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コネタ


コネタ562
 
カレーうどんはどれだけ飛び散るのか

私たちは恐る恐る、カレーうどんを食べる。

汁が飛ぶからだ。が、どれだけ注意深く食べても残念ながらたいがいどこかに汁が飛んでしまう。ライター高瀬さんなど飛び散った汁のついたシャツをカレーで染めたほどだ(コネタ「カレーで服を煮る」)。

食べる上で人をこれほど慎重にさせるメニューもそうそう無い。一度でいいから自由に思い切りカレーうどんをすすり上げてみたかった。全力で奔放にすすったときカレーうどんはどの程度、飛び散るんだろう。

白装束で確かめてみました。

(text by 古賀 及子

こんなふうな様子で、実験

 

真っ白な中でカレーうどんを食べたら

あれだけソロリソロリと注意深く食べて汁が飛ぶのだから、何も気にせず豪快にすすり上げるとどれだけ汁は飛ぶというのだろう。一度この目で確かめてみたい。

真っ白な壁、真っ白な床、そして真っ白な服装で食てみることにした。これで、汁の飛び散りが一目瞭然というわけだ。

白の模造紙を10枚買ってきた。飛び散りが予測される範囲をこの紙で覆う。テーブルも特設だ。ダンボールを紙で包んで作った。


カレーうどん用特設コーナー これをテーブルがわりに

そして肝心のシャツ。白の長袖Tシャツとスウェットパンツを用意した。カレーうどんの餌食になるためにわざわざ買われたTシャツの気持を考えると忍びないが、実験にかける意気込みはきっと分かってもらえると思う。

さらに万全を期し、三角巾で髪の毛を多い、白手袋も着用した。

……誰


……。何の職業の人だろうこの人は。よく分からないことになりつつも、これだけの装備ならどこにカレー汁が飛んでも大丈夫だという期待で小躍り。

この格好で狭い自宅で小躍りである。うっかり目撃した同居の祖母に気味悪がられた。

祖母にざっと事情を説明、意外にすんなり納得してもらったところでカレーうどんを用意です。

冷凍のやつ

それではいよいよ、禁断の行為、“荒々しくカレーうどんをすする”いってみましょう!


自由奔放にカレーうどんをすする

実は私は基本的に汁もの麺類を食べるのが苦手だ。食後のテーブルは目測で人の三倍ぐらい汁が飛んでいて恥ずかしい。そのため、日々ソロリソロリと遠慮がちに麺をすする。そのうっぷんを張らす意味も込め、すすれ! カレーうどん。ずずー。ずずー。


自由に! よそ見なんかしながら!

口周りに飛び散った汁も豪快に手の甲で拭い、箸で挟んだ麺がツルっと落ちても気にしない。ずずー。さらに、ずずー。「あ、今汁飛んだ」と気付いても、脇目もふらずにそのまま、ずずー。

そうして何も気にせず心の枷を外して食べたカレーうどん。当然といえば当然か、いつもより短時間で食べきった。ごちそうさまでした。

結果は

満腹の満足とともに辺りを見回してみた。飛び散りや、いかに。

テーブル・床・壁

なんでそんな遠くに

器手前はもちろんだが、器後ろ、そして何故かテーブル前方にシミが。どうしてそんなところに飛ぶんだ。カレーうどんの汁のジャンプ力を改めて実感。

さすがに背後には飛ばなかった。当然といえば当然だが、カレーうどんのこと、前方への飛翔力を考慮すると後方への進出も時には有り得ると思う。

胴体・足


意外におとなしめ 半径も小さい

意外にも大きいシミは飛ばなかった。
飛ばないように注意して食べると飛ぶくせに、いざ完全防備で食べると飛び散らない。きー! 憎たらしい!

もしかして、豪快に食べた方がむしろ汁は飛び散らないということだろうか? いや、まさか。


かお

びちゃびちゃ飛び散ったTシャツ眺めて満足したかったのだが、それほどの結果を得られず、ちょっとしょんぼりしていたが、鏡を覗くと口元いっぱいにカレー汁が飛び散っていた。

しっかり飛び散ってた


さらには頭に巻いた三角巾の隅にもしっかりとシミが。おお!


結論

何も気にせず豪快にカレーうどんをすすると、汁は
・主に前方に景気良く飛び散り
・Tシャツはそこそこ汚れ
・ズボンにも小さく飛び散り
・そして顔中、おもに口周りが派手に汁まみれになる

ということが判明した! 主に顔への飛び散りさえ気にしなければ、汁を気にせず豪快に食べてもそう普段と変わらないという結果だ。本当に? にわかに信じがたいが……。今度は自宅でなく、どこか店舗で調査できないか。

カレーうどんのお店の方で、お店の壁を白い紙で覆っても良い方、いらっしゃいましたらご連絡くださいませんか。全身白のこの格好でお伺いいたします。

口をぬぐったため、手袋もこのように

ついでに何となく思ったのは、豪快に何も考えずに食べるよりも汁を気にしてソロソロ食べる方がカレーうどんを食べる充実感が得られるのではないかということだった。

期せずしてカレーうどんの隠されたアイデンティティを見つけた思いです。

 

 

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