特集 2018年9月14日
 

テキーラ村の黒曜石でやじりを作る

テキーラから原始人の話になります!
テキーラから原始人の話になります!
テキーラというものがある。アガベというリュウゼツランから作られる蒸留酒で、アルコール度数が高く、マルガリータなどのカクテルのベースにもなる。日本ではめちゃくちゃ飲む、ということはないけれど、よく知られているお酒だ。

そんなテキーラは、基本的にはメキシコの「テキーラ村」で作られたものしかテキーラと呼ぶことはできない。ということで、テキーラ村にテキーラ工場を見に行こうと思う。結果、光り輝く美しい黒曜石となる。
1985年福岡生まれ。思い立ったが吉日で行動しています。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。

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> 個人サイト Web独り者 彼女がいる風の地主恵亮

テキーラはカッコいい

お酒の好みはいろいろあると思うけれど、洋酒を飲んでいるとカッコいい感じがする。レイモンド・チャンドラー著「長いお別れ」では主人公のハードボイルドな探偵フィリップ・マーロウが「ギムレットにはまだ早い」と言っていた。カッコいい。
私はテキーラです!(この記事です!)
私はテキーラです!(この記事です!)
ギムレットはジンベースのお酒なのだけれど、私は中南米の賑やかさを求め「テキーラ」派だ。上記の写真は「待ち合わせにワンランク上の男になって向かう方法」という記事で使った写真なのだけれど、テキーラを飲みましょう、と推奨している。私にはテキーラの血が流れているのだ。
これがテキーラです!
これがテキーラです!
そう、テキーラはカッコいいのだ。中南米の風を吹かせることができるのだ。ハードボイルドなのだ。ということで、テキーラをもっと追求したい、ということでテキーラ工場に行くことにした。フィリップ・マーロウにギムレット、地主にテキーラなのだ。
ということで、テキーラ村に来ました!
ということで、テキーラ村に来ました!

テキーラの条件

テキーラはメキシコでしか作られていない。他の国では作られていないのだ。しかも、基本的にはメキシコの「テキーラ村」周辺だけでしか作られていない。それ以外のメキシコ国内で同じように作られたお酒は「メスカル」となる。他にもいろんな条件があるけど。
アガベというリュウゼツランの、
アガベというリュウゼツランの、
この部分でテキーラを作ります!
この部分でテキーラを作ります!
リュウゼツランからは「プルケ」というお酒も作れるが、これはリュウゼツラン科の植物の樹液で作られる。一方でテキーラはリュウゼツランの球茎を蒸して作る。リュウゼツランにもいろいろな種類があるけれど、テキーラは基本的には「ブルーアガベ」という種類。メスカルは他のリュウゼツラン科の植物でも問題ない。
テキーラ村の周りはリュウゼツランラン畑が広がる
テキーラ村の周りはリュウゼツランラン畑が広がる
テキーラ村にはいくつものテキーラ工場がある。日本で売られているテキーラも当たり前だけれど、ここで作られている。ということで工場見学に出かけた。私のテキーラがどのように作られるか見ておきたいのだ。
アガベの球茎が大量!
アガベの球茎が大量!
それをどこかで蒸して、
それをどこかで蒸して、
それを絞っていると思われます!
それを絞っていると思われます!
ちなみに蒸したのがこちら!
ちなみに蒸したのがこちら!
説明もしてくれているのだけれど、日本語ではないのであまりよくわからなかった。ただたぶんそういうことだろう。蒸したアガベの球茎もくれた。食べてみるとスジだらけなのだけれど、めちゃくちゃ甘い。干し芋みたいな味だった。メキシコで1番美味しいかもしれない。
たぶん絞ったのをなんかしてるんだと思います!
たぶん絞ったのをなんかしてるんだと思います!
そして、出来上がったばかりのテキーラ!
そして、出来上がったばかりのテキーラ!
テキーラは寝かせると値段があがる。出来立ては「ブランコ」というそうだ。飲んでみると美味しい。アルコール度数は高いけど、風味もいい。やはりテキーラは美味しいのだ。ちなみに樽で寝かせるとどんどん黄色くなるようだ。
寝かせるとどんどん黄色くなります!!!
寝かせるとどんどん黄色くなります!!!
寝かせると値段も変わります!
寝かせると値段も変わります!

黒曜石の登場

試飲が無料なので、美味いな、無料のテキーラが一番美味しいな、と思っていたら、工場の方が話かけてくれた。リュウゼツランを指差し、黒曜石があるだろ、と言っている。たぶん、そう言っている。
教えてくれています!
教えてくれています!
アガベ畑に黒曜石があると、いいアガベが育つらしい。あるいは、黒曜石があるような土地がいいアガベを育てる、と言っている気がする。そう思いアガベ畑を見ると確かに黒曜石が置いてある。
展示用の畑ですが、
展示用の畑ですが、
確かに黒曜石だらけ!
確かに黒曜石だらけ!
黒曜石は石器時代からナイフややじりとして使われてきた。そして、美味しいテキーラにも黒曜石は必要なのだ。黒曜石は日本ではその辺を歩いていれば落ちている、というものではない。もちろんメキシコでも黒曜石が落ちているのは見かけなかった。
でも、テキーラ村では、
でも、テキーラ村では、
歩いていると、
歩いていると、
そこら辺に普通に落ちている!
そこら辺に普通に落ちている!
光が輝く美しい黒曜石がめっちゃ落ちている。黒曜石だ、黒曜石だ、黒曜石だ、とバンバン黒曜石が見つかる。黒曜石はそこそこ貴重なものと思っていたけれど、コンビニより多く簡単に見つかる。
3分でこの量!
3分でこの量!
テンションがあがった。私は輝いて綺麗なので黒曜石が大好きでして、北海道で黒曜石のナイフ作りをしたこともある。テキーラを忘れるくらい黒曜石を探した。テキーラ村はテキーラの街ではなく黒曜石の街なのだ。
北海道で作った黒曜石のナイフ!
北海道で作った黒曜石のナイフ!

やじりを作る

テキーラ工場でおじさんからもらった黒曜石を日本に持って帰ってきた。テキーラは買わなかったのだけれど、黒曜石はちゃんと持って帰ってきた。作ろうではないか、やじり的なものを。
もらった綺麗な黒曜石を、
もらった綺麗な黒曜石を、
鹿の角で叩いたり、
鹿の角で叩いたり、
金槌で叩いたり、
金槌で叩いたり、
ルーターで削ったり、
ルーターで削ったり、
耐水ペーパーで磨いたりして、
耐水ペーパーで磨いたりして、
やじりを、
やじりを、
作りました!!!
作りました!!!
テキーラからやじりを作り始めると思わなかった。あと黒曜石が小さいのでなかなか割れず、しかも硬いのでルーターでもなかなか削れず、さらに持ち前の不器用を遺憾なく発揮して、上記のようなできになった。でも、満足だ。
満足!!!
満足!!!
テキーラを追求すると、上記の写真のようになるとご理解いただきたい。テキーラ飲んで酔ってしまったかな、と思うけれど、全く酔ってない。しかし、黒曜石に酔った結果である。テキーラとは黒曜石であり、上記のような格好なのだ。
輝いてはいるよね!
輝いてはいるよね!

テキーラとやじり

テキーラのことをもっと知りたいと思って訪れたテキーラ村で、原始人的なところに行きついた。人生とはわからないものだ。偶然が新たなる物語を紡ぐ。そう、それがテキーラの魅力なのだ、きっと、たぶん、おそらく。
削った黒曜石が全然輝かないのでニス塗った!
削った黒曜石が全然輝かないのでニス塗った!
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