間の天気予報を振り返って当たったかどうかを検証する週1連載。
勝敗とその理由を振り返ります。はたして今週の成績はどうだったのか。

(本連載は振り返りが中心で、詳しい予報は行っていません。予報が見たいかたはウェザーマップなどの専門サイトをどうぞ)
1977年滋賀生まれ。お天気キャスター。的中率、夢の9割をめざす気象予報士です。 好きな言葉は「予報当たりましたね」。株式会社ウェザーマップ所属。 ツイッターでも気象情報やってます。

前の記事:「今週も酷暑とまらず 暑さを左右するのは台風?〜あと出し天気予報」
人気記事:「今週は台風の北上で、不機嫌な人が増加? 〜あと出し天気予報〜」

> 個人サイト ウェザーマップ・増田雅昭 ツイッター @MasudaMasaaki

1週間を振り返る(東京都心周辺)

1週間を振り返る(東京都心周辺) 予報は前日夜にこちらでやってます。
1週間を振り返る(東京都心周辺) 予報は前日夜にこちらでやってます。

雨が1滴も降りませんでした

暑すぎた先週。「暑い」と言うたびに100円を払うゲームがあったら、大損をしていただろう。

ただ、こういうとき、予報は当たる。

これだけ気温が上がっているのは、よく晴れているから。先週の東京は、なんと1滴も雨が降らず。

そういえば、天気予報では、「晴れ」「暑い」しか言ってなく、「それ、きのうも言ってましたよね」と他の出演者からつっこまれる毎日に。

天気予報でしゃべるのは大変だったが、予報はらくらく。7日間とも当たりで、パーフェクト達成!
この高温を冷ますためにも、少しは雨が降ってほしいところ。でも、予報がハズれない程度にお願いします。
この高温を冷ますためにも、少しは雨が降ってほしいところ。でも、予報がハズれない程度にお願いします。

【今週のみこみ】今週の“ここ最高”は「熊谷」

きょう23日、とうとう国内最高気温が更新された。埼玉県の熊谷で41.1℃を観測。真の意味で「最高」の場所となった。

いったん高知県の江川崎(四万十市)に41.0℃でうばわれていた日本記録を、5年ぶりにうばいかえした形だ。

ただ、こうちょくちょくと日本記録が塗りかえられると、これまでの驚愕感はないというのが正直なところ。

こんなペースだと、次は4年で更新、3年で更新と、塗り替えられる間隔が短くなっていきそうだ。

ひとまず、今の暑さのピークは、いったん今週明けまで。今週なかばからは、夏の高気圧の勢いがほんの少しだけ弱まる。

さらに、今週後半の気温を下げる気配があるのが、南海上の熱帯低気圧。台風まで発達して日本の近くに北上してくる可能性もある。
熱帯低気圧や台風に向かって、風は吹き込む。台風が南に近づいてくると、北風が吹きやすく、暑さは落ち着く。
熱帯低気圧や台風に向かって、風は吹き込む。台風が南に近づいてくると、北風が吹きやすく、暑さは落ち着く。
もちろん雨が降れば高温ではなくなるが、そこまで台風が近づかなくても、北風を引き込むため、高温にブレーキをかけてくれる。

熱帯低気圧や台風がどこまで北上してくるか?週後半に暑さはどれだけ落ち着くか? 結果は来週!

落ち着くといっても、30℃は余裕で超えそうですが…。
!
今週の格言
『国内最高気温の記録更新は、どんどん短くなっている。記録更新が夏の恒例行事になることも。』

TEN-DOKU

前回(7/9)の出題は、「この日はどんな天気だったでしょう?」でした。

選択肢はこの4つ。
1)日本各地で突発的な豪雨。花火大会が中止になった所も。
2)全国的に猛暑。高校野球が中止になった所も。
3)日本各地で暴風。遊泳が禁止になった海も。
4)全国的に乾燥。山火事があいついだ。
2013年7月27日。気象庁天気図。
正解は「1)日本各地で突発的な豪雨。花火大会が中止になった所も。」でした。

前線は九州の北でとぎれているものの、本州付近は高気圧が南に凹み、低気圧や前線っぽいものが勝っている一日でした。

とくに日本海の低気圧は、上空に寒気をともなっていて(寒冷渦とか寒冷低気圧と言います)、北海道〜本州では、活発な雨雲や雷雲があちこちで発生していました。

こういった動きが遅い、パッと見、弱そうな低気圧は、上空に寒気をともなっていることも多く、低気圧の東側や南側で激しい現象をもたらすことがしばしばあります。

この日は関東でも各地で激しい雷雨となり、夜の隅田川花火大会は、雷雨のため開始30分後に中止となりました。

「3つ描かれてはいるけれども、実質は1つの巨大な低気圧におおわれてるようなものではないかな?、と。これではいつどこで雨が降ってもおかしくないと思われるのでこたえ:1)(イシロさん)」

いい見方です!

「日本海にある低気圧は1002hPaと一見弱い低気圧に見えるが上空に寒気を伴った寒冷低気圧。その南東側は激しい気象現象が起こりやすい。(山さん)」

そう、人は見かけによらずと同じく、低気圧も見かけによらずのパターンです。

「花火大会の中止というと思い出すのが、隅田川花火大会が開始早々で豪雨のため中止になったことがありました。(おさかなマイスターさん)」 「隅田川花火大会が開始直後の豪雨で中止になった年かな?(くにおさん)」

まさに、それ!

「いつ雷雨になってもおかしくなく、花火大会が中止になるかもしれません。積乱雲が接近するとつけて冷たい風が吹くんですが、恋人どうしにも冷たい風が吹くことになるかもしれません。(移動性高気圧さん)」

そういう答え、好きです!

今週の定石はこちら。
今週の定石
『動きが遅い、パッと見、弱そうな低気圧は、上空に寒気をともなっていることも。雷雨など激しい現象の可能性を考えるべし』
今回、正解したみなさんはこちら。

おさかなマイスターさん、トムさん、よねぽんさん、移動性高気圧さん、ベルヌーイさん、naraoさん、山さん、kiyotuneさん、せうしらふさん、くにおさん、はなびちゃんさん、雄大積雲さん、Socket TR4(Lga4094)さん、シアーライン。さん、メルセデスさん、ばそるざさん、イシロさん、あきやんさん、ニノさま、メロポンさん。

正解したみなさん、おめでとうございます!

今週の問題はこちら。

今週の問題

このときの東京はどんなことが起こったでしょう?
気象庁天気図。

(ヒント)

・まずはノーヒントでいってみましょう。

<答えはこの4つのどれかです>

1)春なのに高温注意情報が出た
2)夏なのに低温注意報が出た
3)春なのに暴風雪警報が出た
4)夏なのに乾燥注意報が出た
解答はこちらから↓
理由などとともにお願いします。
正解は再来週(8/6)に!
編集部より:増田さんへの質問を募集しています。投稿はこちら。


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