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コネタ


コネタ546
 
マヨネーズで真珠を作る
画像はイメージです

以前テレビで、マヨネーズやその他調味料でニセ真珠を作るというのを見た。
できあがったブツは真珠そっくりの光沢で、それはそれは実験心をくすぐられたものだった。
よし、やってみよう。
そう思い立ち、探し当てたサイトの「作れます」という言葉を信じ、作業にとりかかった。

その道がどれ程の難関かも知らずに。

佐倉 美穂

真珠コーティングの核その1:洗濯ばさみ

その2:ウッドビーズ

石灰以外は「これ、実験?」というものばかり

にょり

これを4日間浸けます

情報収集をしてその難しさを知る

前人の知恵を拝借すべく、実験のプロトコルを求めて検索すると、ひっかかるわひっかかるわの大豊作。しかしそれらはほとんど皆同じ手法で、どこかからの引用らしい。

この実験をやってみた方の記録サイトもいくつかあり、読んでみるが皆失敗している。
・マヨネーズが腐った
・ものすごい悪臭がした
・もう二度とやらない

そんな浮気の言い訳みたいなことまで言われているこの実験。
しまいには「実際に試した人の話だと、TV番組のように簡単には作れなかったようです」なんて言葉まで書いてある。まじかよ。

それなら私が成功させてやろうじゃないの。

と、鼻息を荒くし、実験手順が書かれているサイトの管理者である理科の先生にメールを出した。返事は「あれは覚え書きで、実際にやったことはないんです」というものだった。

テレビ局に電話もした。
古い話すぎてわからないという回答だった。

ふんがー。

しょうがない、ここは実験の基本、プロトコルに忠実に従うことにした。

実験開始

材料は、マヨネーズ、味の素、かつおだし、消石灰。
それらを混ぜ合わせて少なめのお湯で溶かし、溶けたものを広口ビンの水に投入する。
観賞魚用のエアーポンプを広口ビンに入れ、核となる物をぶらさげる。
毎日小さじ1杯の消石灰を入れ、4日待つとできあがり(のはず!)。

材料を混ぜ合わせる時、「あのサイトではラー油とコンソメも入れてたな。よし、入れるか」と、すでに手当たり次第風味な実験になってしまっている。基本に忠実はどこへいったのか。

こんな調味料たちが、摩訶不思議な反応をし、真珠を作るというのだからやはり実験道はやめられない。

材料を広口ビンに入れ、エアーポンプを設置してしばらくすると、灰汁のようなものが浮いてきた。これが悪臭や腐敗の原因か?と、取り除いておいた。

それにしてもこの液体はかつおだし臭い。あらゆる調味料に勝つ匂い、かつお。

最後に今回の真珠コーティングの核となる洗濯ばさみとビーズを入れる。
パールの輝きの洗濯ばさみなんて、ちょっとうっとりしませんこと?

そしてここで自分の浅はかさを噛みしめるわけだ。だって、ウッドビーズだもの。木だもの。浮くって。
それでもほとんどの部分が水に浸っていたので、このまま4日間浸けます。


1日目

一晩置いたら白濁していたものが全部沈殿していた。
まだまだコーティングされる気配なし。
水がかつお臭い。

2日目

ウッドビーズが白っぽくなってきた。
洗濯ばさみ本体には変化がなく、白いものが積もっている。

3日目

エアーポンプを動かしたら水が白濁してしまった。
コーティングっぷりは昨日とあまり変化なし。

4日目

白いものは沈殿し、水はクリアなのが基本になっている。コーティングされるのが奇跡っぽい気になってきた。
ウッドビーズは変わらずやや白く、洗濯ばさみもほんのり白いのが付いた。
まだ水がかつお臭い。すごい。

 

そしてその結果は…?

出来上がったものは、やはり、真珠とはほど遠く…。
ただ白いコーティングがされた物質になってしまった。照りや輝きなんて一つもない。
特に洗濯ばさみなんて、一部しか白くなってない。


最初よりは白くなっているが…
パールというより、ココアドーナツの砂糖がけだろう

これは…失敗? やっぱり失敗?
半失敗、半成功の引き分けというところでどうかしら? なんて自分を騙してみたところで、やはりこの実験は失敗だ。
意気込みだけでは成功しない。正直に謝ります。失敗でした! 申し訳ありませんでした!!(今土下座をしています)

胸にキラリと真珠の輝き(のハズだった)。

 

 

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