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コネタ


コネタ037
 
ドライブスルーで100円そば
これぞ沖縄の文化

そば。この二文字の持つ意味ほと、沖縄と本土との違いをまざまざと見せ付けられるものは他にないだろう。本土ではそば粉を使う。当たり前のことのように思えるが、沖縄では違う。なんと小麦粉を使う。しかも本土のそれより何倍も地域に根付いている。その証拠に沖縄では100円で、しかもドライブスルーでそばが食べられるのだ。これこそ沖縄ファーストフードの在り方と言えよう。それはもう、行かないわけにはいかない。

安藤 昌教



ドライブスルーが売りのように見えるが

 ここ「なかむら屋」はドライブスルーに限らず店内でも、おいしい沖縄そばや、ボリュームたっぷりの定食を頂くことが出来る。筆者も何度か足を運んだことがあるが、どのメニューも本当においしい。ドライブスルーは初めての経験なのだが、ちょうどおなかもすいているし、期待が膨らむ。

人んち感漂う入り口
 大通りに面したドライブスルーの看板に沿って入り口へ車を走らせると、どう見ても人の家の納屋のようなところに導かれた。

 えっと、おれ何しに来たんだっけ、と一瞬目的を忘れる。回覧板持ってきたんだっけか。

 いや違う、そばを買いに来たのだ。
高さ制限あり
 通路に車を入れるとますます裏っぽくなった。通路の隣は野菜の保管庫らしく、厨房の人が忙しそうにキャベツを抱えて店内に入って行く。

 戸惑っていた僕の車を見て、お店の人が出てきてくれた。
「ドライブスルーはそのまま進んで下さいねー」
「あ、はい」

 高さ制限にびびりながら、言われたとおり店舗の外周に沿って車を進めると、突き当たりの角にカウンターがあった。どうやら注文はマイクとかでするわけではなく、直接カウンター越しにお願いするようだ。
忙しいところをすみません
 カウンターの中ではおばちゃんが忙しそうに札を数えていた。

 「何にします?」
 「え、あ、100円そばを」
 「わんこね」
 「あ、はい」

 100円そばは、この店では「わんこ」の名称で売られているらしい。かなり怖気づきながらもなんとか目的の100円そばを注文することができた。あとは出来るのを待つだけだ。店内からは活気のある厨房の音と、うまそうな匂いが漂ってくる。
弁当もうまそう
 メニューは100円そばの他にも、野菜そば、そーきそば(そーき=長時間煮込んだ豚のリブ)、ぜんざい、カキ氷等、豊富にそろっていた。特に目を引くのがカウンターにずらりと並べられた弁当。大きいのが400円、小さいのが350円。その他単品でいなりやおにぎりも追加できる。

 弁当はいかにも手作りという感じで、肉とかソーセージとか揚げ春巻きとかがこれでもか、という勢いで詰め込まれていた。カロリー表示とか、そういうケチくさい話はこの際抜きだ。
100円とは思えないクオリティー
 注文して約5分、カウンター越しに100円そばを受け取った。具はシンプルにかまぼこのみだが、麺は太く歯ごたえのある沖縄そば。また特筆すべきはその汁のうまさ。濃い目のカツオだしに沖縄のうまい塩が加わり、インスタントでは表現できない本場の味となっている。塩分過多になりそうだが、思わず飲み干してしまうほど。

 カウンターのおばちゃんいわく、ドライブスルーの利用客も結構多いとの事。確かに車から降りずに弁当とそばを買えるというのは便利ではある。しかし実際に車でそばを受け取ると、どこで食べたらいいのか困ってしまう。絶対に食べながら運転はできないし。結局僕は車を置いて近所の公園で食べたのだが、それなら店内で食べてもよかったな、とも思った。

 

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