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コネタ


コネタ184
 
立川名物「おでんそば」とは?

(text by大塚 幸代

「このあいだ、立川の病院に、カレーピラフを食べに行ったよ」……と、立川出身の知人に話したところ、
「あー大塚さん、B級グルメ好きだもんねえ……あ、『おでんそば』は食べなかったの?」と返された。

「おでん……そば?」
「そうそう、おでんそば」
「何すか、それ?」
「いや、駅のホームにあるの。立川名物って看板に書いてある」
「……おでん入ってるんですか?」
「いや、私は食べたことないんだけど……なんかが上に乗ってるんじゃなかったかなあ」
「なんかって何すか?」
「何だろう」
「何だろう、って、立川名物なんですよね?」
「だから、食べたことないし。わかんない」
「……えー」

確かめに行かねばならない。
中央線に揺られ、中野から30分、立川をめざす。

その間に、「おでんそば」を想像してみた。


(絵が下手なのはお許しください)

「麺全体がおでん風味で、要するに『ちくわぶ』みたいな味がするのかな〜う〜ん………そういえば、『セイシュンの食卓』っていう本に、コンビニのおでんに、うどんを突っ込んで『おどん』……っていう、むちゃくちゃなレシピがあったなあ〜」

なんてことを思い出しながら、あっさり立川到着。
ホームに着くなり、ダシの匂いと、看板が目に飛び込んできた。




……これか。



食券を買う。380円、天ぷらそばと同じ値段だ。安いのか高いのか分からない。

食券を出す。
「はい、そばにしますか、うどんにしますか」
「あ、そばで……」

店員のおばちゃんが、ちゃっちゃと湯がいて、30秒。



……これが、おでんそば?

でっかい魚のすり身の、薩摩揚げ……関西地方で言う「テンプラ」が、どかーんと入っていた。直径10センチくらい、厚みが1センチ以上。




噛んでみると、断面は白かった。

そばは、普通に「立ち食いそば」の味であった。
「………?」
薩摩揚げも、食べごたえはあるけれど、これといって、ものすごい特別に美味、というワケではないような……。
「………???」
よく分からないままに完食。

そのあと売店に、JRのフリーペーパーの切り抜きが貼ってあるのを発見。

「……この奥多摩そば『なかむら亭』は、今年で創業97年の老舗。以前はおでん屋さんだったが、常連さんの『おでんもそばも食べたい……』という一言がヒントとなり、おでんそばが誕生。おでんダシで煮込まれた、大きな薩摩揚げが乗っているのが特徴」

……え、ということは、元はおでん屋さんだったのか……!
おでんは「薩摩揚げ」のみに凝縮(っていうか縮小)されたものだったのだ!!

……ちなみに、新橋のそば屋「ポンヌッフ」にも「おでんそば」があるという噂をきいて、1時間かけて移動して行ってみたのだが、




……メニューにはなかった。
冬期限定メニューなのかもしれない。

ああ、「おでんおでん」と連呼してたら、おでんが食べたくなってきた。
この秋は、おでんにそばを突っ込んで、自家製「おでんそば」を作ろう……と密かに決心しました。あなたも是非。

 

 

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