無事に完食
結局、普通のラーメンの倍の時間をかけて、なんとか完食。林さんも半ライスの助けを借りながら、無事完食。
店の人に「食べました!」と誇らしげに宣告すると、こちらが拍子抜けするほど冷静に「あ、はい」と返されてしまった。もしかして完食率が高いのだろうか。
「やっぱり完食される方が多いんですか?」
「いいえ」(きっぱり)
それだけ答えると、どこかへ行ってしまった。とことん無口な人らしい。
「このノートに名前と感想を書いてください。それから記念写真を撮ります」
店の壁には完食者のポラロイド写真がズラリと並んでいる。ここに仲間入りするのかと思うと、嬉しいような照れくさいような恥ずかしいような。顔の汗を拭き、林さんと2人、カメラの前に立った。
カシャ! ギュイーーーン、ギュイー…イ、イ…、ギュギュギュギュ。
「…あ、フイルムが切れてました」
なんとも言えない空気が店内に流れる。
「えーっと…。写真を撮りに、あとでまた店に来てもらってもいいですか?」と店員さん。
そこで、写真を撮るために再び店を訪れることで話はまとまり、結局この日は粗品を貰っただけで店を後にした。
「この手触り、絶対タオルだ。いっぱい汗かいたからタオルなんだな。気が効いてるな」と思いながら粗品の包装を剥がすと、中から出てきたのはランチョンマット。…なんで?
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