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コネタ473
 
対談・「WCピクト」を鑑賞する

■デザイナーズ系

ここからは「基本系」のくびきから逃れ、独自の道を歩むWCピクトをご覧いただこう。

 

こじゃれたデザインがトイレ空間をスタイリッシュに演出。名作と駄作の二極化が見られる分野だ


「上段いちばん左がすきー!」
「えー、そうですか。あまりぼくは好きじゃないな」
「最小限の要素でしっかりと男女を描きわけているのはすごいですよ」
「そのとなりの「W」と「M」をデザイン化したものはどうですか」
「それも好きです」
「そうですか。これもぼくはあまり好きじゃないな」
「下段中央も大好きです。これは尿滴を表しているに違いありません」
「えー、尿滴なんか表現しないでしょ」
「だって、ここはトイレですよ!」
「そりゃそうですけど。しかも尿滴は水色じゃないですよね」
「そこは、生理用品のコマーシャルと一緒ですよ」
「ほんとかなー」

 

■ダンス系

場所と状況をわきまえず踊り狂うピクト男女。

 

■ハードボイルド系

なんかすかしたWCピクトたち。いくらかっこつけたところで、ここはトイレ。上段左の女性の方が微妙にツインテールっぽいのが気になる。

 

■帽子系

上段は人間と帽子と両方が描かれているが、下に行くにつれ純粋帽子度が高くなり、下段は帽子のみで男女の区別を表現している。ちなみに下段一番右の顔は落書きだそうだ。


「なんで帽子で表現するんですかね。帽子ってファッションの中でも男女の区別がきっちりしているアイテムなんですかね」
「下半身から最も遠いものによってトイレの男女別を表現するっていうところにセクシーさを感じますよね!」
「いや、感じません」

 

■そしてセクシー系

そして最後に、macoさん一押しのセクシーなWCピクトをご紹介。

 

これがmacoさんが「ベストのひとつ」だというWCピクト。これか。そうですか


「これ、好きー。ベストですよ」
「ていうか、もはやピクトじゃないですよね、これ」
「でも、チクビですよ!」
「いや、それは分かりますけど」
「セクシーですよねー」
「セクシーかなー」
「だってトイレの入り口にチクビですよ!グッときますよね!」
「…いや、こないです」

 

いわゆるオス・メスマークをモティーフにしたWCピクト。あやしげなネオンによる表示によって「セクシーさ」が加速する


「このマークってセクシーですよね!」
「そうですねえ」
「一番左なんかは、なんとなく乱交パーティー的なセクシャル感を感じます」
「…macoさんほんとに『セクシー』に敏感ですね」

 

一見普通のWCピクトだが、男性マークのほうが大きく股を開いているのがポイントだとか。その点に関するmacoさんのコメントがまさに真骨頂。


「これは『セクシー系』のなかでも『ぷらんぷらん系』と呼ばれるものです」
「なんですか、それは」
「ほら、男性マークのほうが股を開いてるでしょ」
「開いてますね」
「その大きく開かれた足の間で自由気ままにぷらんぷらん、ということです」
「えー、なにがぷらんぷらんなのかは聞かないでおきますけど、そのぷらんぷらんのさまはここには描かれていないですよね」
「そこは想像力の勝負です。WCピクトは想像力ですよ!」
「なんかすごく偏った想像力ですね」
「そのフリーな状態に乙女は憧れの念を抱くのですよ!」
「抱くんですか」
「子供のころ立ちションしたくてしょうがなかったですもの」
「もしかして、東京タワーのやつも『ぷらんぷらん系』ですか」
「もちろんです!」
「でもあれはタワーの造形を模したものであって、股間のフリーダムとは関係ないですよね」
「だからそこは想像力なんですよ!」

 

ぷらんぷらん系に分類されてしまったタワー

■ピクト鑑賞のはずが「セクシー」に翻弄された一日

それがたとえトイレのピクトといえども、その筋の第一人者に話を聞くのはとても楽しい。その人が美しい女性ともなれば、なおさらである。

今回はWCピクトの考察そっちのけで奇妙なセクシー談義になってしまった点を反省しつつ、中学生時代の自分にむかって「お前には大人になったら美しい女性とトイレのピクトについて親しく語り合う日が来るんだぞ」と教えてやりたい。

macoさんの素敵でセクシーなサイト「ぱんだ印」



 

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