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コネタ


コネタ536
 
スープも麺もコーヒーの「コーヒーラーメン」
体験済みですか?コーヒー麺。

私の暮らす東京、葛飾で「コーヒーラーメン」なるものを出す喫茶店があると聞いた。

葛飾あたりの下町ではもともと謎なコンセプトのお店が多いが、「コーヒーラーメン」はその中でも群を抜いた凡人には思いつかないメニューである。

びっくりしながら食してきました。

藤井 季美

喫茶店ではないらしい。

京成線の「お花茶屋」駅を下りる。「お花茶屋」って駅名が可愛らしいなぁと常々思ってたけど、実際に利用するのは初めて。駅前に大きなビルもないこじんまりとした町の中を「亜呂摩」に向かって5分ほど歩く。住宅街の中にあって分かり難いとの話を聞いていたんだけど路地を入る角に看板があった。
”とびだし注意”って書いてあるのにバキバキに割れた看板・・車に体当たりされたんだろう。


ガムテープが痛々しい。
カラオケ喫茶が正解か?

「亜呂摩」という名前とコーヒーということから勝手に喫茶店と思っていたけど、看板を良く見ると コーヒー・お食事・カラオケなどの文字が並ぶ。喫茶店では無いのかも。でもこれだけ多岐に渡るサービスを提供しているお店はなんと定義するんだろう。スナックと言ってしまってもいいような気がするけど、スナックは昼間は営業しないしな。うまい単語が思い浮かばない。

店内に入ると中年のおじさんが1人トーストを食べていた。調度品などから察するに営業は長いらしいけど、やはりどういったお店なのかのイメージがつかみにくい。


カラオケあるね。
麻雀ゲームのできるテーブル。
飲み屋くさいメニュー。
コーヒー味ラーメンはやはり看板商品のようだ。

コーヒーラーメンは冬季限定。

メニューを見るとコーヒー味ラーメンは冬季限定。夏季限定メニューにはコーヒーもりそば、コーヒー冷やし中華、コーヒーサラダ麺が並ぶ。こんなにメニューがあったとは。どれもこれも気になるけど、ここは初心者としてまずはコーヒーラーメンを注文しよう。

4月が、冬季か夏季かは微妙だ。

筆者:コーヒーラーメンって今食べられます?
店主:温かいの?
筆者:はい。出来るのなら。
店主:うん大丈夫だよ。でね。コーヒーラーメンは2種類あってね。ミルクの入ったカフェオレ味のスープもあるんだよ。

カフェオレ、ミルク・・なんだか不安。挑戦はやめておくことにしよう。

筆者:じゃあ、普通のコーヒーラーメンで。

 

コーヒーラーメンの味は・・?

10分ほどたってコーヒーラーメンが登場。

店主:はい、どうぞ。早めに食べてね。コーヒーが練りこんである麺がのびちゃうから。あ、あと、これミルク。適当に足して食べるといいから。

筆者:へぇーどんな味か楽しみです。


つゆの濃い普通のラーメンに見えるよね。

見た目はまったく普通のラーメンだけど、匂いがコーヒー。薄めのアメリカンコーヒーの匂いだ。まずはスープを口に含んでみた。ちょっとびっくりした。塩味のするコーヒーだ。ちゃんと苦味もある。麺を食べてみた。麺の味はあまりしないちょっと苦いかもなぁという程度。
では、麺とスープを合わせて全体の感想はというと
・・・独創的で・・・好みの分かれる味かな・・と。

ラーメンにミルクかぁ・・。
 シナチクの上にミルク・・・。

言われたとおりにミルクを入れてみる。ちょっと味がまろやかになった。でも、やはり、なんというか・・・。
初めての味だ。


奇抜な味でございます。

卵やチャーシュー、シナチクを食べる。チャーシューおいしい。具を先にどんどん食べてしまったら麺とスープだけになってしまった。
あー。えっと・・。コーヒーの香りがもわっと鼻をつく。
何がどうダメなのかよく分かんないけど・・
どうしよ・・・。箸が進まない。
店主さんごめんなさい。ギブです。
あなたの新感覚について行けない私をお許しください。

おまけ: 乾燥した麺がパックに入って販売中でした。店主さんが言うにはコーヒーラーメンは難易度が高いので、不慣れな人が作るのは薦めないけど、このコーヒー麺を普通に茹でて、日本そばと同様に市販のつゆを浸けて食べると食べやすいそうです。

一袋250円なり。

DATA: 亜呂摩
住所:東京都葛飾区宝町2-19-16


 

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