イカに賭けた!
競馬のイカ版だけあって、イカ主になれなくても賭けることで無料でレースに参加できる。
会場では「イカ新聞」というのが配られていた。読むと全10レースの詳細が書いてあるのだが、全てのレースに「JAL杯 生イッカ賞」や「風間浦村長杯 活イカダービー」といったそれらしい名前がついている。競争するイカにも「ネオイカユニバース」とか「トウイカテイオー」とほとんどギャグで名前がついていてぬかりない。
これを読んで勝ちそうなイカを予想し、当たると塩辛などの物産がもらえるのだ。塩辛!
イカ新聞にはレース名とイカ名の他に、本命とか大穴といった競馬新聞さながらのマークがついていた。なるほど、これを目安に予想すればいいのか。
それにしても、このマークってどうゆう基準で決めるんだろう。事前にイカを競争させたりして割り出してるんだろうか。それとも体重とか? 聞いてみた。
「あ、それ適当なんです」
適当かよ! いや、こんなに体から自然にツッコミがあふれ出したのも久しぶりだ。ともかく、それじゃあもうカンで張るしかない。用紙に「3-5」と適当に記入して係りの方に渡した。当たってくれ! そして塩辛を我が手に!
パンパカパーンパパパパパパパパパパッパパー、と、競馬でお馴染みのファンファーレがなると、手動でゲートが上げられた。イカ主の皆さんがいっせいに黄色いムチでイカをつつく! 果たして一着は?! |