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コネタ


コネタ171
 
恋の森はどれくらい恋の森なのか


千葉県木更津市に住んでいた頃、通勤路に気になるバス停があった。
「恋の森」

純粋にかわいいじゃないか。
以前知人が住んでいたのも「ヴュラ恋の森」だった。

そして恋の森の象徴とも言えるモニュメントのある公園。
そこはその名に違わず本当に恋の森なのか?

潜入してきました。

佐倉 美穂

高すぎて遠くからしか写せないモニュメント
多分、フィールドアスレチックの入り口
その名の由来は古事記にまでさかのぼる。

日本武尊の船が難破しそうになった時、妃の弟橘媛が海に投身して海神を沈めたという。
日本武尊はこの恋の森という小山から海を見つめ、妃を偲んだのらしい。

その由来まで情緒あふれる恋の森。
公園の本名は太田山。
お相撲さんの四股名のようだが、調べてみるとフィールドアスレチックあり、文化施設もあり、春には山頂が薄桃色に染まるほど桜が咲き、市民の憩いの場になっているという。

たしかに私もお花見をしたことがある。 夜桜に酒も入り、楽しかったが、尻が猛烈に冷えたのを覚えている。
しかし、桜以外の施設に恋の予感はまるでない。

歩いてみると、脇に入る山道がそこかしこに口を開けている。これがフィールドアスレチックか。
地味だが、恋人と歩くのも良さそうな茂み具合。


老いらくの…
金鈴塚遺物保存館という施設に入ったら、そこにはお年を召した方でにぎわっていた。
恋の予感はここにもあるのかしら…。

旧安西家付近では、赤いチェックのパンツを履いた、金髪のパンクな若者が一人で歩いていた。
さっそく聞き込み、と思い話しかけてみるが、早々に立ち去られてしまった。
シャイなお兄さんも恋の森に似合うような気がします。


旧安西家。情緒漂います。
「いろり」「ひろま」の案内が素敵です

山頂にある日本武尊と弟橘媛のモニュメント。
そこは、落書き天国と化していた。
恋の森にふさわしい落書きもあれば、地元感溢れる氣志團の似顔絵、なんだかわからないけれど切実さが伝わるもの。


弟橘媛を祀った神社がありました
王道のラブ落書き
さすが木更津
「早くバイクかえせよ!」だとさらに切ない

 

そしてやはりここは恋の森。昼こそ遭遇しなかったが、夜ともなればカップルがそこかしこに…という期待を込めて、暗くなってから再び訪れた。


妖艶な銅像
その名も「恋するころ

否が応でもムード満点
カップルは、全く、いませんでした。

しかしそのモニュメント、きみさらずタワーからの展望は素晴らしかった。360度夜景をぐるりと眺められる。東京湾の向こう、横浜の光まで見える。
夜景大好きさんにはたまらないスポットだ。私も長いこと見入っていた。

ああ、週末の夜なら、花見の夜なら、ここは恋が溢れる森になるのでしょう。





唯一遭遇したカップル(かもしれない男性)達。

「また来ようね…」「ウン…」(憶測)


 

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