ハードとコンテンツの関係性を考える
このシンプルな作品も、よく見られるタイプのひとつである。
そろそろ改札生け花ケース鑑賞ポイントが分かってきたみなさんの目には、つつましやかな佇まいが好ましく映るかもしれない。
しかし、たしかに全てを白く塗ることでケースとしての存在を消し、生け花に集中していただこうということかもしれないが、それは「逃げ」ではないのか。
改札生け花ケースは、花の生け手にインスピレーションを与えるべきものではないのか。困難な状況をむしろ積極的に作品に取り込んで、あらたな作品世界を広げていってほしいものだと思う。いったい何の話だ。
そんななかで圧倒的な存在感と重厚感を感じさせるのがこのケース。
高さも2メートルほどあろうかというこのケースに対抗するには、ごらんの通り、おのずと生け花の方も前衛的にならざるを得ない。
改札生け花の「今」が見える、トレンド発信基地、茅ヶ崎。ちなみに、これが生け花として前衛的なのかどうなのかを判断できる知識をぼくは持ち合わせていません。
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