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コネタ


コネタ156
 
健康サンダルって北欧っぽくて可愛いくなくない?

(text by 大塚 幸代


じつは私の足は……でかい。
25センチなのですが、縦はともかく、横幅がひろい。今計ったら11センチほどあった。
しかも皮膚が弱い。ちょっとでも合わない靴だと、皮がべろんとむける。
だから、スニーカー以外のオシャレ靴えらびは、出来ないに等しい。デザインは二の次で、問題は「入るか、入らないか」だ。毎回、「あたしって、シンデレラ……の、いじわるお姉ちゃんの役回りよねえええ」とため息が出てしまう。

でも、女子の平均身長が年々上がるにつれ、靴が大きくなっているのも事実。

夏がはじまった頃、「今年こそは、ミュ、ミュールとか探してみよう……」と決心して、新宿にあるデパート、靴屋、地下街とローラー作戦でまわってみた。
伊勢丹で一足、「おお、履けた! そして可愛い!」という靴があった。
よく見たら高級ブランド品で、値段は7万円だった。ななまんえん。ななまんえん……私のアパートの1ケ月分の家賃が払えてしまう額だ。……諦めて靴を棚に戻した。
「サ〜ムデ〜イ、オ〜バ〜・ザ・家賃〜♪」
オズの魔法使い『虹の彼方に』の替え歌を、頭の中で歌いながら、スニーカーのブランドが作っている、4000円のサンダルを買った。お花もラメも付いていない、黒いサンダル……。履けるのがそれしかなかったのです。



サンダル探しに敗北し、疲れていたある日、近くの商店街で、これを見つけた。


真っ赤な健康サンダル。

「………よく見ると可愛いよねえ。……いや可愛いよ、天才的に可愛いよ。なんだか北欧の雑貨みたいじゃない…?」

思い込んだら、どんどん可愛く見えてきた。
Lサイズを履いてみたら、優しく足にフィットした。ゴム製だから、伸びるのだ。
値段をきいてみたら、500円だった。安っ。さっそく購入、履くことにした。

しかし。
飲み会に履いて行ったら、友達に
「何で便所サンダル履いたままなの……?」と言われ、
実家に履いて行ったら母に、
「何それ、それ履いてここまで来たの? みっともない、はずかしい」
と罵倒された。

……悪し様に言われるにつけ、ますます健康サンダルが、可愛く思えてきた。

こんなに可愛いのにいいいいいい!!
足の幅が広い私にも履ける、キュートなサンダルなのにいいいいいい!!

健康サンダルを極めよう、そして普及させよう。

燃えた私が向かった先は、


おばあちゃんの原宿、健康グッズの聖地、巣鴨。

靴屋に向かう。

おお、やっぱり、たくさんの種類がある。

どんどん試し履きすることに。

プレーンなやつは500円、マグネットの付いてるタイプは2000円。いずれにせよ安い。

写真では分かりにくいけど、これはカカトの高いタイプ。

パンプス型のもあった。

派手なピンク色もあり。


そんなわけで、今回は3足ほどゲット。


エレガントな黒。レースのようなデザインが素敵。

キュートなベビーピンク。最初に買った赤サンダルとの色違い。

ポップなブルー。ばっきりとした色がいいでしょう。


ネイルに使うラインストーンなんかを駆使して、カスタマイズするのもいいかもしれないわあ……と思った。
(実際、輸入モノの健康サンダル「ペスクーラ」などは、カスタマイズ・コンテストが行われていたりする……)

足のでっかい貴女にも、足の小さい貴女にも、しっくりくるナイス・ジャパニーズ健康サンダル。
そこらへんの靴屋で見かけたら、そっと履いてみてください。
「あ、結構いい」と感じるかも…しれません(感じないかも、しれません…)。




■プレゼント



ピンク、ブルーの健康サンダルを各1名様に。両方ともLサイズです。

欲しいと思ったサンダル、デイリーポータルZへの感想などを明記の上、ご応募ください。
まってます!
→応募はここから
・しめきり:2004年10月1日13:00
・当選者の発表は発送をもってかえさせていただきます

 



 

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