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コネタ


コネタ424
 
いろんな芋で干し芋を作る

先週の特集でアジの干物を作って(2/8特殊「だんだん干物になってゆく」)、すっかり干物のとりこになってしまった。ああ、また何か干したい。そうだよ、干物といっても魚ばかりじゃないじゃないか。芋だ、芋を干そう!

焼き芋も干し芋も大好きだ。アジより好きかもしれない。なんで最初から魚じゃなくて芋を干さなかったんだ。

そんなわけで、今週は芋を干します。サツマイモだけじゃつまらないので、各種芋類とりそろえて干してみました。

(text by 古賀 及子

左から、ヤーコン、じゃがいも、京いも、さつまいも。竹の子みたいのが一つ混ざってますが、全部芋です

さつまいも、じゃがいも、京いもは蒸す。ヤーコンは元々生で食べる芋なので生のままスライスするだけにした

4種類の芋を干す!

今回の干しのターゲットはさつまいも、じゃがいも、京いも(里芋の一種。里芋を買おうとしたらこっちの方が安かったんです)と、なにかと健康効果が詠われまくっているヤーコン。

調べると、干し芋は蒸した芋をスライスして干すだけでできるという。プロの方法としては干しの作業に、陰干しをしたり箱に入れて寝かせたり色々な工程があるようなのだが、家庭で作る場合は、ただただ干すだけでいいらしい。

敷居が高いと思っていた干しの世界だが、一歩踏み込んでみると意外と簡単なのだ。案ずるより干すが易し。


半生という期待

今回期待しているのは、やはり焼き芋と干し芋の間の味だ。生と乾の間。つまり、半生。ステーキでいうところのレアである。チョコレートでいうところの生チョコである。飴でいうところのグミである。アイスでいうところのソフトクリームである!

興奮してだんだん脱線してきている気もするが、芋が最も美味しくなる瞬間に私は立ち会あえるかもしれない。ああ、干しかご買ってよかった。


かぶりつきたい気持を押さえ、皮を取って、
スライス。準備完了

4泊5日、干し続けます

本やホームページなどで調べた作り方によると、干しの期間は天日で3日〜1週間と、記述によって様々。干し上がった頃ができあがり、というアバウトなもののようだ。今回は間をとって4泊5日干してみることにした。

なお、干し芋は冬の冷たい風が重要だそうで、期せずして今がベストシーズン。干し芋の神がほほえんでおられる!

 

が、どうも天気が悪い


干し芋の神に感謝し喜んだのもつかの間、干し始めてみると連日どうも天気が悪い。「天日干し」という干し芋のルールから微妙に脱線。大丈夫か。

干し芋日記

1日目
晴れるという天気予報だったので干し始めたにもかかわらず、干しっぱなしで出掛けると突然の雨。出先から携帯で芋をベランダから取り込んでもらうよう家族に頼む。

2日目
やはり曇天。風が強いので煽られてよく干されるといいのだが。出先からも常に天気が気になる。夜、雨がふるらしいという情報を得、また家族に干し芋コール。家族が家にいてくれるので助かる。

ようやくちょっと晴れ間が


3日目
ようやく晴れ間。ちょっとつまみ食いしたら、見た目は干し芋から遠いにもかかわらず、ねっとり干さっている味がした。よしよし。

4日目
また曇り空に戻ってしまった。明日で干しは終了だ。もう芋のことしか考えていない。仕事場でも芋の話ばかりしてしまう。新しいペットを飼い始めたみたいだと言われる。夜、みぞれ降る。

そして、5日が経過。

思ったよりも芋の干し作業は天候との戦いであった。5日を経過した芋、まだちょっと湿り気があって、売り物の干し芋にはまだ遠いかなという感じなのだが、ここらで一旦区切りをつけることに。

まいにち取り込んで保存していた物を並べた


京いもはぬめり気がすっかり無くなってパリパリに、ヤーコンはしなしなに干からびたといった感じ。心配なのは、青くなってしまったジャガイモ。かびているわけではないので食べれそうではあるのだが、さつまいものように干され慣れていない芋なだけに心配だ。

干し前
干し後。明らかに心配なじゃがいも

さつまいもは黒っぽさがだいぶ干し芋的になった。本当はもう少し干しても良かったのだが、……すみません、ぶっちゃけレポートの締切の関係と、それ以上に食べるのを我慢できなかったのです。いやー、美味しそうなんですよ! 丸4日経過のさつまいもといったら!

食べてみます

1日目ものから4日物まで、すべて焼き網で焦げ目が付くまであぶった。なんだか、間違った「暮らしの手帳」みたいになってる。

手前から奥へ行く ほど干し時間の多い芋です

当たり前かもしれないが、干し時間の長い物ほど乾いているので焦げるのが早くて香ばしげな匂いがする。わー、甘いにおいだあー。食べたい気持を押さえて干し続けた日々を越え、今、試食です!

青ぽさが消えて美味しそうに

焼くことで妙に干し芋っぽくなったヤーコン

半生…!!

京いも
今回の芋の中で一番しっかり干せた。1日目までの物は里芋っぽいアクやヌメリがあるけど、3日目を越えるとそれが抜けてポクポクに。

じゃがいも
単純に、蒸してから焼くとじゃがいもは美味しいということが分かった。4日目の芋の心配された青みは焼いたら消えた。甘みは増したものの2日目のしなしなのフライドポテトみたいな味。

ヤーコン
本来、生で食べる甘みのある芋なのだが、干し後のものは甘みがぐっと増して飴みたいになった。これは結構干し向きかも。

さつまいも
“干し芋”の“芋”は自動的にさつまいもを指すわけだ。芋界の干され番長である。なだけあって、3日目を越えると甘く食感もネットリして大変美味に。まわりは干し芋なのに、中側は焼き芋のホックリ感がある。これが焼き芋と干し芋の間の味か!

無心で4種類4日間分、一気に一人で食べてしまった。まさに干し芋づくし。また、干しの世界に魅了された結果だ。

家に残してきたペットを気遣うように芋を気にかけて過ごした4日間。最近、猫を飼おうかと真剣に考えていたのだが、もう、干し網があればいいか。そんな勢い。みんな、ペットブームの次には来るのは干しブームかもよ!

夢みたいなな未来予想はさておき、今度は何を干そう。果物を干してドライフルーツか、干し椎茸という手もある。

いやー、干物って、本当にいいものですね。高瀬さんから了解も得、来週より月曜日は「ひらめきの月曜日」改め「干物の月曜日」になります。どうぞご期待下さい!(大丈夫です、うそです)


 

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