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コネタ


コネタ185
 
防災訓練はためになるスリリング
揺れる電灯と倒れる家具

みなさんもご覧になったことがあるだろう。あの大揺れの地震体験室の中で人がてんやわんやする様子を。
もちろんいざという時のためであり、遊びではない。
遊びではないのはわかっているけれども、「面白そう」と思った方もいるだろう?
実は私も思っていた。
体験している人も興奮ぎみで楽しそうにも見える。

ああ、一度あの中に入りたい。
はやる気持ちが私を体験館に向かわせた。

佐倉 美穂

特殊メガネを装着して、いざ飛び出せ!

まずは3D映像でお勉強

訪れたのは本所防災館。4つの体験コースの前に、3Dで天災が起こった時のパニック映像を見る。
これ、よくできてるなあ。この迫力は、TDLの今はなき「キャプテンEO」に匹敵しますよ。
しかし飛び出てくるのは瓦や割れたガラス。吹き出る炎。地震の揺れの時にはイスも振動し、溢れまくる臨場感が、否が応でも災害の恐ろしさを身にたたき込む。


足元まで準備万端…だけど濡れた。
送風口のヒモが真横にたなびく

放心の暴風雨体験

勉強が終わると、体験コースをインストラクターの小菅さんについて廻る。マギー司郎にイントネーションの似た喋りに、こちらもリラックス気味だ。

これもとてもやりたかった体験の一つなので、喜び勇んで重装備。
レインコートに身を包み、長靴も着用して、風速30mの世界へいざ行かん。
ちなみに木が根こそぎ倒れ、木造住宅の全壊が起こる世界です。

ばばばばば!
雨というより水がレインコートにぶつかる音で何も聞こえない。
顔をあげると体がのけ反る。体が飛ばされないように踏ん張るので精一杯。
あんなに重装備にしたのに服が濡れてくる。ビニール傘なんか一発で骨だけになりそうだ。
台風のレポーターってこんな中仕事しているのか。

終了しても、しばし放心状態でフラフラと小菅さんの後を追う。


なんとなくバイオハザードの気分

煙体験で死亡

以前会社の防災訓練で、ビニールの煙ルームに入ったことがある。
外で明るく、ただ白いだけだが、伸ばした手も見えない世界にはけっこうな恐怖を感じた。
そして今回はさらに室内バージョンで、真っ暗な中、非常灯を頼りに行かねばならぬ。

途中、非常灯も消え真っ暗にもなる。ハンカチで鼻と口を塞ぎ、右手で壁をつたいながら姿勢を低くして出口へ向かう。

沸き上がるのは恐怖のはずだが、お化け屋敷に入るような高揚感、つまりわくわくして歩いている。怖いもの見たさか、現実離れしたゲームのような世界だからか。極限状態の時は近くにいる異性に好意を持つというが、今がその時なのだろうか。

何とか室外に出るも、結局時間オーバーで死亡したことになってしまった。とほほ。


聞いた事しかない数字
踏ん張ってもテーブルから転がり出る
地震体験はゲタも論外

お待ちかねの地震体験

きましたよ地震体験。
おごそかにキッチンを模した体験室に入り、「まだかな?まだかな?」とテーブルに向かって立っている。
すると、お、これは、という微弱な揺れが来た。今だ!3Dで勉強したようにコンロの火を消すんだ!
そしてドカーンと強い揺れがきた。コンロに向かう私の足は千鳥足なんてレベルではない。なにしろ関東大震災を体験中だ。震度6強だ。テレビでしか見た事がない数字の中に今私はいる。

コンロの火を消し、頭巾がわりのクッションで頭を守りつつテーブルの下に潜る。踏ん張っているつもりなのだが、体がゴロゴロと転がる。四つん這いなのだが、膝がずずずと横に動く。
「テレビが横に吹っ飛んだ」と阪神淡路大震災の時ニュースで聞いたが、それも納得の世界。ニセ食器棚もすぐに倒れた。

こんなハードなアトラクションは、遊園地でもそうはない。だって安全ベルトもない、現実に起こりうる世界なのだから。
ううう、膝が痛い…。

ペプシマンなら手から消火液を出すのだろうか

消火体験

消火器をちゃんと使える人ー!と言われて自信満々に手を挙げられる方はどのくらいだろう?もちろん私は挙げられない。
説明を聞いて自分の番になっても、「えっと、ピンを抜いて、えっと、えっと」という状態だった。

さて訓練の始まり。前面のモニターに火災が起こる。すると「火事だあー!」と叫んで消火に入るのだが、ヘタレな私は「か、かじだぁ〜」と間の抜けた声で周囲を脱力させ、笑い声も漏れた。

しかし命中率はすごかったんですよ。消火器の中身、炎にまっしぐら。
もうこれは絶対消火できると思ったのだが、この訓練はグループでやるものだったからか、私一人では力が及ばず、消火失敗の文字がでかでかとモニターに映った。くうう。





体験のススメ

興味本位でやってみたこの体験。
予想以上に面白く、またきちんと勉強になっている。
この体験が本当に起こったとしたら、適確に動ける自信はまだないけれども。

防災体験をやって、少しでも心構えをしておくといいかもしれませんよ。
そしていざという時には慌てず適確に119番!

そうそう、今のコンロはある程度の揺れになると火が消えるので、地震の時には火に近付かない方がいいそうです。

ボクが守るよ!

本所防災館
 東京都墨田区横川4-6-6
 03-3621-0119

 

 

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