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コネタ


コネタ361
 
マックシェイクは本当に母乳のスピードか?

マックシェイクは母乳のスピードで吸わせる様に作られている、らしい。日本マクドナルドの創業者、故藤田田氏の著書には、その理由が書かれている。

「人間が口の中にものを吸い込むときに、もっともおいしいと感じるスピードは、母乳を吸うスピードなのである」(Den Fujitaの商法2 天下取りの商法/藤田田著、KKベストセラーズ刊)

そのおいしいスピードを実現するため、
「マクドナルドのストローの直径のXミリメートルというのは企業秘密になっている。もっとも、おはかりになればわかってしまうが、シェイクを母乳のスピードで吸い込むために、あの大きさにつくられているのである」(同著)

という事らしい。

確かにマックシェイクは飲みにくい。結構な力で吸っても中々口の中に入ってこない。でも、それは本当に母乳を飲むスピードと同じなのか?
試してみました。

(text by 住 正徳

ストローの直径は……

前述の著書の中で藤田氏は、

「マックシェイクを飲みたい」ということは「オッパイを吸いたい」と同じことなのである

と断言している。
母乳のスピードで飲み物を口にすることで乳幼児の頃の感覚が甦り、「皆さん、陶然となさっている」というのだ。

そうだったのか。今まで随分マックシェイクを飲んできたけど、あれはオッパイが吸いたいという深層心理の現れだったのか?
マックの店員さんはその事を知っているのだろうか? シェイクのオーダーが入る度、「この人はオッパイを吸いたいんだ」って思ってたとしたら……、
少し恥ずかしいじゃないか。


オッパイ吸いたいんだ、って思ってますか?

そんな事を考えながら、マックシェイクをオーダーした。
バニラ味、260g、210円。


マックシェイクバニラ
ストローの直径をはかる

早速飲んでしまう前に、まずは企業秘密となっているストローの直径を測る。
7ミリ。

この7ミリの吸い口とシェイクのドロドロさ加減で母乳のスピードが再現されている、らしい。

 

タイムを測定します

マックシェイクを一気に飲み干し、そのタイムを測る。


お前、陶然としているのか?

チューッチューッ……
やっぱり吸い込みにくい。本当に母乳もこんななのか? これだけの吸引、赤ん坊にはきついんじゃないだろうか?

ズズズッ、ズズッ、ズズズッ、
と、マックシェイク・バニラを飲み干すのにかかった時間は9分10秒28。それにしても、マックシェイクの一気飲みはかなり辛い。


お腹いっぱい

マックシェイクの記録:9分10秒28



次に母乳のスピードだが、本当の母乳でタイムを測る訳にもいかないので、ほ乳瓶で代用する事とした。マックシェイクと同じ262gのミルクをほ乳瓶で飲み干すのにかかる時間を測定する訳だ。


レンジであたためたミルクを少し冷す

まずはミルクを人肌(36度〜40度)にしてなるべく実物に近づける。
この「人肌」という観点からも藤田氏は説明を加えている。

「母乳と言うのは36度の体温と同じ温度で、甘くはないし、飲み物としてはマズいものである。 --中略-- そんな生ぬるくて甘くもないまずい母乳を、なぜ赤ん坊が飲むかというと、吸ったときに口に入るあのスピードが、うまいと感じられるからだ」


結構な力が必要だ

チュチュッ、チュッ、チュチュチュ
人口乳首には小さな穴が1つ空いているだけなので、吸い込むのにコツがいる。力も相当必要で、マックシェイクよりも強い吸引が必要だ。吸い込んでいるうちに舌が痛くなってくる。

このスピードがうまいと感じさせるのか?
それは良く分らなかったが、情けない気分になってくる事は確かだ。


チュチュッ、チュッ、チュチュチュ
ちなみにこの乳首は「赤ちゃんの下あごの発育のために、役割のある形」になっているらしい。確かに吸い続けていると下あごが疲れてくる。これ、顔のシェイプアップにいいんじゃないだろうか。ほ乳瓶ダイエット。

とか色々と自分を誤魔化しつつ、何とか飲みきった。かかった時間は13分15秒56。
つ、つかれた。



ほ乳瓶の記録:13分15秒56


結局、どうだったんだろうか?
タイムが物語っているように、ほ乳瓶での吸引の方が大変だった。あんなに力が必要だなんて、赤ん坊も大変だ。

で、どうだったんだろうか?
マックシェイクと母乳のスピードは同じなのか?

まあ、作ってる側が母乳と同じスピードだ、って言ってるんだから、そうなんでしょう。


……って、そんな結論だったら、わざわざ検証するまでもなかったんじゃないか。と思いつつ、最後に藤田田氏のオッパイに関する言葉を引用してこのレポートを終了します。

「女のオッパイにさわって楽しみたい、というのは、一番基本的な楽しみ方かもしれないが、それだけでは楽しみ方が原始的すぎる。人生の楽しみ方は、別の乗り物に乗ることだと考えていい」(Den Fujitaの商法3 金持ちラッパの吹き方/藤田田著、KKベストセラーズ刊)



 

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