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コネタ


コネタ211
 
東京食肉市場まつりで肉の試食の列に並ぶ

「ステーキおごるから」「打ち上げは焼き肉で」「今夜はスキヤキよ」などなど。嫌がおうでも人のテンションを煽る魔法の合い言葉、肉。

毎年10月になると、そんな人々の肉魂をゆさぶるイベントが東京品川で行われる。東京食肉市場まつりだ。

今年も16日、17日の2日にわたって行われた。このイベント、なんと国内産最高級肉の無料試食ができる。デイリーポータZを代表して、試食の列に並んできました!

古賀 及子

空気を入れてふくらますタイプだったのが災いした
スロープの先全てで肉が即売中

まずはそのハイテンションからどうぞ

品川駅港南口からすぐの場所にある東京都中央卸売市場食肉市場が本日の会場。普段は肉のプロが集まる仕事の場だが、到着してみるとすっかり開放されて、老若男女、肉を求める人々でいっぱいだった。

「わちょー!」「パンチ!パンチ!」

子供が大はしゃぎしているる。何かと思ったら、ビーチボールみたいにふくらますタイプの着ぐるみのキャラクターに攻撃しまくっていた。子供、さすがにハイテンション。

しかし、大人のテンションも負けずに上がりまくりだ。市場の建物は中が即売会場になっていて、人々がガンガン吸い込まれていく。混雑極まる会場内では肉のパックやハム、ソーセージなどを大量買いする大人ですごい熱気だ。

この日は後で別の場所に行く用があった私もうっかりしゃぶしゃぶ肉とソーセージを買ってしまった。いや、だって美味しそうだし、みんな買ってるから買わなくちゃ損だと思って……!


しゃぶしゃぶ肉!
ハム、ソーセージ!
ステーキ肉!!!

売り子さんは白衣の人が多い。ビースティーボーイズのような皆さん
イベントスペースもあって、手品やライダーショウをやっていた。山伏ルックの方もおそらくその関係者

試食開始15分前ですでにこの行列
最前列の方は銀行のATMみたいにウネウネならぶ

いざ試食コーナーへ

そんな肉の販売やショウも熱いのではあるが、やっぱりメインイベントは最高級肉料理の試食だ。

メニューは仙台牛・仙台黒毛和牛のしゃぶしゃぶ、食肉市場のまかない料理のひとつという牛モツと豚モツの煮込み、銘柄豚のとんかつ。

以前この祭りを体験しているウェブマスター林さんによると、この試食がとにかく並ぶのだという。試食開始15分前に到着してその噂の真相を目撃した。これが噂の肉の行列か!

あわてて私も一番食べたかったしゃぶしゃぶの行列の最後尾についた。全部で何人ぐらいの人が並んでるんだろう。この全員が全員「早くしゃぶしゃぶ食べたい」と思ってるわけだ。世界の平和の日も近い気がしてくる。

試食開始の13:30より少し前にいち早く隣のモツ煮込みブースは試食配布が始まった。しゃぶしゃぶの列の人々に「あっちに並べばよかった!」といった軽い困惑の色が浮かぶ。なんだろう、この一体感は。

しばらくして行列が動き始め、13:50、無事にしゃぶしゃぶをゲット!

モツ煮を食べる人を羨望の目でながめる
モツ煮食べながらしゃぶしゃぶの列にんらんでる人が

大きめのしゃぶしゃぶ肉2枚。1枚が仙台牛で、もう1枚が仙台黒毛和牛だろうか。えらい霜降り具合。並んで良かった…

子供は寝たりゲームしたり。大人は基本的にボーっとしながら並んでいた。私もボーっと派
ホルモンを「バラエティーミート」と呼ぶ動きがある模様

次、いくわよ!

「煮込みなんてのはよそって渡すだけだから列が進むのが早いわねえ」
「しゃぶしゃぶは、しゃぶしゃぶする時間がかかるからな、よし、しゃぶしゃぶ食ったらモツ煮にも並ぶか」

しゃぶしゃぶに並んでいる間、前にいた中高年のご夫婦はもう気持が次に並ぶべきモツ煮にいっていた。私も負けずにしゃぶしゃぶを堪能した足でモツ煮の列へ。

列を眺めると、しゃぶしゃぶの列に見かけた方、多数。みんな考えることは同じだ。

冷静になってみれば、並んでまでして食べなくても、お金を払えばゆっくり座って量も試食の量じゃなしに普通に食べられる訳だ。「まつり」という空気がその辺の冷静さを完全にかき消している。

「豚カツの方、どう? モツはもうちょっと時間かかりそうなんだあ。うん、うん。じゃあ、豚カツゲットしたらこっちに来てもらっていい?」

手分けして別々の行列に並んでいるらしい人も多いようで、携帯で連絡をとりあっている。とんかつやモツ煮を得るために使われる文明の利器。「無料の肉」に向けられた熱意は大きい。


モツ煮の具、モツオンリーです! ちょっと寒かったので汁が体に浸みました。

解説を読みながら豚カツの試食を待つ
「あーっ、もしかして私焼き肉かも…」と肩を落とす少女

勢いに乗ってとんかつも!

モツ煮をゲットし、残るはとんかつ。この時点でしゃぶしゃぶは最後尾案内の看板に「終了しました」の張り出しが出ている。カツはまだ大丈夫か。

熱々のモツ煮を持ったままこぼさないように早足で豚カツの最後尾に行くと、なんとかまだ間にあった。うおー! やったぜ! 今年最高のプリミティブを発揮する感情。

列は前の方にくると、掲示された養豚豆知識を読みながら待つことができた。ディズニーランドなんかのアトラクションも列に並んでいる間、退屈しないような仕掛けがしてあるが、もはやそれに近い。読みながら少しづつ列を進めていると、スタッフの方からアナウンスが入った。

「銘柄豚の試食はとんかつと焼き肉を交互にお出ししております。お選びいただくことはできませんが、どうかご了承くださ〜い」

そ、そうなの?!焼き肉ももちろん好きだけど、胃はすっかりとんかつモードだ。前に並んでいる女の子はしきりに前に並ぶ人の人数を数えて自分が焼き肉に当たるかとんかつに当たるか推測してソワソワしている。君もか…。 緊張のうち、列は最前へ!


2分の1の確率で豚カツ頂戴できました。ジューシーで脂身も変に脂っこくなくてサクサク。ごちそうさまでした




3品を食べ終わり、なんとなくホッとしている自分に気がついた。全部ちゃんと食べられてよかった…、の「ホッ」だ。こんなにも食欲に対する素直な気持ちを刺激する祭りも他にない。

実は他にも、別のスペースで「クローン牛肉の試食」なるものもやっていたのだ。気が付かなかった…。でもその後、宮城県の特産品コーナーで「あきたこまち」と漬物と甘納豆と仙台駄菓子を次々に試食させていただいてお腹一杯になってました。

この祭りを試食に振り回されず余裕で乗り切れるようになったら真の大人なのかもしれません。無理だ。


プッシュ中のブランド牛、「仙台牛」のキャップやらヘルメットやらも販売してた

 

 

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