
これをパイプで作るんです(写真は木製)
僕は民族楽器が好きで、アジア雑貨屋に行くとついつい小物を買ってしまう。ぜんぶ演奏できるわけではないのだが、近代楽器とはちがった音の響きは、見よう見まねで鳴らしてみてヒャー変な音ー!とかはしゃいでいるだけで最高に楽しい。調子に乗って録音なんてし始めた日には休日が一瞬で過ぎてしまう。
そんなたのしい民族楽器だが、中には楽器自体のつくりがシンプルなために簡単に自作できてしまうものもある。今回は、そのなかでもいちばん簡単に作れて、ちょっと珍しい楽器の作り方をご紹介しようと思う。
あれ、タイトルと違うじゃん!と思われた方、すみません。サックスもあとでちゃんと作りますから、今しばらくおまち下さい。
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2008年1月に掲載された記事の写真画像を大きくして再掲載したものです。
ディジュリドゥを作ります
今回作るのは、ディジュリドゥという楽器。何度やってもローマ字打ちがうまくできないこの名前、聞きなれない方も多いと思うが、どんな楽器か文章で説明するよりもまずは動画でみてもらうのが早いだろう。
久しぶりに吹いたのでお世辞にもうまくない演奏だが、雰囲気はわかってもらえたと思う。ヴォォォィィィィィゥゥゥゥゥ…と、うねるように変化する独特の音色。音程でメロディを奏でるのではなくて、音色のうねりを楽しむタイプの楽器だ。
もともとオーストラリアのアボリジニが使っていた楽器で、本物はユーカリの木でできている。シロアリが中身を食べてしまって、筒状になってしまった木を使うのだ。そう、筒。この楽器、じつはただの筒だ。笛みたいに横穴も開いてないし、弦が張ってあるわけでもない。だから作るのも簡単。さっそく工作を始めよう。
すぐできます
この手作りディジュリドゥ、実は僕が大学時代に練習用に使っていたものだ。簡単に作れて音もいい。
工程は3つ。吹き口を整えて、長さを決めて、組み立てる。30分もあればできる。費用も材料と工具合わせて2千円くらい。
材料は左の写真のとおり。塩ビパイプ2本と、連結用の部品(インクリーザーというらしい)3つ。ホームセンターで買える。パイプの太さは適当だが、今回は40ミリと75ミリを用意した。インクリーザーのほうは、パイプに合わせて20ミリ×40ミリ、40ミリ×75ミリ、75ミリ×100ミリを準備。
材料はこれだけ
1.吹き口を整える
用意したインクリーザーのうち、一番小さいものが吹き口になる。サイズは自分の口に合わせて選んでほしい。
吹き口を整える、といってもたいしたことはなくて、ヤスリで吹き口の角を落として、口に当てたときに痛くないようにするのだ。直接息を吹き込む部分なので、愛情をこめて磨いておきたい。とはいえ、音には影響しないので磨き方は適当でいいです。
細いほうが吹き口です
ヤスリで角を落として
サンドペーパーで磨く。ここまで所要時間10分
2.長さを決める
次に、長さを決める。これも適当でいい。2本のパイプをあわせてだいたい1.5mくらいが扱いやすいのではないかと思う。
長さを決めたらノコギリで切る。ギコギコやっていると15分くらいかかるだろうか。これが楽器のボディとなるので、気合を入れて切りたい。気持ちだけ。多少切り口が曲がってもどうということはないので適当でいいです。
のこぎりで切ります
3.組み立て
ちょうどいい長さにパイプが切れたら、いよいよ組み立て。部品をつなげて長い1本の筒にしていく。
接着剤を使わなくても、部品は意外ときっちりはまる。ばらして持ち運べるのが塩ビ楽器のいいところだったりするので、ボンド止めはしないほうがいいかもしれない。あくまで適当に。
組み立ては2分でできます。
細いほうに吹き口をつけて
インクリーザーで
太いほうとつなぐ
あ、長すぎた
ちょっと短くします
つなげて
太いほうの端にもインクリーザーを
できました!!
すぐできました
はい、適当にやってるだけで27分でできました。簡単ですね。
ではこのいい加減な楽器、どんないい加減な音がすることだろうか。ということで演奏してみます。
鳴りは上々。木製のものとはちょっと音の質感が違うが、吹きやすさの点ではむしろこっちのほうがいろんな音が出しやすいように感じた。練習用には最適だ。
音の出し方
・まずくちびるを軽く閉じて吹き口に押し付ける
・くちびるの隙間から息を吐き、ブーっと音をたてる
・ その音が反響して、動画のような音が鳴る
音が出にくかったり変だったりする場合は、思い切って楽器の長さを変えたり、吹き口のサイズを変えてみるとうまくいくかも。
慣れてきたら口の中で舌を動かしてみると、音色を変えることができる。息つぎしないで長い音を吹き続けるには、息を吸いながら吐く「循環呼吸」という必殺技があるのだが、説明するときりがないので割愛。この辺のテクニック的なことは検索するといろいろ出てくると思うので、研究したい人はぜひ。
さて、ディジュリドゥ作りはどうだっただろうか。うまくできたけれども、すぐに完成してしまったし、僕自身一度作ったことがあるので面白みにも欠ける。もう一つくらい何か作ってみようじゃないか。おまたせしました。次に挑戦するのはこれです。
この輝くボディ!