私、カレーが大好きです。毎日カレーでもOKです。そんなカレー好きのお腹を満たしてくれる、安くてうまいお店といえば、大阪市北区、天五中崎通商店街にあるカレーライスよしや。カレーライス屋さんなんだけど、店舗はなぜか魚屋さん。
『おいしいアイスは電気屋さんで』につづく、異業種ブッキングです。
(八二一)
屋台のようなポップなカレー屋さんは、実は魚屋さんに併設されている。
このお店は、以前は果物の生ジュース屋さんだったのが、いつの間にかカレーもはじまっていた。このカレーがおいしくて、お店は常にお客さんで賑わっている。学生からサラリーマン、近所の交番のお巡りさんも常連だとか。 うちから自転車で10分。私も時々食べに行っています。
それにしても、なぜ魚屋さんにカレー屋さんが?不思議な店舗の由来を女将さんに伺った。
カレー屋は、進化の結果
「人においしいものを食べてもらうのが嬉しいので、いろいろやってみたくなる」と女将さん。お客さんのリクエストに合わせて、常に新しいものに挑戦してきた結果、魚屋を営みながらも果物屋から、総菜屋などを経て、現在のカレー屋へと進化をとげたのが5年前なのだそう。
カレーの他に、フルーツジュース、野菜ジュース、ぜんざい、豆乳と、店頭には多彩なメニューが並ぶ。
カレーライス180円〜と、儲け度外視のような、安価な値段設定だが、これが学校帰りに立ち寄る学生には非常に嬉しい。女将さんは、値段にはこだわらず、自然素材のヘルシーさとおいしさにこだわり続けているとのこと。
「お客さんは自分の息子や娘みたいなもんやから、お腹いっぱいになって帰りやー、という気持ちでやってます」
「安くても、おいしくなければ意味がない」
普通のカレーは180円。マグロ唐揚げ入りカレーは230円。その大盛りは280円。や、安い。そして、あくまでも、味にこだわっている。 業務用の缶詰は使わず、ルーはじっくり煮込んだオリジナルで、かくし味も6種類もあるとか。うまさに秘訣ありで、1度食べたら忘れられずリピーターになる。マグロの唐揚げは、魚屋さんならではのメニューで、ここだけのオリジナルだ。
そして、これが若い人の声に答えての新メニューで、大好評の「牛丼」。分厚い赤身の牛肉はとてもやわらかくて、たっぷり玉葱に卵入りが嬉しい。
肉、多いですね。「牛丼チェーン店で食べたことがないから、加減がわからんねん」と大胆な女将さん。「私が脂身をあまり好きじゃないから、赤身しか使わへんねん」ご飯も大盛りにしすぎて、お客さんに、「こんなんで儲かるの?」と突っ込まれるそうだ。
中身はとてもリッチなのに、安い牛丼メニューの登場は、嬉しすぎます。そんな牛丼はどこか懐かしいお袋の味。お持ち帰りもできる。
フルーツミックスジュースも、生フルーツからできている。これ、100%果物ですよね。ものすごく濃いです。
ぜんざいに、ジュースに、牛丼メニューも加わったカレー屋さんは、女将さんのパワーで、まだまだ進化しつづけている。皆さん、ぜひ一度、味わってみてください。屋台感覚で立ち寄れる気軽さもグッドですよ。
カレーライスよしや
大阪市北区中崎1-6-21 営業時間:11:00〜20:30 日曜定休