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コネタ


コネタ258
 
「くんえき」で燻製作り

先日、東急ハンズの調理用品コーナーをブラブラしていて「燻液」なるものを見つけた。

「くん… えき?」

説明書には《食品に加えるだけで、手軽に燻製がつくれます》と書いてある。どうやらアウトドアの代表料理のような燻製を、煙を出さずに家で簡単に作ることが出来る液体のようだ。そんな魔法のようなシロモノがこの世にあったなんて。知ったからには黙っておれません。買って帰って、いろんなものを燻製にしてみました。

高瀬 克子

一体これはなんだ?

この液体、何から出来ているのかと思いラベルを見たものの、書かれているのはたったこれだけ。


そっけないにも程がある
…クソ?

いきなり「くん液100%」と言われてもなぁ。食品としての種類が「食品添加物」なこと以外はよく分からないままだが、さっそく浸け込み作業に入ることにした。

手書き部分もある説明書は、輪ゴムで容器に止められていた。付属品はこれだけ
厳重な密閉シールを剥がすと、もうプーンと燻製の匂いが

今回は説明書どおり、基本的に30〜35%の燻液と60〜65%の食塩水(5〜10%濃度)を合わせたものを浸け込み液として使用することに。さて、本当に燻製は出来るのでしょうか。

■サンマ

サンマを開き、それを浸け込み液に一晩漬けたものを焼いて食べた。「これ燻製か?」と聞かれれば「違う」と答えるしかないが、香ばしさが加わって新しい味になっている。これはこれでおいしい。でも、サンマは普通に塩焼きにした方がおいしい。

おすすめ度★★★


■牡蠣

浸けたものをオイスターソースで炒めてみたのだが、牡蠣と燻液がそれぞれ「俺が!俺が!」と主張しまくり、クドさ満点の食べ物になってしまった。工夫すればもっと美味しく化けるような気がするのだが。今回は調理法を間違えました。残念。

おすすめ度★


■豚肉(ひとくちカツ用)

肉に調味料を揉み込む時に、燻液も一緒に揉んでみた。液に浸け込まず、そのまま焼く。焼いている時の匂いがハムそのもので、「やっぱり燻製は肉に限るのか?」と、いやがうえにも期待が高まったが、浸け込まなかったせいか肉が固く「荒々しさと野性味に溢れたハム」になってしまった。味は普通にうまい。さすが肉。

おすすめ度★★★★


■鳥のささみ

豚肉の反省を生かし、一晩浸けたものを焼いて食べてみた。…これはウマイ! そして柔らかい! 淡白な味のものの方が、ダイレクトに燻液の威力が分かるような気がする。「これスモークターキーです」と言って出されても、たぶん騙されます。ビール進みます。

おすすめ度★★★★★


■ゆでたまご

醤油で煮た卵を浸けるべきだったかもしれない。売られている「くんたま」より随分薄味でサッパリしているが、まぁまぁおいしい。マヨネーズを付けたら更においしくなるんじゃないか、と思いながらも、結局このまま食べてしまった。

おすすめ度★★★


■豆腐&はんぺん

一晩浸けた豆腐を焼き、醤油をかけて食べた。コクがあってなかなかの味だが、別にわざわざ燻製にしなくても、と一瞬冷静になる味でもあった。
一方のはんぺんは、すごくおいしい。中にチーズでも挟んだら、きっと最強の酒のツマミになるだろう。

おすすめ度★&★★★★


■魚肉ソーセージ

はんぺんが意外なほどにおいしかったので「もしや魚練り製品と合うのでは?」と、魚肉ソーセージで試してみた。予想通り、マズイはずがない。普通においしい。ついでに言えば、燻製しなくてもおいしい。

おすすめ度★★★


■ウインナー(赤)

今どきのウインナーはどれも立派だ。いかにも「しっかり燻製してまっせ!」と言わんばかりの物ばかり。今回は「本当に燻製したのか?」と問い質したくなるような赤いウインナーを選んでみた。なんというか、ちょっとだけグレードアップしたような味になりました。(ちなみに袋の裏の添加物の欄に「くん液」の表示あり)

おすすめ度★★

 

食べ終えて

手当たり次第に食べてみて「なんでもかんでも燻製にすりゃいいってもんじゃない」という、しごく当たり前のことが分かった。そして“燻製”“燻製”と連呼してきたが、はっきり言って、これは“燻製もどき”だ。“なんちゃって燻製”だ。

でも十分おいしい(材料さえ選べば)。

…と、燻液の肩を持つようなことを言ったそばからナンですが、再び購入することはないと思われます。そして、いつかホンモノの燻製を作りたいです。


食いちぎり系ハム

 

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