日曜たのしさ一万尺 2018年8月19日
 

人間工学が敵、思いもよらぬところで左利きが顔を出す〜左利きエピソード〜

寿司すらも右利きに優しい世界に生きています。画像はこちらの記事から</a>。
寿司すらも右利きに優しい世界に生きています。画像はこちらの記事から
去る8月13日は左利きの日であった。アメリカでは左利き用パッケージの限定オレオが発売されるなど世界的な盛り上がりを見せるなか、このコーナーにもまだまだ左利きの熱い想いが寄せられた。

やりどころのないその想いを今日もそっと拾い上げていこう。
1992年東京生まれ。普段は商品についてくるオマケとかを考えている会社員。好きな食べ物はちくわです。最近子どもが生まれたので「人間ってすごい」と本気で感じています。

前の記事:「Apple WatchのSuicaは全レフティを救うスーパーソリューションだ〜左利きエピソード〜」
人気記事:「箸袋収集家の集まる全国大会でマニアの生き様を見た」

> 個人サイト 日和見びより

人間工学に基づかれると困る

今回も左利きの苦労からお伝えしたい。
回らないお寿司屋さんに行くとお寿司の置き方が反対でお箸で掴みづらいです。でも人生で1度だけ気付いてくれた大将がいて「こいつできる…」と思いました。 
ねこちぐら
息子が左利きです。家族でババ抜きをやっていたところ、早くに上がった僕は何気に息子のトランプを覗いて気づきました。トランプの右上に描かれたマークが全く見えないんです。 
ビールおかわり
ジャックは左利きでマークが見えないことに不満があるからこの表情なのかもしれない。画像はこちらの記事から</a>。
ジャックは左利きでマークが見えないことに不満があるからこの表情なのかもしれない。画像はこちらの記事から
プルタブが引きにくいので、いつも飲み口を向こう側に向けて親指で押して開けてます。 
しだり
「人間工学にもとづいた持ちやすいマウス」みたいなのは右利き用なので絶対に買いたくありません。 
Tetta
回らないお寿司にトランプ、プルタブ、果ては人間工学まで。思わぬところに生きづらさが潜んでいる。人間工学が味方してくれないとなると、もうどうしようもない気持ちになるな。

左利きとは向かい合え

左利きはそんな生きづらい世界で何とか折り合いをつけて生きている。
右利きの人と向かい合って牛丼食べるとき、真ん中に紅しょうがを置いたとする。トングが私にとっては左、相手にとっては右に来ているので、蓋の向きを変えたりする手間が省けている。 
さえ
牛丼を向かい合って食べているイメージ。画像はこちらの記事から</a>。
牛丼を向かい合って食べているイメージ。画像はこちらの記事から
自販機は、投入口が左に来るよう、機械の正面から右方向に立ちがち。 
まみー
学生時代クラス替えをしてまだみんなとなんとなーくしかなじめていない時に、字を書く時は必ず左で書き「あっ、左ききなんだー」で会話を広げる作戦を展開していました。 
おゆみ
世の中の物のほとんどが右利き用なので、左利きなのに右手もそこそこ使えるようになる。 
ギマ
結局そうなのだ。生きやすく生きようと思うと多少なりとも右利きに染まらざるを得ない。でもだからこそ心の中の左利きが今か今かと活躍のチャンスを狙っているのである。時にそれは意識とは無関係に何食わぬ顔でふらっと現れたりする。
自分でも思いもよらぬところで左利きが顔を出すのですが本人も把握しきれていません。自分の歯磨きは左手でやるのですが、娘の歯磨きは右手でやっていることに気付いたときは自分に困惑しました。 

握手する時反射的に利き手が出てしまい、噛み合わない。 
さく
無意識のうちに急に左利きが出てくると左利きのくせに驚いたり焦ったりしてしまう。「くっ…ここで…!おさまれ俺の左手!!」と中学2年生みたいな反応をしてみるのも悪くないかもしれない。
ここまではやらないほうがいい。画像はこちらの記事から</a>。
ここまではやらないほうがいい。画像はこちらの記事から

左利き発見能力の高さが普通じゃない

左利きの人は同じ左利きの人を見つけるのがうまいというのもあるあるだ。
ドラマやドキュメンタリーなどで登場人物に自分自身を投影していると、ふと違和感が生じ、「なんでかな」と思っていたら、「その人が右利きだったから」、ということがよくあります。 
のいに
お笑いコンビで、片方が左利きだとだいたい立ち位置は「利き手外側」になってるなと気づきました。 
ナツコ
最近食べ物のCMで、左手で箸使っている人が多くなったような気がする。 
エーゴ
それがテレビであっても左利きセンサーは働いてしまうし、左利きというだけでものすごく親近感が湧いてしまう。前アメリカ大統領のオバマも左利きということで勝手に仲間だと思っている。あとレオナルド・ダ・ヴィンチも。

最後に知っていると絶対に言いたくなる「あれ」にも触れておこう。
私は右利きでも左利きでも両利きでもない「クロスドミナンス」というものらしいです。これにこんなかっこいい名前がついていることを最近知り他人に話したくてしょうがないです。 
Kei
クロスドミナントとは箸は左手で使うが、筆記は右手でおこなうなど、用途によって使い勝手のいい手が違うことを指す言葉だ。もともと左利きだが一部を右手に矯正されて場合によって左右の手を使い分ける人たちなどが当てはまる。
かっこいいビジネス用語に加えてもいいんじゃないか。画像はこちらの記事から</a>。
かっこいいビジネス用語に加えてもいいんじゃないか。画像はこちらの記事から
投稿でも多く声が寄せられたように左利きの多くは楽に生きるために適度に右手も使いがちだ。つまりクロスドミナントである。やたらとカッコいい響きに気後れしてしまいそうになるが、胸を張ってクロスドミナントとして生きていきたい。

今回も左利きエピソードの投稿ありがとうございました!

思った以上に幅の広い左利きあるあるに前に同じ左利きとして共感があふれ出てしまった。生きづらさと左利きとしての自我に挟まれて文字通り右往左往する利き手とそこに生まれる絶妙な感情、たまらないな!

いつか人間工学の波が左利き界隈まで達するのを夢見て、このコーナーは今回で終わりです。

ありがとう左利き!左利きありがとう!
 ▽デイリーポータルZトップへ  
デイリーポータルZをサポートする じゃあせめてこれだけでも メルマガ SNS!

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ
↓↓↓ここからまたトップページです↓↓↓