日曜たのしさ一万尺 2018年9月9日
 

茄子、アボカド、ズッキーニ、全部ブッ込む豪快ラーメン!〜みんなの実家系ラーメン〜

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インスタントラーメンや生麺をベースに、家で適当なラーメンを作って食べることがある。冷蔵庫の余り物やキッチンの調味料を自由自在に使った末に、食べながら「一体これ何味?」と首をかしげるような奇想天外なラーメンができあがったりする。

そんなラーメンを「実家系ラーメン」と分類し、#実家系ラーメンdpz のハッシュタグを使ってツイッター上で募集させてもらった。

その結果、たくさんの方が家で作ったラーメンを投稿してくれた。そこには決して専門店では見ることのできないオリジナリティ溢れるラーメンの姿があった!
大阪在住のフリーライター。酒場めぐりと平日昼間の散歩が趣味。1,000円以内で楽しめることはだいたい大好きです。テクノラップバンド「チミドロ」のリーダーとしても活動しています。

前の記事:「普段着のラーメン!家で食べている“実家系ラーメン”を見せ合おう」
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改めて、実家系ラーメンとはどういうラーメンのことなのかをお伝えしたい。お店では食べるラーメンではなく、家庭で調理して食べるラーメンで、袋麺タイプのインスタントラーメンに、例えば冷蔵庫の中にあった小松菜とハムを一緒に茹でたものを乗っけて「はい、できあがり!」というような簡単なもの。

もちろん、スーパーで売られている生麺に中華スープなどを使って自分で作ったスープをあわせたものでもいいし、カップラーメンをアレンジしたものでも、冷凍タイプのラーメンに具材を加えたものでもいい。とにかく、普段、みなさんがご家庭で作って食べているラーメンならなんでもいいのだ。

これは先週私が家で食べた「実家系ラーメン」だ。
強いてメニュー名をつけるとしたら「生活ラーメン」かな。
強いてメニュー名をつけるとしたら「生活ラーメン」かな。
スーパーで買った生麺に、自分で適当に調味料を調合して作ったスープ、そこに、余っていた白菜と小ネギ、ほんの少しだけあった高菜を加えたものである。

その味は、ひと言で言うなら「地味」。なんの主張もなく、すーっと口の中に入っていった。ワイドショーをぼーっと見ながら食べるのに最適な味であった。

と、こんな風に、要するになんでもいいのだ。ラフにワイルドに色々試した結果、全然美味しくなくなったとしてもいいじゃないか!ちゃんとしたラーメンはまた今度店で食べればいい。

例えばこちらの投稿。
これだ。鍋から直接いくタイプ。そして目玉焼きを豪快にドンと乗せる。これぞ実家系ラーメンならではのルックスと言えよう。むしろ逆に、ラーメンを極め過ぎた専門店が限定メニューとしてこの鍋ラーメンを出してくるかもしれないとすら思わせる。対極の位置にあるラーメンである。汁気が少なめに見えるところもいい。麺の柔らかな歯ごたえまで脳裏に浮かんでくるようで腹が鳴る。

続いてはこちら。
豪快だ!麺が見えないほどの過剰なコーン量。普通、ラーメン店で100円払ってコーンをトッピングしてもこんなには入れてくれないぞ!投稿して下さった方の「余ってたコーン缶全ブッ込み」、「存在を忘れてたモミノリをブッ込み」という、この表現が好きだ。そう、実家系ラーメンにおいて具材は「ブッ込む」ものなのである。後先考えず「エイヤッ!」といく勢いが大事なのだ。アボカドをブッ込んでいる2つ目のラーメンも素晴らしい。

こちらも同じくアボカドをブッ込んでいる一杯。
アボカドにプチトマトをいくつか、そしてちょっと見えにくいのだが、一個だけニンジンが入っているようにも見える。冷蔵庫の中に少しだけあったのかもしれない。このアンバランス感が最高だ。「余計なことはせず、あるがままの具材の味をそのまま活かす。それが一番なんですよ」と、自分が作ったわけでもないのに語り出したくなる。

こちらはどうだ!
「残ってた豆腐半丁と、同じく残ってた茄子の煮浸し」をブッ込んでいる。きちんと生活している人だからこそ豆腐半丁と茄子の煮浸しが少し残るのだ。生きているからこそ出会えた組み合わせと言えよう。どことなくぼんやりした画像も味わい深くて最高です!

