見捨てられた商店街をみんなで再生
「昭和の町」は、蔵の裏手に広がる古ぼけた商店街が本体だったのです。中央通り、新町一丁目、新町二丁目など市の中心地にある各商店街が、どばーっと昭和の町化していました。
地方の多くの商店街同様、ここもかつてはバイパス沿いの大型店に食われてほとんど死にかけていましたが、建物の7割が高度成長期時代のままという状況を逆手にとり、商工会議所を中心として「昭和30年代」をテーマに再生したそうです。近隣ではすでに名所になっているらしく、かなりたくさんの観光客が訪れていました。
といっても各店舗は大金をかけてリニューアル(というかエイジング)しているわけではなく、それぞれが「レトロてどげんするとかね?」と手探りでやってるようです。そういう安普請で中途ハンパなところが、むしろリアルに昭和30年代を再現していると思いました。 |