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コネタ


コネタ024
 
これがリアルウナギパイだっ!
リアルウナギパイ

子供の頃、「ウナギパイ」と聞いて胸をときめかせたことはないだろうか? そして、いわゆる「夜のお菓子、うなぎパイ」を見て、なんじゃこりゃと思ったのではないだろうか。 アレはあれでさくさくしておいしいけれど、ウナギの気配はしない。 「アップルパイにリンゴが入っているのに、ウナギパイにウナギが入っていないのはおかしい。」 10数年そう思い続けてきた私は、2004年土用の丑の日に向けてイメージ通りのウナギパイをつくることにした。

上泉純



材料
パイシート
うなぎの蒲焼き
卵(表面の照りだし用)
山椒(オプション)
材料
作り方
1.パイ皿にパイシートを敷く。
2.うなぎの蒲焼きを切ったものを乗せる。
3.別のパイシートで覆う。
4.溶き卵を塗って、飾り付けをする。
5.200度のオーブンで20分焼く。

これだけである。が、数々のしょーもない難問が私の前に立ちふさがった。 部屋が異常に暑いのでパイシートがでろでろになってしまうのだった。 パイシートは生地とバターが層になっており、オーブンに入れることでバターが溶け出し、 生地の部分がバターでフライにされるような感じであのぱりっと感が出る。 作っている時点で溶け出したらまずいのである。

ということでパソコン部屋をやにわに掃除しはじめた。私の家でエアコンがあるのは パソコン部屋だけだ。室温は32度。これをエアコンで25度にすることから始める。

次に道具がないことに気が付いた。パイ皿ってパイを焼くときの皿である。 が、私はパイを焼いたことなどない。とりあえず近所のホームセンターに行ってみたが、 パイ皿は売っていなかった。どうしようと思ったら、バーベキュー用品売り場に取り皿に 使うようなアルミの皿が売っていた。5枚で198円。形が似ているのでこれを購入して帰路についた。

家に帰るとうなぎの蒲焼きを切り、エアコンを入れ、三脚にデジカメをセットする。 パソコンとはミスマッチな小麦粉をまきちらしながらどうにかオーブンに入れるところまでたどり着いた。


ここまでのあらすじ
敷いて 詰めて
かぶせる 左上「敷いて」
右上「詰めて」
左下「かぶせる」

最後の段階の飾り付けでちょっと迷った。一般的には葉っぱや格子の模様にするが、その丸さが何かを想起させる。 「あ、Z君や。」最近では缶バッチやら300個の玉やらあみぐるみになったりしているZ君。彼はそういえば丸かった。 今日はパイになっていただくことにした。あまりの部分でZ君のパーツを切り出した。 しかし、口があったかどうだか定かではない。 一応切り出したが、多分なかったような気もしたので目とおでこのZマークだけ乗せてみた。


飾り付け 口なしZ君
迷ったけど 口はなし


Z君近影
口あるぞー

そうこうしているうちにパイが焼き上がった。網の上で休ませているとほのかなバターの香りが漂ってくる。 普通においしそうだ。でも中身はウナギの蒲焼きなんである。おいしそう、でも少し不安だ。 ばらばらに食べれば鉄板で美味しいに決まっているのだから。


焼き上がり
ほんのり小麦色

冷めた頃を見計らってまな板の上で切る。おお!まさしくウナギ入りのパイ。ウナギパイだ。 お皿に乗せて、山椒をふり、青物(なぜかバジル)をあしらってみた。 カフェメニューで「ヘルシーなシーフードのパイをおためし下さい。イールパイ450円」(イール=EEL(うなぎの意))とか 書かれていても不思議ではないその姿形。


パイを一切れ
「EEL PIE 450円」

さあ、長年の夢だったリアルウナギパイを食べてみよう。 もぐもぐ、あ、普通においしい。 そうなんである。手前味噌でいささか恥ずかしいが普通においしいのであった。 パイに包まれたウナギが蒸されていい感じに柔らかくなっている。フォークでさくっと切れる。 が、しかし、中身は蒲焼きなのでカフェメニューというよりは創作居酒屋メニューの味だと思った。


飲み屋の味
これひときれでハイボールが
中ジョッキで2杯飲めました。

 

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