続いてはこんなラーメン。
「鶏の胸肉を煮た汁を、塩胡椒酒醤油牡蠣油で味を調えて」いる。かなり凝っている。文字を目にしただけで美味しそうだ。だが、「揚げ玉が全部持って行ってしまう」のだ!わかる!私もつい先日、うどんもラーメンも出すフードコートの飲食店で、天かすが入れ放題になっていて、とにかくタダのものは何でももらうタイプなのでラーメンにドッサリとブッ込んだ。その結果、何食べてるんだかわからない味となった。人にはブッ込み負けする時もあるのだ。

それにしても人は実家系ラーメンに実に様々なものをブッ込んでいるものである。こちらはどうだろう。
投稿者は触れていらっしゃらないのだが、右の方に3つ並んでいるボール状のもの、これはたこ焼きではないだろうか。違っていたらすみません!もしたこ焼きだとしたら、こう伝えたい。ナイスブッ込み!

こちらもブッ込んでいる。
ゆで玉子、ホタテ、イカ、エビ、ブロッコリー、もやし、ねぎ。あるものを片っ端からブッ込んでいった感じが素晴らしい。「多様性」という言葉が思い浮かんだ。

ズッキーニをブッ込んだというこちらの一杯もすごい、
この下に麺が潜んでいることが信じられないほどのイタリアン具合だ。出番を失った麺が照れ始めているのを感じる。

「ツルムラサキ」だってラーメンにブッ込める。
制作者のパリッコさんよるとツルムラサキの味は「少しぬめりがあってかなり土っぽい」そうだ。しかし、そんな土感をまったく匂わせないほどに見た目も整って非常に美味しそうである。

「ツルムラサキ」がOKならもちろんアスパラだってマッシュルームだってOKだ。
ベースとなっているのは「アメリカ製の明星味噌ラーメン」だそうで、味に違いがあるのか気になる。もしかしたらアスパラやマッシュルームに非常によく合う味付けになっているのかもしれない。

これもまた、見た目も麗しい一杯。
なんと、「残った昨夜のガパオ炒め」を乗せているという。色々な料理が残るものである。美味しそうな組み合わせだなーと思って調べてみると、私が疎いだけでガパオをアレンジしたラーメンというのはかなり認知されているらしい。急いでマネしたくなってくる。

続いてこちらもアジアンテイストのラーメン。
「パクチーラーメン」に生パクチーを乗せる。美味しくならないはずがない。ラーメンが喜んでいるのがわかる!「こんなに素敵に仕上げてくださって、本当にありがとう……」と、涙ぐんでいるのがわかる!

実家系ラーメンの世界は自由ゆえ、もちろんこだわりをとことん突き詰めたっていい。
自作したチャーシューをたっぷりブッ込んでドカっと盛り付けたラーメンの上には「岩下の新生姜」を刻んで散らしてあるそうだ。これはもう、見た目からして絶対美味しそうだ!

こちらのラーメンのルックスも素晴らしい。
なんたるシンプルな美しさだろうか。旅先で入った食堂で出てくるラーメンのような。実家系ラーメンには本当に人それぞれの個性が現れるなと改めて思う。

いかがだろうか。本来こういったラーメンは、家で作られ、作り主が食べ、そしてこの世から消えていくものだ。それをこんな風にたくさん眺めることができて私は大変嬉しい。そして、色とりどりのラーメンを眺めているうちにどんどん腹が減り、新たな実家系ラーメンを作りたくて仕方なくなってくるのだ。

この場で紹介できなかったラーメンがまだまだたくさんあるのですが、みなさまご協力いただき本当にありがとうございました!今後も家ならではのラーメンを作り、味わっていきましょう!
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